五等分の勇者の混沌記   作:藤林 明

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今回は尚文チームだけのお話。
エアタリアではないお話…(笑)


サイド尚文:大切な人たち

風太郎達が王と王女へ制裁を加えている頃、城の庭では尚文が四葉を抱きかかえたまま座っていた。

そこへ

 

ラフタリア「ナオフミ様!!」

 

王族達の元で捕らえられていたラフタリアが尚文達の元へと走ってきた。

 

尚文「ラフタリア!無事で良かった!」

 

ラフタリア「はい、先ほどニノさんと槍の勇者が私を解放するようにと…――それよりヨツバ姉さんは大丈夫なのですか!?」

 

尚文「……この通りだ。あいつの…二乃のおかげで、一命は取り留めたよ。今度お礼をしないとな」

 

ラフタリア「そうでしたか……少し安心しました」

 

そう言ってラフタリアは、尚文の腕の中で眠る四葉を撫でた。

 

~~~~

 

ラフタリアが合流してから少しして、四葉が目を覚ました。

 

四葉「…ん……んうっ…あれ…?」

 

尚文「四葉!!」

 

ラフタリア「ヨツバ姉さん!!」

 

四葉「……ラフタリア…無事だったんですね…よかったです…」

 

ラフタリア「はい…ヨツバ姉さんのお姉さんに助けて頂きました。…それよりヨツバ姉さんは怪我の具合は大丈夫なんですか?」

 

四葉「怪我…?……あぁ、うん、痛みも無いしだいじょ…う…ぶ…っ!?」

 

四葉は刺された部分を見て気付いた。――――傷口が塞がっていたがその部分の布が無いこと。そして――

 

四葉「ど、どど、…っ…どうして私尚文君に抱きかかえられてっ!?」

 

自分の置かれている状況に気付いた。

 

尚文「……さて、四葉も目が覚めたし、一度城に戻るか」

 

四葉「ちょっ!?」

 

ラフタリア「ナオフミ様!?」

 

尚文「ラフタリア、これは四葉に対する罰だ。何も言うな。…それに四葉もだ!自分が何をしたかここで反省しろ。……心配かけやがって…」

 

四葉「う……」

 

ラフタリア「ナオフミ様……わかりました」

 

尚文の言葉と表情を見て、ラフタリアは頷き、四葉はばつが悪そうにそっぽを向いた。

そして、城の一室へと向かったのだった。

 

=================

 

尚文「さて、それじゃあ――」

 

ラフタリア「お待ち下さい」

 

最初から用意されていた部屋に着いて早々に四葉へと事情聴取しようとした尚文に、ラフタリアがストップをかけた。

 

尚文「…なんだラフタリア。俺はこれから――」

 

ラフタリア「何だ?じゃありません!!どうしてナオフミ様はあんな無意味な決闘を受けたんですか!?受けなくても、私とヨツバ姉さんが居ればあんな連中くらい蹴散らして逃げれたハズですよ!?それを何でわざわざ…」

 

尚文「ら、ラフタリア…?」

 

ラフタリア「姉さんも姉さんです!!ナオフミ様の防御力ならあの程度の攻撃でダメージなんて受けないのに何でわざわざあんな重傷になる様な受け方をしたんですか!?普段は私に危ないことはするなとか命を大事にとか散々言っておいてなんですか!!少しは自分を大事にしてくださいとあれ程言っていたのに…私の…お願いは聞いてくれないのですか!?」

 

四葉「ラフタリア……ちが…っ!私は…そんなつもりじゃ…っ!」

 

ラフタリア「私……ヨツバ姉さんが死んじゃうんじゃないかって…怖かったんですからね…っ!?…グスッ」

 

四葉「!!……ごめん…ラフタリア」

 

涙ながらに怒るラフタリアの言葉を聞いて、ハッとなった四葉は、ラフタリアを抱き締め、謝った。

 

四葉「……私は、許せなかっただけなんだ。あの時、不正が行われたのに気付いて…こんな不正が無かった事にされて尚文君が負けて小馬鹿にされるのかって。……何より、ラフタリアと別れる事になるって思ったら、いてもたってもいられなくなっちゃった……だから、ごめんね。心配かけて。…それと、ありがと」

 

尚文「…………」(…こんな事言われたら、怒るに怒れないじゃないか……ま、それだけ四葉がラフタリアを大切にしてて、ラフタリアも大切に想ってくれている証拠だろうけどな)

 

ラフタリア「……ありがとヨツバ姉さん」

 

四葉「良いって良いって!…それよりラフタリア、尚文君にも言いたい事あるんでしょ?逃げられる前に言っときな!」

 

ラフタリア「あ!そうでした…ってあれ?」

 

四葉「あれ!?いつの間に居なくなったんだろ??」

 

~部屋のドア前~

 

尚文(これは捕まったら朝まで説教コースになりそうだ…っ!逃げよう!!)

 

~室内~

 

クンクン

四葉「…あ!部屋の前に居るよ!!捕まえるよラフタリア!!」

 

ラフタリア「はい!!ヨツバ姉さん!!」

 

@@@@@

その後、日が昇るまで追いかけっこは続き、最終的に四葉に捕まった尚文は、ラフタリアから逃亡についてを含めた説教を謁見の間に呼ばれるまで受け続けたそうだ。




次回は二乃と元康のお話。
そしてこの章の終わりです。
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