():小声描写。ひそひそ話し。あと心の声
神殿から謁見の間へ向かう道中…
風太郎(あの神殿城の一室だったんだな)
一花(うん、そこもお話通りだったよ)
三玖(じゃあこの後の展開も…)
風太郎(いや、おそらくかなり変わるはずだ。何故なら俺達というイレギュラーがいるからな…)
三玖(なるほど)
風太郎(だから原作を知っているからと油断するなよ)
三玖(わかった)
一花(…ねぇ、でも性格自体は変わらないはずだから皆に聞いてもらいたい事があるんだけど)
二乃(何よ突然)
一花(王様と<第一王女>に気をつけて。あの二人は)…っ!」
???「どうしましたか?」
一花「い、いえ何でも…」
???「もうじき着きますので今しばらくの辛抱を」
四葉「大丈夫です!!疲れてはいませんので気にしないでください!」
???「そう言って頂けると幸いです」
一花(…この続きは後で言うね)
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謎の魔術師風の格好をした人物に案内されて到着したのは王城の一室<謁見の間>。
そこには城の兵士と、玉座には王様と思われる老人がいた。
???「ほう、こやつ等が例のイレギュラーか……ワシはこの国の王、オルトクレイ=メルロマルク32世だ。お前達は何者だ?」
風太郎「…俺は上杉風太郎。ただの学生だ」
一花「ちょっ!?フータロー君!?…もー…」
風太郎のぞんざいな挨拶を聞いて焦った声を出す一花だったが居住まいを正すと
一花「このものが大変失礼しました。僭越ながら私はこちらにおります姉妹達の長女をしております中野一花と申します。どうぞお見知りおきください」
と控えめなカーテシーをしながらの見事なまでの挨拶をする。
二乃(なんだかよくわからないけど、一花がああするってことはここで変な態度は取らない方が良いってことね…)「次女の中野二乃と申します」
三玖「中野三玖。三女」
四葉「はいはーい!私は四女の中野四葉です!!宜しくお願いします王様!!」
五月「私は末っ子の中野五月と申します。宜しくお願いします」
オルトクレイ王「うむ…さて、まずはこちらの事情を説明せねばなるまい」
王の話を要約するとこんな感じである。
●現在この世界には終末の予言と言うものが存在する。
●いずれ世界を破滅へ導く幾重にも重なる波が訪れる。
●その波が振りまく災害を撥ね退けなければ世界は滅ぶ。
●その予言の年が今年であり、そこで呼び出したのが<四聖勇者>である。
オルトクレイ王「という訳なのだが、過去に勇者召喚の際に4人以上召喚されたというケースが無いのでな」
風太郎「それで俺達をここに呼んだって訳か…なるほどな」
オルトクレイ王「話を理解してもらえた所で、問おう。お前達は何者なのだ?」
風太郎「…………」
一花(フータロー君、ここは私に任せてもらえないかな?)
風太郎(何か考えでもあるのか?)
一花(うん)
風太郎(わかった。任せたぞ)
一花(ありがと)「…王様、宜しいでしょうか?」
オルトクレイ王「何だ」
一花「私達姉妹は5人、勇者様は確か男性4人だったはず。そしてこちらの男も合わせれば男性は5人となります」
オルトクレイ王「確かにそうだが、それが何だというのかね?」
一花「恐らくですが、波が最大級である可能性があり、召喚勇者1人につきサポートパートナー1人が召喚された可能性があります。勇者同士でパーティが組めない以上、短期でのレベル上げが必須である今回の波がそれに当たるのではと愚考致しましたが…いかがでしょうか?」
オルトクレイ王「なるほどな……では、誰が誰のパートナーとなるのかを今夜中に決めよ。明日には勇者共は出発する故な」
一花「承知しました。では勇者様方と顔合わせをしたいのですが…」
オルトクレイ王「うむ」
一花の提案にオルトクレイ王は頷き、近くの大臣へと目配せをする。
大臣「はい、それでは皆様こちらでございます」
一花「ありがとうございます。それでは王様、一旦失礼致します」
オルトクレイ王「……」
王様へ向けて挨拶をしてから一行は大臣に連れられて勇者の居る部屋へと向かうのだった。