五等分の勇者の混沌記   作:藤林 明

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今回と次回は風太郎たちの日常になります。
(完全オリジナルの部分なので一部ご都合主義もあるかと思いますがご容赦ください)


風太郎サイド:2人の日常の一コマ1

商業国家ゼルトブル。――メルロマルクから船で四日の位置にあるそれは別名”傭兵の国”と呼ばれる共和国的な方針の国であり、コロシアム、フィロリアルレースなど、フォーブレイとは別のベクトルで栄えている都市国家である。

この国の生業は、傭兵の国と言われる様に傭兵業なのだが、先に述べた国の名物であり様々な場所で開催されるコロシアムで腕試しや賞金稼ぎを行ったり、賭博も行われている。他にも大食い大会やフィロリアルレース等多種多様な方法で栄えていた。

 

――余談だが、錬、樹、元康、一花の知識としてはこの国の武器屋の武器は優秀で隕鉄シリーズはここに来なければ手に入らないそう。(武器屋の店主が何故隕鉄の盾を持っていたかは謎で誰も知らなかった)

 

閑話休題

さて、そんな殺伐とした国へと来ているのは風太郎と三玖のコンビなのだが…正しくは帰って来た、という表現の方が正しかったりする。

そう。このコンビは城を出てから1ヶ月、ここゼルトブルでレベリングと生活基盤の確立をしていたのだ。

(今は既にマイホームを持っていたりする。傍から見れば新婚生活に見えたりもする)

 

今回は、そんなコンビの視点である。

 

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城から出発して4日目、自分達の拠点へと戻ってきた風太郎と三玖は、装備を外して寛いでいた。

 

三玖「なんか、久々に戻ってきたって感じするね」

 

風太郎「…そうだな。実際は一週間くらいしか経ってないハズなんだが」

 

三玖「色々あったもんね…お疲れ様」

 

風太郎「三玖もな」

 

自宅の一室で、そうお互いに労うのも、2人にとっては日常だったりするので最早違和感も無く言葉を交わす。

 

三玖「今日はこれからどうする?」

 

風太郎「そうだな…流石に今日はこのまま休んで、明日からまた再開でいいだろ」

 

三玖「うん、私もそれで良いと思う」

 

そう言ってから三玖は立ち上がってから「お茶入れてくるね」と台所へ向かった。

 

~~~~

 

三玖「お待たせ」

 

風太郎「おう」

 

そう言った風太郎の前に出されたのはこの世界に来てからよく飲んでいる抹茶のような緑茶。

味が濃いのだがそれが気にならない様に調整してくれている三玖も愛飲しているこの家での定番飲料である。

 

風太郎「…最初にこれ飲んだ時は、味が濃すぎてよく噴出したものだが…まさかこんなに飲みやすいものに変わるとはなぁ…」

 

三玖「私頑張った!」

 

そう言って胸を張る三玖。

 

風太郎「そうだな……今じゃ料理の腕も二乃より上なんじゃないか?」

 

三玖「流石にそこまで上達はしてないけど…フータローにそう言って貰えるのは嬉しいよ」

 

三玖の家事スキルは、目に見えて上達していた。

掃除や洗濯、買い物等は5人であのアパートに暮らしていた頃からそれなりに出来ていたが、こと料理に関しては絶望的に不得手だった。しかし、風太郎とコンビを組むようになり料理を自分が行う機会が増えた事によって目覚しい上達をしたのだ。

…勿論、本人の言う通り料理エキスパートの二乃程は巧くなっている訳ではない。そして風太郎は重度の貧乏舌であるのであくまで風太郎視点での評価であるのも事実だが。

 

――それでも、褒められて嬉しく思うのは、きっと惚れた弱みだろう。

 

閑話休題。

 

風太郎「……なあ三玖」

 

三玖「ん?」

 

風太郎「今後の事で一花は何か言っていたか?」

 

三玖「…………」

 

風太郎「…俺には言えない話、か?」

 

三玖「……うん。ごめん」

 

風太郎「三玖が謝る必要はねぇよ。…どうせアイツの事だ。また1人で何かしようとしてるんだろ」

 

三玖「フータロー……」

 

風太郎「…まぁ、三玖との関係の事もあるし、他の連中程邪険にはしないつもりだが…いずれにしても、事が起こってからで対処出来るものかどうか、だな…」

 

そう言ってソファーに寝っ転がる風太郎を、複雑な表情で見つめながら三玖は。

 

三玖(多分、あの時話してた内容をフータローが知ったら、きっと……だからこそ、言えない…今は、まだ…)

 

そう、考えていた。




余談ですがステータス更新はもう少し先になります。
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