初見バイバイみたいになってしまってすいません…
情報を整理してからだな2
風太郎が貰い忘れた支度金(要求したのは三玖だけど)を取りに戻るというトラブルはあったがなんとか城門まで移動してきた一行。
そして、各々が出発しようかなとなっていた矢先にある人物が動き始めた。
???「あの、槍の勇者様」
元康「ん?どうした?」
???「私は攻撃手段を持ってない盾の勇者様の下へ行っても良いと思っているのですが…」
元康「君は…えーっと…」
???「…そういえば自己紹介がまだでしたね。私はマイン=スフィアと申します」
元康「!」
樹(赤髪で名前がマイン…この人が一花さんの言ってた…)
錬(あぁ。警戒すべき第一王女の特徴と一致している)
元康が名前を聞いて驚く中、樹と錬の2人は声を潜めて認識合わせをする。
そう。この女こそ要注意人物の1人である第一王女、マルティ=S=メルロマルクである。
一花(本当に冒険者に扮してるなんて……じゃあこの後の展開次第では…)
錬「一花」
一花「ほあっ!?」
錬の近くで元康とマインのやりとりを見ていた一花は、不意にかけられた声に驚いた声を出す。
錬「?どうした?」
一花「い、いや~いきなり声掛けられて驚いちゃった…あはは」
錬「……それで、お前が言ってたのはあいつで間違い無いんだろうな?」
一花「…うん。間違いないよ」
錬「そうか…なら」
一花「うん。とりあえず打ち合わせ通りでお願い」
錬・樹「わかった」
元康「……俺は別に構わないが…あとは尚文次第だな……おーい、尚文。ちょっといいかー」
尚文「なんだ元康。大きな声出して」
元康「いや、俺の仲間のマインがお前との同行を申し出てきたんだが…」
尚文「!……なるほど。…一応俺には四葉が居るから1人ではないとはいえ仲間が多いに越したことはないからな。一緒に来たいのなら歓迎するよ」
マイン「ありがとうございます。これからよろしくおねがいしますね」
尚文「ああ」
そんな感じで尚文とマインはお互い握手をしていたが、その光景を
二乃「……」
四葉「……」
2人はじっと見つめていたのだった……。
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風太郎「さて、情報を整理しよう」
頃合を見計らって風太郎はそう切り出した。
その言葉を合図に全員が集まり、錬が地図を出して確認を始めた。
錬「あぁ。まずは活動範囲だが、昨日の打ち合わせ通り俺が東、樹が北、元康が南、風太郎は西でそれぞれレベリングを行う。…尚文は城下の周辺で行う事になるが構わないか?」
尚文「まぁ、俺だけ攻撃手段皆無だし当面はそれで構わない」
風太郎「俺達も武器と防具買ったら一旦城下周辺で練習しよう。正直西へ移動する前に色々と確認しないとやられかねないからな」
錬「……その辺は任せる。だがくれぐれも近くで狩りはするなよ?経験値が入らないとかシャレにならないからな」
風太郎「わかった。……お前らもあんまり無茶すんなよ」
二乃「あんたじゃないんだから大丈夫よ」
一花「フータロー君が私達を心配するなんて明日は雪でも降るんじゃないかな?」
風太郎「お前らなぁ……」
五月「…上杉君、今回はあなたが無茶をすると三玖に負担を掛ける事になります。その事を忘れないでくださいね」
三玖「五月。心配しなくても大丈夫だよ?フータローはそこまで無鉄砲じゃない」
樹「中野さん達は本当に仲が良いんですね。僕は一人っ子だったので羨ましいですよ」
風太郎「……とにかく。次の波までどれくらいか分からん以上、効率的に動く必要があるから行動には気をつけろよ」
元康「んじゃ、あとは各々のパーティで行動するってことで良いか?今のところ問題無さそうだし」
二乃「待ちなさい元康」
話し合いがまとまった所で二乃が突然話し出した。
二乃「勇者4人に言っておくわ。…あたしの姉妹にもしもの事があったら、その時はあたしがあんた達をこの手で殺すから覚えておきなさい!!…あと三玖」
三玖「なに?」
二乃「今回はフー君の隣を譲ってあげる。でもあたしだって諦めた訳じゃないわ…だから、ちゃんと2人で生き残りなさい」
三玖「二乃……わかった。約束する」
二乃「…ならいいわ。あたしからはそれだけよ」
元康「じゃ、今度こそ出発だな!また波で会おうぜ!!」
全員「おう(はい)!!」
こうしてそれぞれの道へと進んでいったのだった。
…そして。
四葉(私が…岩谷さんを悲しい不幸から救い出してみせます!!……あんな目には、絶対っ!…たとえ、この手を血に染める事になったとしても!)
1人の少女の固い決意には、誰も気づかなかったのだった。
サブタイトルが詐欺っぽい内容ですが、とりあえず今話で全員一緒編が終わり各ルートへといきます。
…とはいえ一度に全部はやりません。当面は主人公(風太郎・尚文)に分岐かなと思ってます。