風太郎達と別れた尚文、四葉、マインの3人は今後について話しながら歩いていた。
マイン「これからどうします?」
尚文「まずは武器とか防具が売ってる店に行きたい。これだけの金があるのなら良い装備とか買えるだろうからまずは皆の装備を整えたい」
マイン「じゃあ私が知ってる良い店に案内しますね」
尚文「お願いできる?」
マイン「ええ」
尚文「四葉もそれで良いか?」
四葉「…………」
尚文「四葉?」
四葉「えっ?」
尚文「えっと、これからマインの案内で武器屋に行くけど良いよな?」
四葉「あっはい!私もそれで大丈夫ですよ」
マイン(あの女…ずっと私の事を見てるわね…)「それではこちらです」
マインの案内の元、武器屋へと到着した3人はマインを先頭にして店へと入った。
武器屋の親父「いらっしゃい」
四葉「おおー…これが武器屋ですか…正しくファンタジーですね岩谷さん!」
尚文「へー……これが武器屋かぁ……確かに四葉の言う通りだな」
武器屋の親父「お、お客さん初めてだね。当店に入るたぁ目の付け所が違うね」
尚文「ええ、彼女に紹介されて」
武器屋の親父「ありがとうよお嬢ちゃん」
マイン「いえいえ~この辺りじゃ親父さんの店って有名だし」
四葉「…………」
武器屋の親父「!……オホン。それで、お嬢ちゃん達は何者なんだい?変わった服装をしてるようだが…」
四葉の雰囲気の変わり様に武器屋の親父は話題を変えるようにそう切り出した。
マイン「親父さんも分かるでしょ?」
武器屋の親父「となるとそっちのアンタは勇者様か!へー!…じゃあそっちのお嬢ちゃんは?」
四葉「私はどうやら勇者様を助ける為に召喚されたみたいです。私以外にもあと4人居ますよ!」
そう言っていつもの調子で答える四葉。
武器屋の親父「ほー!長年商売をやってるが、補佐が召喚されたとか聞いたことねぇなぁ」
尚文「やっぱこの世界でも珍しい事なんだな」
武器屋の親父「あぁ、勇者が召喚されたって話は何度かあるが…補佐なんてのはそっちのお嬢ちゃんみたいな冒険者がなるもんって決まってるからな」
四葉「なるほど…勉強になります!」
武器屋の親父「おう!…ところであんちゃん」
尚文「なんだ?」
武器屋の親父「いきなりで何だが、予算はどれくらいで考えてるんだ?…3人ってなるとそれなりの額になっちまうが……」
尚文「うーん……とりあえず、四葉とマインの武器を優先したいんだが、相場はどんな感じなんだ?」
武器屋の親父「そりゃあピンからキリまで性能によって色々あるが…初心者なら剣がオススメだから銀貨200枚前後だろうな」
尚文「って事は、2人で400枚くらいかぁ……防具まで入れたら今の手持ちじゃ厳しいか?」
武器屋の親父「まぁ、今後もご贔屓にして貰えるんなら防具に関してはある程度オマケしてやるよ。こっちも商売だからな」
尚文「すまない、助かるよ」
四葉「ありがとうございます!親父さん!」
武器屋の親父の言葉に四葉は満面の笑みでお礼を言うと、尚文と武器屋の親父はその笑顔に思わず見惚れてしまう。
その光景を面白く無さそうにマインは見ていた。
武器屋の親父「……っと。いいって事よ嬢ちゃん!んで、どんな武器を使ってみたいんだ?」
四葉「んー…じゃあ親父さんがさっき話してた剣で!あと盾も欲しいですっ!」
武器屋の親父「あいよ。…そっちのお嬢ちゃんはどうする?」
マイン「……私も剣でいいですよ。あ、盾は要らないです」
武器屋の親父「あいよ。んじゃちょっと持って来るから待ってな」
そう言って武器屋の親父は後ろへ下がって行った。
マイン「…ヨツバさん、でしたか?」
四葉「はい?」
マイン「貴女今色目を使って店主を誘惑しようとしてたわね」
四葉「色目?」
尚文「いや、四葉は普通に話してただけだろ」
マイン「勇者様は男性ですから気づかなかっただけですわ」
四葉「岩谷さんを悪く言わないでください」
武器屋の親父「待たせた…な…?」
武器と防具をある程度揃えて出して来た武器屋の親父は、その場の雰囲気に驚きを隠せなかった。
…堪らず尚文へ何があったと問いかけるも気にしないでくれと言われて仕方なく仕事をする事にした。
武器屋の親父「…とりあえず、そっちのお嬢ちゃんにはこの魔法鉄の長剣だ。んで、そっちの元気なお嬢ちゃんにはこの鋼鉄製の剣とこの特製盾だ!」
マイン「ありがとうございます。流石店主、良い剣ですわ」
四葉「…あれ?この盾、あまり重さを感じないんですが…」
武器屋の親父「おっ!気づいたか!!そう、その盾は<隕鉄の盾>と言って素材は隕石を使ってるから重さがほとんど無い優秀なモノだ」
四葉「!?…あ、あの、こんな凄いものだと高いんじゃ…」
性能を聞いて狼狽える四葉だったが親父は豪快に笑って四葉の肩を叩きながら
武器屋の親父「心配すんな。ソイツは俺からの気持ちだ!受け取っておけ!…勇者のあんちゃんの事、しっかり助けてやれよ!」
そう言った。
四葉「親父さん……はい!この盾と剣で岩谷さんのサポート頑張ります!!」