五等分の勇者の混沌記   作:藤林 明

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サイド尚文:装備でひと悶着2

尚文「へぇ、隕石製の盾かぁ…俺も持って良いか?」

 

四葉「良いですよ!」

 

尚文「ありがとう…ん?何だ?…イッテっ!!」

 

四葉から借りた盾を持ってみると、視界の真ん中にスキル習得を示すメッセージが出たと同時にまるで静電気が発生したかの様な反応で盾をとり落す。

 

武器屋の親父「おいおいあんちゃん。出来れば雑には扱わないでくれ…」

 

尚文「す、すまない…けど、何だったんだ?」

 

四葉「まるで持ってはいけないモノを持ってしまった様な反応でした」

 

マイン「…………」

 

尚文「なぁマイン、何か知らないか?」

 

マイン「すみません勇者様。武器に反発されるなんてケース見た事がありませんので何とも…」

 

尚文「そっか……じゃあ他でも試そうか。四葉悪い、剣を貸してくれ」

 

四葉「はい!どうぞ」

 

尚文「ありがと…っ!?イテっ!!…他の装備は持つ事も無理なのか…」

 

剣を持った直後に、先程とは比べ物にならない強さの電撃を受け、仰け反りかける。

衝撃から立ち直った尚文の視界には次のメッセージが表示されていた。

 

『伝説武器の規則事項、専用武器以外の所持に触れました』

 

そのメッセージを見た尚文は急いで内容を確認する。そこにはこう書かれていた。

 

『勇者は自分の所持する伝説武器以外を戦闘に使うことは出来ない』

 

尚文「……えっと、どうも俺はこの盾の所為で武器が持てないらしい」

 

四葉「えっ!?じゃ、じゃあ岩谷さん自身は攻撃手段が無いんじゃ…」

 

武器屋の親父「…どんな原理なんだ? 少し見せてくれないか?」

 

そう言ってから武器屋の親父は盾を見ながら小声で何かを呟くと、盾に向かって小さい光の玉が飛んでいって弾けた。

 

武器屋の親父「……ふむ、一見するとスモールシールドだが、真ん中に核となる宝石が付いてるだろ? ここに何か強力な力を感じたから鑑定の魔法で見てみたんだが……何故かうまく見ることが出来なかった。呪いの類なら一発で分かるんだが、その反応すらない。何かおかしいが、原因はさっぱりだな」

 

尚文「そうか…それじゃあ仕方ない、か。…四葉、マイン。すまないが俺の分まで攻撃を任せる事になる」

 

四葉「大丈夫です!!その為に私が居ます!」

 

マイン「…そうですね、なので勇者様にはその盾で守って貰って、その間に私たちで攻撃するようにすれば大丈夫でしょう」

 

尚文「ありがとう。助かるよ二人とも」

 

武器屋の親父「話はまとまったみてぇだな。んじゃ、防具でも買うかい?」

 

尚文「はい、お願いします」

 

武器屋の親父「おう。んじゃ、ちょっと待ってな」

 

そう言って武器屋の親父はまた裏へと探しに行った。

 

マイン(はぁ……先が思いやられますわ…それにしても、あの娘ずっと目線を私から離さないわね…どうしたものか…)

 

四葉(ここまでは一花の出てた映画の内容とほとんど同じ。…って事はやっぱり夜までは牽制してても特に意味は無いかな?…けど油断は出来ない)

 

尚文(今度は会話無いけどお互い睨み合ってる……居心地悪いけど、あの話が本当なら仕方ないか)「…はぁ」

 

四葉「岩谷さん、ため息は幸せが逃げちゃいますよ」

 

尚文「あ、あぁ…そうだな」

 

マイン「…勇者様を困らせてる貴女に対してのため息なんじゃないのですか?」

 

四葉「……そうだとしても、貴女にだけは言われたくありません」

 

武器屋の親父「待たせた…な…?」

 

武器屋の親父は、その場の雰囲気に(またか…この2人仲悪いんかな…)と頭を抱えながら尚文へ問いかけるも、さっきと同じような感じです…とだけ言われ仕方なく仕事をする事にした。

 

武器屋の親父「……とりあえず、あんちゃんにはこれな」

 

そう言って渡したのは鎖でつながれた服――くさりかたびらだった。

 

武器屋の親父「くさりかたびらが冒険者の入門向けだがどうよ?」

 

尚文「じゃあこれをください」

 

武器屋の親父「まいど!んじゃ、約束通りオマケして全部で銀貨500枚にしとくぜ」

 

尚文「ありがとう。ありがたく使わせてもらうよ」

 

武器屋の親父「いいってことよ!これからもご贔屓に!」

 

尚文「はい」

 

武器屋の親父にお礼を言ってから3人は店を出た。




※幕間作ってそこで各キャラクターの装備と簡単なステータスは更新していく予定です。
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