頭 痛 が し た (悲しいなぁ)
「……こちらSV-98、配置につきました。NTW-20及びM99応答せよ」
湿地帯に面する山岳の麓付近に周囲に溶け込ませるように造られた防衛陣地がある。そこにはSV-98が率いる第3部隊の戦術人形が配置についていた。この陣地は第2部隊が展開する基地につながる山道入り口付近に造られた陣地よりも高所にあるため、周辺観測兼
『こちらNTW-20だ。ダミーともども配置についた』
『M99です、私も準備はできてます』
「了解、そのまま待機を……アストラ、敵軍は見えますか?」
「まだ見えないよ~、今のうちにチョコレート食べていい?」
SV-98の質問にアストラが持っていた双眼鏡から目を離さず答える。そしてSV-98の返事を待たずにポーチに入れていたであろう一口サイズのチョコレートを口に含んでいた。その様子にSV-98は軽くため息を吐きながら
「ほどほどにしなさいよアストラ……第2部隊、配置の方はどうですか?」
『こちら第2部隊AEK-999、こっちは問題ないぞ。いつでもビートを奏でられるぜ』
『……そんなこと言って、最初にやられないでくださいね……』
『言わないであげなさいMG4、まぁやられたら私があとで指導してあげるわAEK-999』
『M590、いつでも……アストラ、観測の方しっかりおねがいしますね?』
「うん、がんばるよ~……ん? どうしたの
アストラのその言葉に反応しSV-98はすぐにスコープをそちらに向けながら覗き込んだ。その方向にはいまだに遠く小さくだが鉄血の軍勢らしきものがみえる。しかし後続の姿をとらえることは出来ない。SV-98はしばらく様子を見ていたが監視をアストラに任せてることにして第2部隊に警戒を促すことにした。
「……第2部隊、敵軍を補足、こっちに来ています。周囲の警戒を」
『まかせとけ、イントロの時間だ第2部隊』
「……こちらアストラ、敵の構成は大体わかったよ……事前に言われてたイェーガー、ヴェスピド、ドラグーン、追加でスカウトと
通信機を介したアストラの報告にSV-98はもう一度スコープをのぞき込む。さきほどの稜線を越えてきた鉄血の軍勢を確かに確認できる。アストラの言う通りマンティコアの上にはイェーガーを乗せている。足の遅さをカバーするためだろうか。そんなことを考えていたSV-98は複数体いるマンティコアの内、先頭の1体に違和感を覚える。なぜかそのマンティコアだけが一回り大きく見える上に銃座の形状も違っているように見えたのだ。さらに背中の形状の少し変わっており何やらカーキー色の四角いものが片側に8、両側で16ほど確認できる。念のためほかのマンティコアを確認すると四角の物体は他のマンティコアにも見られた。
「……アストラ、観測距離はいくらになりそう?」
「えー……っと、大体2kmだよ」
「……第2部隊は攻撃せず待機、NTW-20とM99は私の合図で先頭のマンティコアに一斉攻撃を……NTW-20は念のため関節を狙って」
無線機の向こうからの複数の了承の声を聞きながらSV-98は狙いを定める。数分後、幾多の銃声が山岳に木霊した。
どうやら防衛部隊と鉄血の侵攻軍とで戦闘が始まったらしい。
湿地帯のまだまともな道を側車付のオートバイ2台で走りながら受信のみに設定していた無線から意識を戻し西の空を見上げる。
太陽は地平線に沈みかけようとしており、空はすでに朱く染まっている。
すぐに夜が来る。
「……各車停止、降車の後に周囲警戒しつつ集結」
掛け声とともに停車したオートバイからは都市迷彩と夜戦迷彩を混ぜたような迷彩服に身を固めた第1部隊の面々が降り周囲を警戒、集結する。
「……第1部隊、点呼」
「9A91、います」
「
「
「
「コンデンター、欠員は存在しません、指揮官」
全員の返答を確認したあと、おもむろにタブレットを取り出し資料を立ち上げる。画面に映されているのはL09地区であり、その地図にはいくつかバツ印がつけられていた。
「既に防衛部隊の戦闘が始まっている以上簡潔に説明する。目標はこの地図に記されている場所のどこかにいる鉄血の
説明を終えるとタブレットをしまいこみ、バックパックからガスマスクと暗視ゴーグルを取り出し装着する。有毒ガスは撒かれていないだろうが用心はしすぎても損はないものだ。
「…これより無線をしばらく封鎖する。…第1部隊、行動開始」
私と第1部隊の長い3時間が始まった。
ちなみに指揮官も迷彩服で来てます。
それと勝手に敵のバリエーションを増やしていくスタイル。思いついてしまったのが運の尽き
ユルシテ…ユルシテ…
多脚歩行戦車のタンクデザントはロマンがあると思うの