本来の目的は『9A91』の『専用装備』だったはず……
……資材貯めるの間に合うかなぁ…
──L09地区 教会――
割れたステンドグラスの向こうから地平線に沈もうとする太陽がみえる。真っ赤に燃える太陽は最後の足掻きと言わんばかりに荒れ果てた礼拝堂を茜色に染め上げ、まるで1枚の絵画のような光景をそこに作りだしていた。
その光景を他人事のようにイントゥルーダーは床に横たわりながら眺めていた。アルケミストに自身の指揮権を簒奪されてから何時間経ったのか、既に外は夕方を迎えたらしい。いや、この地域の緯度を考えるなら既に夜なのかもしれない。
そんな他愛もないことを考えていたイントゥルーダーだが、ふとこの状況になる前に
『あなたの言いたいことはわかりましたイントゥルーダー、ですがそのランドマッシと言う男はどのリストには
イントゥルーダーは最初エージェントも冗談を言うようになったのかと思ったが、どうやら本当にリストに載ってないらしい。
「そうなると私の報告は誤り…ということになるのかしら?」
『いえ、完全に間違いというわけでもありません、イントゥルーダー』
「…どういうことかしら、エージェント、なにかこころあたりでも?」
『あなたの報告にあった者の名前は存在しませんでしたが…同封されていた音声の声紋を調べたところ該当する者が1人だけ存在していました』
その者の名前は―――。
そこまで思い返していたイントゥルーダーだったが、ふと違和感を覚えた。アルケミストに指揮権を簒奪され、自身の電子戦能力を妨害装置で無効化されたとはいえ状況を把握するだけならアルケミスト経由でもできた。そしてこの違和感の正体はイントゥルーダーは既に知っていた。
――あの男がどうやら侵入してきたらしい。
おそらく囮として以前のようにスカウトを紛れ込ませたのだろう。エージェントの話を聞いてからはこうも見事に
せいぜい
――どうやら自分は存外に愉快な性格をしていたらしい。
少なくともほかの
真っ赤に燃えていた太陽はすっかり落ちきっており、茜色に染まり切っていた礼拝堂には静寂と窓から青白い月光が降り注いでいた。
静寂と月光に包まれたL09地区の廃墟を6つの影が進む。
その6つの影は一糸乱れず、まるで1つの生き物のように行動していた。
とある曲がり角に来たとき、先頭の影が右手を挙げ停止する。そうすると後ろの5つの影も動きを止めた。角をのぞき込めば巡回中らしきリッパーの姿があった。先頭の影、指揮官はハンドサインを後ろの第1部隊に送る。ハンドサインを見た
そして一同はそのまま廃墟内を進んで行く。ちょうど住宅地だったらしく屋根伝いに移動できそうであるがやはりというかそこには1体のイェーガーが待ち構えており周囲を警戒していた。それを見つけた指揮官は自身のVSSを構えイェーガーを狙い…9A91が同時にもう1体見えづらい位置にいたイェーガーを撃ち抜く。音もなく飛来した銃弾を頭部のメモリーに受けた2体のイェーガーは為す術もなく倒れ伏す。
その後屋根伝いに一同は移動していき事前に目星を付けていた施設の一つにたどり着く。
その施設とはL09地区の象徴とも言える教会であった。
珍しく筆が進んだのはいいんだけど…時間経過わかるようにしておけばよかったかなぁ…
これ読んでる人ってどう思ってるんですかね?(ド直球)