時刻は少しだけ遡り――
──L03地区山岳基地:防衛陣地──
マンティコアの
「ぁー、AEK-999だ。お前たち無事か?いや無事だろうな、砲撃はこっちに飛んできたんだからな」
AEK-999は無線にそう語り掛けるが帰ってくるのは雑音と直接聞こえてくる銃弾の吐き出される音だけであった。そして後ろからは空を切る甲高い声とポンッポンッといった感じで何かを連続で発射する音であった。
「やっと砲撃妖精の砲撃が始まったのか…こうしちゃいられねぇな」
「…バルソク、無事でしたか」
「M590か、まぁ何とかってところかな」
砲撃妖精による
「何分経っているかわかるか?」
「それほど、指揮は変わりにネゲヴが」
「オーライ、悪いがネゲヴにそのままリードさせておいてくれ」
マイクがお釈迦になっちまったからな。というAEK-999の言葉にM590はその旨をネゲヴへと伝えることで返事とした。その様子を確認したAEK-999は壊れた無線を外しまだ無事な銃座で攻撃を再開する。その際に自身のヘッドホンを受信オンリーに切り替え無線代わりにしておくことを忘れない。
『――ったわ、AEK-999の返事はM590が経由しなさい…っ、着弾確認したわ、アストラ!』
『えーっと…右に〇〇修正かな?でも少し前進してるけど大丈夫かなネゲヴ?』
『最悪あの過重装甲の奴は後回しでいい、他のマンティコアはどうかしらSV-98!』
『問題ありませんよ、どうやら第1波にはあの1体だけしかいないようですね』
SV-98の言ったように先頭のマンティコア以外のは通常型らしく何体かは既に砲撃と
「…M590、ネゲヴに今のうちに第3部隊を退かせて置いた方がいいんじゃないかって聞いてくれ」
「この状況で?」
「あぁ、仕掛けてた対
「山岳の移動も考慮すると早い方がいいと…ネゲヴに聞いてみるわ」
M590がAEK-999の言葉をネゲヴに伝えようと無線に手をかけた時、前方で爆発が起きた。見れば
余りの状況にAEK-999もM590も言葉を失っていたが、慌しくなった無線に我に返り、いまだ残存する敵の迎撃をしつつも二人とも無線に意識を向けた。
『ネゲヴ、いったい何が起きている!』
『わからないわよ!見た感じ地雷原に突っ込んで倒れた感じはするけど…』
『…損傷してる様子は、ありませんね……』
『恐らく内部で破断したところか…だがなんでまた…』
『ななな何でですかね・・・?』
「……そういえばNTW-20がしこたま撃ちこんでたな…」
AEK-999はその言葉を口にしながらあることを思い出していた。それはついこの間暇つぶしに読んでいた昔の兵器についての本であり、その本のとあるページに
結論を言ってしてしまえばNTW-20の20mm弾が何度も叩きつけられた場所に地雷による爆発による衝撃波で内部の装甲が剥離し、その破片が運悪く油圧関係のチューブやら電気系列の配線やらをズタズタに引き裂いてしまったわけである。
『…どちらにしてもラッキーだわ、残りの奴らも始末しましょう』
ネゲヴのそんな言葉を反映するかの如く擱座したマンティコアのそばを進む鉄血人形。しかしその数は少なく、この防衛戦の終わりを密かに暗示していた。
深層映写イベントお疲れさまでした
9A-91の専用装備?来年実装でしょ?('ω')(悲しみ)