L03地区のわけあり指揮官(凍結)   作:ランパ我聞

20 / 29
(日本版)ドルフロが1周年を迎えましたね、スキンはまぁとくに狙ってないんですけど欲しくなりマスね…ダイヤがあれば……

あとガンブレモバイルたのちぃ(ボキャブ低下)

今読んでいる小説で一番読みにくい二次小説が何かと言われたら間違いなく自分の二次小説を推しますね…(-_-;)


流湿咆山 エピローグ

 鉄血によるL03地区侵攻から数日が経った。

 

 相変わらず殺風景な山岳基地の通信室で、私は今回の戦闘の詳細レポートを通信機器越しにヘリアントスへと報告していた。通信器に映るへリアントスの顔に疲労の色が見えることからここ数日の彼女の激務を想像できる。聞いた話ではアルケミストはこちらだけでなく周囲の地区にも侵攻していたらしく、隣接していたL06とL07地区にも被害が出ていた。特にL09地区とは主要道路で繋がってるL06地区には結構な数が来ていたらしく立て直しのためにしばらく動けなくなるらしい。

 

「それで物資もしばらくはL06地区の復旧とL09地区の残党掃討に充てられることになると?」

 

『そういうことになりそうだ、尽力してくれたことに感謝はしているが…』

 

 戦術人形の修理などはI.O.P本社に出向すれば何とかなるとはいえ、陣地施設の修理などはまた現地回収品(・・・・・)でやりくりしなければなら無いようだ。

 

『…別枠で補充物資を用意することも出来無くはないがどうする?』

 

「いえ、L06地区の方を優先して貰って構いません。むしろそうしてくれないと不安なので」

 

『…まぁ、そう言うことにしておこう』

 

 ヘリアントスは例外的に物資をこちらに回すことも提案してきたが、その提案を断る。確かに魅力的な提案だったがL06地区の復旧工事が遅れて落とされでもしたらそれこそL03地区(この基地)が物理的にも地理的にも孤立することになってしまう。これもそれもL03地区にアクセスする道路がL06地区からL09地区に伸びている主要道路から分岐した小道(・・)と今回自分たちが利用した抜け道(・・・)しかないのが原因でもあるのだが。

 

『…それで、そちらの損害報告をまだ聞いてなかったなランドマッシ指揮官』

 

「L06地区には悪いですが軽微で済んでます。想定よりも鉄血人形の数が少なかったようで、麓の防衛陣地で抑えられたのが大きいかと」

 

 しかしそれでも損害は無視できるものではなかったのも事実で、防衛にあたっていたAEK-999(バルソク)とSV-98の報告によれば麓の防衛陣地の一部が敵Manticore(マンティコア)派生型(・・・)によって破壊されたため修築が終わるまでは使えないとのこと。そのほかで損害を受けたものと言うならば主要道路から基地に向かって伸びている道が戦闘の際に穴だらけになってしまったことぐらいか。この基地自体は麓の防衛陣地から離れているためほぼ被害はないが、この基地の立地を考えるとL06と言ったほかの地区に色々と出向かなければならないことが多い。防衛陣地と比較するならばこの道の修繕が最優先事項であったりする。それが例え路装されていない砂利道であってもだ。あとは強いて弾薬の消耗と彼女達(人形達)の負傷及びダミー人形の補充申請ぐらいなものである。

 

『派生型か…他の地域でも運用される可能性があるやもしれん。一応各地域に通達しておこう』

 

「AEK-999が言うにはもしかしたら普通のとは運用方法が違っていて侵攻には向いてないとのことみたいですね、比較対象がすぐ隣にいたんで調べてみましたけども…」

 

『…わかった、I.O.Pの研究員に要請してその派生型を回収してもらうようにしておく。その報告書もついでに受け取るようにともな』

 

 そのやり取りを最後に通信画面からヘリアントスの姿が消え通信室に静寂が訪れた。私は一つ息を吐いた後に通信室をあとにするためにドアを開ければ、この時期にしては比較的穏やかな空気と太陽の光(・・・・)が私を迎える。とても今更だがこの通信室は基地区画となっている山岳内部から外に突出する形で設けられていたりする。そこから基地の搬入口を通り基地内に入る。今現在この基地にいる戦術人形達は9A-91ともう一人(・・・・)だけで、残りは麓の陣地で作業をしに行っている。

 

「…あとでAEK-999に派生型をそのままにするように指示を出すとして、あとは…」

 

 そう呟いた後に私は執務室の扉を開けてその中へ入る。中では執務机とは別の小さめのラウンジテーブルを挟んでポーカーに興じる9A-91ともう一人…イントゥルーダーがいた。

 

「ぁ、指揮官、お帰りなさい」

 

「あら、もう戻ったのね指揮官(・・・)…それとストレートよ」

 

「ぁ、また負けました……」

 

 どうやら9A-91は負け越しているらしい、少ししょんぼりとしていた。そんな彼女の頭を私は撫でて励ましてやり、お気に入りの安楽椅子(・・・・)へと腰を掛けたイントゥルーダーへと目線を向けた。

 今は『レイア』と名乗っているイントゥルーダー(彼女)だが、なぜここにいるかと言われれば私がレイアの取引に応じたからである。

 レイアが言うには彼女は元々L09地区を担当していた鉄血の上級人形であり、エージェント(上位体)の命令によってこの地域に圧力をかけることがレイアの任務であったが、そこへアルケミストがやってきて自身から権限を強奪した後に放置されていたらしい。

 らしいと付けたのはそもそもこれはレイアが言っているだけで事実とは限らないからであるが、レイアの損傷具合と周囲警戒をしていたOTs-14(グローザ)が見つけた破壊された彼女の武器があったことから暫定的に信用し、彼女から話を聞くことにした。

 彼女は自身の保護と修理を条件に『限定的』な協力を申し出てきたが、今現在私はそれを一時的に保留にしている。

 どうやらアルケミストは彼女の機能を封じるために妨害装置を設置しており、そして妨害装置のジャミングによって自身の反応が消失した状態が数時間続いた結果、レイアは鉄血のサーバーから個体損失(ロスト)と判断されたとのこと。しかし彼女はまだ存在している。例えサーバーへアクセスできなくなっていても彼女自身の電子戦機能はまだ生きているのである。

 

「それで指揮官、この前の話の返事は考えてくれたのかしら?」

 

 安楽椅子に背を預け、手摺に肘をたて顎を手にのせてこちらに問いかけてくるレイアはとても絵になる光景ではあったが、生憎と返事はまだできそうにない。たとえ8割がた事実だとしても絶対の保証がない限り即答しかねるものだ。

 …しかし絶対の保証というものもこの世には存在しないのもまた事実である。

 

「…君のことはまだ話していない、そして確認もしていない……それで満足かな?」

 

「……誘い文句としては落第点ではあるけど…まぁいいでしょう」

 

 片脚が無いから座ったままでごめん遊ばせと言うレイアに私は苦笑を漏らしながら9A-91にちょっとしたお使い(通信)を頼み、書類に目を通す。

 

 不意にあの教会でレイアが言っていた言葉に刺激されたのかに昔のことを思い出す。

 

 

 

 

 

『トリースタ・ソルディティ…いえ、ツニーティス・ランドマッシ指揮官と言うべきかしら?』

『さようなら■■■■■…いえ、トリースタ・ソルディティ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後に聞いたその声を、私は今でも忘れることができないようだ……

 

 

 

 

 

 

 君はどうなのだろうか、■■■■■■(アイシャ)…?




ご愛読?ありがとうございました、次回作にご期t…打ち切りエンドじゃないんだからカットカットォ!!

まだまだしつこく続きますのでよろしくお願いします


次回からはしばらくほのぼの日常系(したい)です



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。