あともう2話ほど投稿してから設定集出すべきだったと反省してる。
L03地区の前線基地は面白いことに山の中にある。
比喩ではなく本当に山を掘り抜いてつくられているのである。元々は軍事基地だったが放棄されていた場所でそれをG&Kが買い取ったのだとか。元警備部署にいた身としては侵入経路が限られているのはとてもありがたいと思う。
一つ文句を言うならば暗い。基地全体が薄暗いのだ。何でも山岳にある立地上、発電施設のスペースを確保できなかったのだとか。当時の軍は頭が足りてなかったのかと言いたい。ついでに買いとって地区を設けた
相変わらず足りない光量で頑張ってくれている蛍光灯を意識しながら私は
「9A91、クリーナーとってくれる?」
「はい、指揮官」
そう言って9A91はガンクリーナーを手渡してくれる。よく出来た子であると思う。実際いい子である。巷では「愛が重い」だの「病んでる」だの言われているが…話が逸れるところだった。
結論から言って9A91は我が基地の癒しである、文句は言わせない。文句が言える人間はこの基地には
「…9A91、弾薬の在庫ってあとどれくらいだったかな?」
「えっと…前の件での消費は最小限でした。ですからまだ大丈夫かと……」
………その最小限って私の消費弾薬のことだよね?
「あっ…その…私は気にして無いです、指揮官…」
「…大丈夫だよ、私も気にしてるわけじゃないから」
失言を言ってしまったと思って落ち込みかけている9A91を何とかしながら整備を続けていると
「ぁ指揮官、おはよう」
「おはようティス、もう昼だけど…」
「きにしなーい…それよりも指揮官、通信が入ってたわよ」
さっき
「ありがとうティス。ちょっと出てくる…9A91、整備任せていい?」
「
「いってらっしゃい、指揮官」
さて、嫌な予感が当たらなければいいんだけど…
『休暇中にすまないランドマッシ指揮官、悪いが休暇を切り上げてもらうぞ』
通信に出て最初にそう言ったのは口調からすぐにわかる通りヘリアントス上級代理人であった。いつも以上に眉間が寄っているところを見るに相当やばい案件らしい。
「…急に休暇を言い渡したと思ったら二日目で休暇を終えろとは…何があったので?」
『…L09地区の方に出していた偵察小隊からの緊急通信で鉄血の人形が大挙して進軍を始めたとのことだ』
「侵攻が再開したということですか……」
確かに侵攻が再開したのであればヘリアントスの機嫌が悪いのは納得がいく。だがなんで私にそんな顔をしながら通信を寄越したのだろうか?前の進軍の時は『貴様には関係ない』と言った顔で話していたはずなのだが……。
何故かいやな予感がしたが聞いてみなければわからないこともある…いやまさかね?
「…それで、鉄血の進軍はどのあたりになりそうで?」
『……報告ではこのままいくとL03地区に到達するとのことだ』
ヘリアントスの言葉を聞いた瞬間、私の脳裏に
鉄血版春の目覚め作戦、はっじまっるよー!!
次回、震える山岳(タイトルはまだ未定)
最後まで書き上げられるかしら……