この後続くように頑張ろうと思いますが不定期更新なのでご理解お願いします
ここはとある田舎のJ市。
首都圏に比べれば目を伏せたくなるほど田舎で遊ぶ場所も少ない。かと言って交通の便がいいわけでもなく各々が自家用車を持っているのがごく普通なところだ。
そして今日は遊び相手を探そうとイケイケなお兄ちゃん達が駅の近くでナンパをしていた所に俺は偶然鉢合わせてしまう。
「お、お姉ちゃんかわいいねぇ。こんな所で何してんの?もし良かったらさ俺らと遊ばね?」
「あんた達なんて興味無いわどっかいってくれない?」
「おいおいつれないこと言うなよ〜せっかくいい事教えてあげようとしてるのによぉ」
「だからいいって言ってんでしょ!鬱陶しいわよ」
「はぁ、仕方ねぇ無理矢理でも連れていかせてもらうぜ」
イケイケなお兄ちゃん達は数人で女の子に掴みかかりそのまま横に止めてある車に乗せようとしていた。
さすがに偶然とはいえ女の子が拉致られるのを目の前で見過ごす訳にもいかず止めに入る。
「まぁまぁお兄ちゃん達、今回は諦めときなよ」
「あぁ?誰だお前。つーか邪魔すんなし」
「寄って集って恥ずかしくないの?」
そういった時俺は胸ぐらを掴まれる。顔を近づけてガン飛ばしてくる。
ふとイケイケなお兄ちゃん達の顔を見てどこか見覚えがあると思った。
(あれ、こいつ確か俺の一個下のタツヤじゃないか?色々世話してやったのに俺の事忘れたのかな)
「おい、何黙り込んでんだよ!」
「お前、タツヤだよな」
「なんで俺の事知ってんだよ」
「馬鹿野郎!てめぇのこと散々目ェかけてやったのに忘れてんじゃねぇよ!」
その一言でタツヤは顔面蒼白になった。
それもそのはずタツヤは昔いじめにあっていてそれを助けて立ち直らせたのが俺だからだ。まさかこんな所で会うとは思わなかったがな。
「か‥‥カズマさん!?」
「やっと思い出したか。で、お前何女の子拉致ろうとしてんだ?」
「あ、いや、これは‥‥」
「なんだ?ナンパ失敗したから拉致ってやろうってか?お前はやられる方の辛い気持ちは痛いほどわかるやつだと思っていたんだが俺の見当違いか?」
「すいません!もう二度としません!だから今回だけこれで収めてください」
そう言ってタツヤは土下座して俺に謝ってきた。
まぁほんとに反省してるみたいだし今回だけと釘をさしてその場を収めた。
「あのさ、助けてくれてありがと‥‥」
「お姉ちゃんここら辺人少ないからあんまし女の子一人で出歩かない方がいいよ。まぁ気をつけて帰りな」
そう言って俺は近くに止めてあった自分の車に乗り込みその場を後にした。
ナンパされてた女の子を助けてからしばらくしてタツヤから連絡があった。
内容は俺に会いたい人がいるって話だった。
詳しくはあってから話すと言われたのでとりあえず待ち合わせ場所まで行くことにした。
とあるファミレス。
「あ、カズマさんこっちです」
「悪い待たせたな、それで俺に会いたいって言ってたのは‥‥!?」
タツヤと向かいの席に座ってる子を見て俺は驚いた。
それは先日タツヤのナンパから助けた女の子だった。
「どうしたんだ?お礼ならこの前言われたからそれで充分だったけど」
「実はあなたにお願いがあるの」
「お願い?」
そこでタツヤは気を利かせて席を外した。
2人だけの話し合いになった所で彼女は話を続けた。
「実はこの前のゴタゴタの時こっちに来るのが初めてでどうしたらいいのか分からなくてあんな事になっちゃったんだけどさ、しばらくの間でいいの、私をあなたの家に住まわせて欲しいの」
「‥‥はぁ!?どゆこと?J市に来たのが初めてでなんで俺のとこに!?目的があって来たんじゃないの?」
「それなんだけど‥‥私住んでる世界が違うの。幻想郷って言う世界の住人なんだけど突然知らない世界に来ちゃって‥‥」
「で、あの後タツヤ捕まえて俺に会いたいって言ったのか」
「そうなの」
俺はちょっと考えた。
(幻想郷‥‥異世界‥‥うーん現実味が全くないが実際彼女が言うことは間違ってはいないのだろう。なんせ格好がな‥‥)
ちらっと彼女をみる。服装は赤と白の2色カラーで統一された巫女服?のような格好をしていた。ここら辺でそんな格好するのなんかコスプレしてる子ぐらいだと思っていたがイベントでもないのに着る意味がない。
単なる俺の憶測でしか無かったが彼女が言うことは何やら信憑性があった。
「ん、とりあえずわかった。要はその幻想郷ってとこに帰れないから帰れる方法が分かるまでって感じでいいのか?」
「うん」
「まぁこれも何かの縁だろう。いいよ泊めたげる」
「ありがとう!」
彼女はそう言って頭を下げる。
そして俺は彼女を連れて帰ることにした。
車のところへ来ると彼女は不思議そうに俺の車を見ていた。
「どうした?俺の車になんかついてるか?」
「これはなに?」
ここから俺と彼女の住んでいる環境の違いにとことん驚かされていくのだった。
「え?もしかして車知らないのか?」
「だって幻想郷には無いしこの風景だって全く見たことないものしかないわよ」
「マジか、と、とりあえず乗って」
俺は助手席のドアを開けてシートに彼女を乗せる。俺も運転席に乗り込んで移動しながら話を始める。
「こっちの世界ではこれで移動するのね」
「ほんとになんにも知らないんだな。まぁいいかとりあえず忘れてたけど自己紹介するわ。俺は市村一真、一真って呼んでくれればいいよ」
「私は博麗霊夢。霊夢でいいわ」
「で、霊夢。これから俺の家に行くわけだけど家に着いてからまたしっかりと話しよう」
こうして俺達は帰路へと着いた。