帰り道は特に何も無くすぐに家に着いた。
霊夢を家に上げてリビングに招く。
「カズマって一人暮らしなの?」
「あぁ、そうだよ」
「それにしては随分大きな家なのね」
「まぁ色々あったからな。とりあえずそのソファ座ってて、お茶淹れるよ」
俺は霊夢をソファに座らせてキッチンへ移動する。そして戸棚から緑茶の茶葉と急須と湯のみを取り出し再びリビングへ戻る。
霊夢は何やらキョロキョロとリビングを見渡している。
「どうした霊夢?」
「いや、初めて見るものばかりだからなんか慣れなくて‥‥」
「あぁ、そういう事か。なーにそんなに心配しなくても大丈夫だよ、使い方とかも教えるしすぐ慣れるよ」
そう言って急須に茶葉を移しお湯を注ぐ。
霊夢はじーっとそれを見ていた。
「これはポットって言ってお湯を沸かすものだよ」
「へぇ〜こんなにいいものがあるのね」
「それからこれは‥‥」
何やかんやでお茶を飲みながら部屋にあるもので使い方など必要なことを霊夢に話をしているうちに陽も傾いてきた。
そこでふと気づいたことがある。
それは霊夢の服についてだ。
さすがに今の服で出歩いたりするのも周りの目が気になるだろうから買ってあげないと行けないと思った。
「そうだ霊夢、服買いに行こう。さすがにこっちにいる間その格好じゃ色々不便だろうからな。ちょっと待ってて」
俺は携帯を使ってある人に連絡をする。
「もしもし、俺だけどさこれから買い物付き合ってくれないか?うん、そうそう、ほんと?助かるわ〜じゃあこれから迎えいくから待ってて」
連絡を取り終わってから霊夢に説明する。
「よし、霊夢行こうか。友達が霊夢の服選んでくれるってさ」
「でも私お金が‥‥」
「それは気にしなくていいよ、俺が出すしさ、ほら行くよ」
俺と霊夢は車に乗り込み友達を迎えに行く。
待ち合わせ場所はそう遠くないところなのですぐに着いた。
「お待たせ、急にお願いしちゃってごめんな」
「大丈夫だよ〜それでそっちの子がさっき話してた子ね」
「そうだよ、とりあえず乗ってくれ、服買う場所はお前の行きつけでいいよな」
「そうだね、あそこなら色んなのあるから余裕で揃えられるよ」
そう言って俺達は服屋へと向かうのだった。
移動中の車の中では‥‥
「自己紹介まだだったね、私は宮本明日香。アスカって呼んでね〜」
「私は博麗霊夢、霊夢でいいわ」
「それにしても霊夢ちゃんちょ〜かわいい〜♪何着ても似合いそうだよね〜」
「そ、そんなことないわよ‥‥///」
褒められてどうやら照れているようだ。
まぁアスカが言うことは間違っていない。顔立ちはもはやトップアイドルのようにかわいらしい、それに大和撫子を彷彿とさせる長い黒髪もとても艶やかで綺麗だ。
アスカと気が合うのかすぐに馴染んだようで霊夢は結構楽しそうに話をしていた。
そんな和やかな空気のまま服屋へと到着した。
「さぁ着いたぞ、とりあえず俺はほかの買い物してくるから二人で服買ってきな」
そう言って俺はアスカにクレジットカードを渡す。
アスカはちょっと色目で俺を見る。
「私も服欲しいなぁ‥‥チラッ」
「どうせ言うと思ったわ。まぁ頻繁じゃないからいいけどよ。アスカも好きなの買ってこいよ」
「カズマありがとう〜♪じゃあ霊夢ちゃん行こ♪」
「うん、行ってくるねカズマ」
「おう、また後でな」
こうして俺達は二手に分かれた。
俺が買おうと思っているものそれは‥‥寝具だ。
何故かって?そりゃ一人暮らししてる訳だから布団がひとつしかないんだよ。だからここで調達をしておかないと霊夢を泊めてあげられないからな。無論おれがソファで寝てもいいのだがやはり睡眠は大事なことであるがための買い物である。
「すいません、これとこれとこれをください」
「お買い上げありがとうございます」
「じゃあこれから運んで貰えますか?」
「承知致しました」
俺は寝具を設置するために一度家に戻った。
二十分程で設置出来たので霊夢達が買い物している服屋へと再び向かった。
服屋に到着するとアスカがちょうどお店から出てきた。
「お、いいタイミングだったね〜」
「ちゃんと服買ったか?」
「もうバッチリだよ〜ほら、霊夢ちゃんおいで〜」
アスカに呼ばれて霊夢がお店から出てきた。
俺はその姿を見てびっくりした。
「どうかな、似合ってる?」
霊夢の服装は大人の女性のような品のある落ち着いたコーディネートに仕上がっていた。その顔立ちと綺麗な髪がさらに際立つような服装に俺は少し魅入っていた。
「すごい似合ってるよ」
「ほんとに?ふふっ♪アスカ服選んでくれてありがとう♪」
「どういたしまして♪それじゃぁついでだからどこかでご飯食べて行こうよ!」
「そうだな、せっかくだし寿司でも食べに行くか」
こうして俺達は寿司屋へと移動する。
ちなみに服でかかった金額はおおよそ十万円程、レシートを貰って見たら意外と多く買ったみたいだった。
そして寿司屋て到着すると‥‥
「ねぇカズマ、寿司ってどんなものなの?」
「そうだなぁ百聞は一見にしかずってことでお楽しみにしときな」
そう言って中へ入る。
「いらっしゃいってカズマとアスカじゃねぇか、なんだデートか?」
「何言ってんだよ、買い物帰りだっての」
「そうそう、あんまりからかうもんじゃないよ〜」
「悪い悪い、ほらここ座ってくれ」
俺達は案内された席へと座る。
ちなみに板前の彼は俺の高校生の時の同級生で水野駿。アスカと遊んでる時に紹介してもらった友人だ。
「そういやそっちの子は?初めて見る子だが」
「この子は博麗霊夢、困っているとこを助けて今は事情があってうちに泊めてるんだ、そしてこいつは水野駿、見ての通り料理人ね」
「そうかそうか、いい女の子に巡り会えたな〜」
「お前またからかいやがって〜」
「まぁ、とりあえずよろしくね霊夢ちゃん」
「えぇ、よろしく」
自己紹介も済んだので俺達は注文をして待っていた。
しばらくして注文したものがテーブルに置かれた。
霊夢はそれを見て目を輝かせていた。
「わぁ〜すごい綺麗なのね」
「だろ?味も最高だぞ〜」
霊夢は寿司を箸でとり口に運ぶ。
口に入れた瞬間の表情がまたとてもかわいいんだこれが。
「ん〜♪美味しい♪」
「口にあったようだな」
「この寿司屋は日本一だからね〜」
この会話に駿もドヤ顔、会話も弾み楽しい夕食になった。
会計を済まし三人とも車に乗り込む。先にアスカを家まで送る。
「カズマありがとね〜」
「俺の方こそ助かったわありがとな。またなんかあったら連絡するわ」
「うん待ってるよ」
こうしてアスカと別れて二人で家に向かった。