もしも幻想郷の住人が現世に来たら   作:ターメリック

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霊夢編其の七

霊夢達はショッピングモールへ向かう。

 

 

「ほら、霊夢ちゃん、ここがショッピングモールだよ〜」

 

「すごい広い!それに色んなお店が集まってるのね!」

 

「そうだよ♪とりあえずあのクレープ食べよ♪」

 

 

アスカと霊夢はクレープ屋さんへ向かった。

 

 

「いらっしゃいませ。あら、アスカじゃない珍しいわね、お友達連れてきたの?」

 

「そうだよ♪霊夢紹介するね私のお母さんだよ。そしてこっちがお友達の霊夢ちゃんだよ」

 

「初めまして、博麗霊夢です」

 

「あらあら可愛らしい子じゃないの♪アスカの母の麻里子よよろしくね霊夢ちゃん♪」

 

 

クレープ屋にいたのはまさかのアスカの母だった。これには霊夢も驚いていたが愛想のいい母親ですぐに馴染めた。

 

 

「ほらアスカ、いつものやつよ。サービスしてあげるから楽しんでらっしゃい」

 

「ありがとうお母さん♪ほら霊夢ちゃん行こ♪」

 

「麻里子さんありがとうございます♪」

 

 

そう言って二人はお店を後にした。

次に向かったのはゲームセンターだ。

 

クレーンゲームや音楽ゲームなど様々なゲームが置いてある。

 

 

「これ全部ゲームなの?」

 

「うん!これはクレーンゲームって言ってこのアームで掴んで取るやつだよ、こっちは音ゲーって言ってリズムに合わせて叩いたり踊ったりするやつ、こっちにあるのがプリクラって言うんだけどこれは写真みたいな感じだけど普通の写真とはちょっと違うんだよ!女の子はみんなプリクラ撮るから私達も撮ろうよ!」

 

「へぇ〜なかなか面白そうね、プリクラ撮りましょ」

 

 

二人はプリクラ機の中へ、そしてしばらくして出てきた。

 

 

「こっちで色々付け足したり出来るんだけどとりあえずやってみせるから見ててね」

 

 

アスカはタッチペンを持ってプリクラで撮った画像に加工を施す。

霊夢も見ていて途中から一緒に加工をし始める。

 

 

「そうそう!霊夢ちゃんセンスあるね〜」

 

「それにしてもプリクラってこんなに変わるのね」

 

「女の子はやっぱり可愛く見えないとね!」

 

 

その後出てきたプリクラを二人で眺めながら笑いあっていた。

他にもクレーンゲームや音ゲーも遊び霊夢が意外にも音ゲーが上手いことにアスカはびっくりしていた。

 

 

「霊夢ちゃんは音ゲーのセンスもあるね!これなら練習すればもっと難易度の高い曲とかも出来そう」

 

「クレーンゲームは苦手ね、音ゲーは結構ノリノリで出来るから楽しくていいわね〜♪」

 

 

なんだかんだ色々ゲームをした後服を見たりアスカのオススメのカフェに行ったりと充実した一日を過ごしていた。

 

 

 

「あー楽しかった!」

 

「楽しかったわね♪」

 

 

公園の方を歩いている二人は楽しそうな顔をしていた。

するとアスカが急に立ち止まってしまう。

霊夢はそれに気づき振り返る。

 

 

「ねぇ、霊夢ちゃん.......霊夢ちゃんはカズマのことどう思ってるの?」

 

「え.......?」

 

「この一ヶ月あなたがカズマとずっと生活していて、カズマに色々してもらって、カズマのこと好きなの?」

 

「私は.......」

 

 

霊夢は言葉が詰まってしまう。アスカは更に追い討ちをかけるように言葉を放つ。

 

 

「霊夢ちゃんも知ってると思うけど私とカズマは幼なじみなの、小さい頃からずっと一緒だった。カズマは優しいしかっこいい、私はカズマの事が好きなの!でも霊夢ちゃんが来てからカズマは私よりもあなたの事ばかり、私には見向きもしてくれなくなった!ホントなら遊園地だって私を誘ってくれてたけど結局は霊夢ちゃんと行っちゃったし.......お願い、私のカズマを取らないで!」

 

「それは.......」

 

「お願い.......もう.......カズマに近づかないで.......」

 

 

そこまで言うとアスカは涙を流し走り去ってしまった。

霊夢はアスカに言われた事が頭から離れず動けなかった。

 

 

その悲しみを悟ったかのように天からは雨が降ってきた。


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