決闘者のハイスクール   作:豆肉

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主人公の第六感が鋭すぎる気がしますけどこのままです
次回から だします


第十一話

次の日。

部長の指示によりイッセーと俺は向き合っていた。朱乃先輩の提案らしい。

何でもイッセーに足りないのは自信だそうで、俺と戦わせて自信をつけさせようということらしい。

踏み台にされるのは癪だが昨日、あんなこと言って発破をかけたのもあるので精々頑張るとしますか。

 

「浩次、イッセー神器を出しなさい」

 

そういわれ俺は神器を出す。

ただイッセーはどういうことなのか訳が分からない様子でおろおろしている。それをみてグレモリー先輩が口を開く。

 

「イッセー、今から模擬戦をするわ。戦う前に神器を発動させないさい。そうね、発動から二分後戦闘開始よ」

「は、はい!」

 

先輩に言われるままイッセーは神器を発動させる。

というか模擬戦をするってことぐらい事前に話しておいてくださいよ。

 

「ブースト!」

『Boost!!』

 

イッセーの声に反応して神器が音声を発する。俺もそろそろ準備するかな。

 

「『二重召喚』発動、『ワタポン』を召喚」

 

目の前に薄ピンク丸いモンスターが召喚される。

さて、いきますか。こいつをかませ犬にするのはなんだか気が引けるが、自信をつけさせるにはちょうどいい。

 

「『ワタポン』を生贄に捧げ、現れろ!『デーモンの召喚』!」

 

ドォンッ! 目の前に雷が降る。

 

周りの皆はいきなりのことに驚いてる様子だ。

土煙がはれ現れたのは悪魔を絵にかいたような姿の巨人『デーモンの召喚』だ。

目立った能力はないがその力は上級悪魔に匹敵するだろう。たぶん。

 

「な、なん……」

 

一番驚いてるのはイッセーか。無理もない、これからこんなのと戦うことになるんだからな。俺だってこいつと戦うことになったらビビると思う。

 

「イッセー、続けなさい」

 

グレモリー先輩がイッセーに言い放つ。

 

「でも…分かりました」

 

それからイッセーは計12回倍化を繰り返す。だがイッセーはどうもビクビクしている。

 

「どうしたイッセー。昨日言ってただろ『お前なんかすぐに抜いてやる』ってあれはハッタリか?」

 

口汚いが、発破をかけてやる。

 

「ハッタリじゃねぇ!あぁやってやる!超えてやるさ!行くぞブーステッド・ギア!」

『Explosion!!』

 

イッセーの声に反応し神器が光る。

 

「よろしい。ふたりとも始めてちょうだい」

 

先輩の声と共に戦闘が開始される。

 

「やれ!デーモン!」

 

デーモンを向かわせる。一応格闘だけしか使わないようにさせているがその力は強大。まともに食らえばただじゃ済まない。

ゴッ! 鈍い音がしイッセーがデーモンの蹴りをくらう。

 

「ぐっ……!」

 

イッセーは蹴りを腕でガードし二メートルぐらい後退するが倒れてはいない。しっかりと立っている。

耐えたっ!だが、まだまだ!デーモンが腕を大きく振りかぶりイッセーへ向かい振り下ろす。それを間一髪のところで避ける。

 

「イッセー!魔力の一撃を撃ってみなさい!撃つ時、自分が一番イメージしやすい形で撃つの!」

 

グレモリー先輩から指示が飛ぶ。イッセーは指示に従い掌に魔力の塊を作り出す。

大きさは米粒程度だが……いや、あれはまずいっ!何となくだが嫌な予感がする。

イッセーが魔力の塊をデーモンに向かい放り投げる。魔力の塊は手を離れた瞬間、巨大なものへと変貌した。予想的中って喜んでる場合じゃねぇ!。

 

「耐えろ!」

 

言うのが少し遅かった。デーモンは魔力の塊にのまれ跡形もなく消えていた。

というかまずい……あれ、こっちにきてる。

 

「『亜空間物質転送装置』!」

 

当たる直前に亜空間に逃げ込む。ぎりぎりセーフだ。亜空間から戻ると後ろにあった山が消し飛んでいた。

もし当たっていたら俺も消し飛んでいたのか……怖い怖い。

撃った本人であるイッセーもポカンとしている。まぁ一応、自信はついたかな。

というか、あんなの見せられると俺が自信なくしそう。

 

「お疲れ様、二人とも。さて感想を聞こうかしら?浩次、どうだった?」

 

グレモリー先輩が俺に意見を聞いてきた。

 

「正直驚いてますよ、あのモンスター上級悪魔程度の力は持ってたはずなんですけどね」

「はぁ!?」

 

イッセーが驚きの声を上げる。俺自身、上級悪魔がどの程度か知らんのだけどね。

まぁ説明に『悪魔族でもかなり強力な力を誇る』って書いてあるし大丈夫だろ。

 

「えぇ、浩次が出したモンスターは確かに上級悪魔レベルの力を持っていたわ。イッセー貴方はそれに勝ったの」

「マジっすか……」

 

相変わらずイッセーはポカンとしてるが目を見れば自信を取り戻してるのは明白だ。

 

「イッセー確かに倍加中は隙だらけで怖いでしょう。でもあなたには守ってくれる味方がいる。私たちを信じなさい。そうすればイッセーも私たちも強くなれる」

 

グレモリー先輩はイッセーに強く語りかけている。これで一件落着かな。 

 

「浩次」

 

不意にイッセーに呼ばれる。

 

「昨日のことんだけどさ」

 

あ~そういやなんか喧嘩別れみたいになっちまったな。

どうすっかなぁ……

 

「俺に発破をかけるためにわざと悪役になってくれたって……えっとありがとな」

 

朱乃先輩、ちゃんとフォローしてくれてたんだな。まぁ口悪く本心を語っただけだけどな。

まぁわざわざ仲直りの機会を逃すこともない。

 

「こっちこそ昨日は悪かったな、ひどい言い方しちまって」

「気にすんな!」

 

イッセーの笑顔がまぶしい……

 

「さぁ修行をするわよ!」

 

グレモリー先輩の合図で修行を再開した。

 

その夜、俺は精霊界で凄い人とあっていた。

なんとなく会えないかなぁと思っていたら急に後ろから現れてびっくりした。

 

「本気になるにはどうすればいいですかね?」

 

俺のいきなりの質問に凄い人は少し考え込む。

 

「本気になれないのか?」

 

質問を質問で返すなって習わなかったかぁ!?とはいえず。

 

「なんか本気になってるーって感じがしないんですよね」

 

こう、何とも言えない虚無感がいつも付きまとう。

いつもそれをふざけることでなんとか埋めようとしてる 埋まってないけど。

 

「本気になるってのはそう簡単にできる事じゃない」

 

凄い人が口を開く。

 

「本気になるためには強い感情が必要だ、それがなければ真の意味で本気にはなれない」

 

それは分かってる。そしてその強い感情がでないから悩んでいるのだ。

 

「……浩次、仲間は大切か?」

 

いきなり突拍子のないことを言ってくる。

 

「そりゃ大切ですよ」

 

そもそも大切じゃなきゃ仲間なんてやってない。

 

「なら、仲間のために全力を出せ、真面目になれ。そうすればいずれ本気になれる」

 

それだけを言い凄い人はいってしまった。

修行する気分でもないの大人しく精霊界から出ることにする。

 

精霊界から戻りのどが渇いたためリビングに向かうとグレモリー先輩がいた。

テーブルのところに座って何か読んでる。

 

「こんばんは」

「あら、まだ起きてたの?」

 

テーブルの上に目を落とすと。

地図とフォーメーションが書かれた紙が置いてある。

熱心だなと思う。俺の視線に気づくと先輩は戦術が書かれたノートを閉じてしまった。

 

「こんなもの見てても気休めにしかならないのよね」

 

ハァ…とため息をつきながら言う。

 

「無駄ということはないでしょう。それに不死だって勝つ方法はあるんじゃないですか?」

 

焼き鳥野郎は不死だ、それはかなり厄介なことだが殺せないまでも倒す方法ぐらいはあるはずだ。

さもなければフェニックスの一族が魔界を統一しているだろう。

 

「えぇあるにはあるわ。一つは圧倒的な力で押しつぶすこと。でもこれは神みたいに一撃で精神も肉体も奪い去る力が必要になるわ」

 

『神』その言葉を聞き頭に浮かんだ三体の神、三幻神。

ラーの翼神竜、オシリスの天空竜、オベリスクの巨神兵そのどれも俺は召喚することができない。

神を呼べるほど俺にはまだ力がない。

 

「もう一つは何度も起き上がるたびに倒して精神を潰す方法」

 

どちらかと言えばこちらの方が現実的だ。モンスターで袋叩き気にすればなんとかできそうだ。

 

「まぁ何とかしますよ。俺だって全力を尽くすし他の皆もいる。勝てますよ」

 

自分でも適当なことを言ってると思う。でも、たまにはいいだろう。

 

「あら、頼もしいわね」

 

クスクスと楽しそうに笑う。少しは元気になってくれたようで何よりだ。

 

「あっ!そういえば」

 

先輩が何かを思い出したかのように手をたたく。

 

「ライザーが部室に来た時のあなたの態度が変だったことなんだけど」

「またその話ですか……」

 

俺の発言に先輩が首をかしげる。

 

「朱乃先輩にも聞かれたんですよ、しかもよくわからないこと言われるし」

「朱乃が?」

 

朱乃先輩とのやり取りを思い出す。結局、先輩の言ってたことの意味はわからないままだ。

 

「よくわからないことって、何を言われたのかしら」

「なんでも動物の雄は自分のテリトリーに入る別の雄を許さなくて、それは自分の女を取られないため、それは人も同じだって言ってました」

 

ふぅーんとしばらくその意味を考えてたであろう先輩がビクッ!と跳ねた。

しかも顔が赤い。なにごとだ?

 

「こ、浩次!」

「え、あ、はい」

 

少し大きめの声で名前を呼ばれたため少し動揺してしまう。

 

「貴方は……私のことどう思ってるのかしら?」

 

最近グレモリー先輩が脈絡のない発言をすることが多くなってる気がする。

こんなんで大丈夫なのだろうか。

しかし、どう思ってるか……

俺はこの人のことをそれほど知らない。知り合ってから一月もたってないし。

思い返してみるといいとこばかりが思い出される。まぁべつに悪いところを言う必要もないしね。別にいいか。

 

「まず俺の命を救ってくれた恩人です。そんで美人で、仲間のことを大切に思っていて所謂いい女って奴だと思います。えーとあと貴方に拾われてよかったと思えました」

 

なんか最後が作文みたいな終わりになってしまったが。

一応言いたいことは言えた、と思う。

 

「その割にはあの夜、私を拒絶したじゃない」

 

不貞腐れたように先輩が言う。

 

「俺はプラトニックラブに生きてるんです」

 

イッセーじゃあるまいし据え膳食わねばなんてことは言わない。

俺は愛した女性しか抱かない、童貞の俺が言ってもかっこがつかないけどさ。

 

「プラトニックラブ……いいわね、そういうの好きよ」

 

意外だな 失礼だが先輩は肉欲的なものを求めるイメージがある。

ほんと失礼だな。絶対に口には出さないでおこう。

 

「勝たなきゃね」

 

先輩が自分に言い聞かせるように言う。

 

「えぇ勝ちましょう。」

 

先輩と目を合わせ固い握手をする。

心の底から勝ちたいとそう思えた気がした。

 




『デーモンの召喚』
モンスター/通常☆6
闇の力を使い、人の心を惑わすデーモン。
悪魔族ではかなり強力な力を誇る。
本作では上級悪魔程度の実力を持つものとする
『亜空間物質転送装置』

自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、このターンのエンドフェイズ時までゲームから除外する。
本作では対象を1分だけ亜空間に保護することができる効果とする
ただし対象は自分が認める味方でなければならない

カードが出ないので用語説明
『プラトニック・ラブ』
肉体的な欲求を離れた、精神的な愛のことである。

次回からレーティングゲームです 話も進みます 
レーティングゲームまでに3話も使うなんて・・・
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