決闘者のハイスクール   作:豆肉

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今回、残りの神の2体のうちどちらか出そうかと思いましたがやめました。
オベリスクとかオシリスってエジプトのやつだしね。聖書の神話の敵相手じゃインパクトがたりないかなぁと思ったためです


第十八話

先日の単独行動のお仕置きは何とかイッセーが受けた尻叩きの千倍は許してもらえた。

朱乃さん、リアス先輩、小猫ちゃんが各千回ずつの3倍の三千回で許してくれたのだ!もうね、尻の骨が砕けるかと思ったね!

特に小猫ちゃん。手が小さいから叩かれてるっていうより殴られてるってかんじだったよ。しかも戦車だから力がめちゃくちゃ強いんだよね。拷問だったねあれは。

それと犬用みたいな首輪をつけられたよ。朱乃さん曰くGPSみたいなものらしい。俺が今どこにいるのか常に知ることができるとのこと。さらにさらにぃ!俺が危険な目にあったとき先輩たちに連絡がいくという便利機能付き!これでもう俺は勝手な行動がとれないね!ちくしょう!

まぁ全面的に俺が悪いんだしね。しょうがないね。

とは言いつつも、この首輪どうしよう。

学校につけていくわけにもいかない。でも自分じゃ外すことはできない。いや、カードを使えば何とかなるかもしれないけど、そんなことしたら先輩たちに何をされるか分かったもんじゃない。

どうするかなぁ……

カッ! 突然床が光ったと思ったらリアス先輩が立っていた。

まさか監視のために来たわけじゃないよな……いやでも先輩の性格からしてあり得ない話じゃないよな。でも部室で同棲は無って方向で話はまとまったはずだ。

 

「浩次、緊急事態よ。事情は後で話すわ。すぐに支度をして頂戴」

 

いきなりなんなんだ。というか支度しろってなんの支度なんだ。

 

「えっと、何かあったんです?」

「コカビエルから宣戦布告があったわ」

 

~~~~~~~~~~~

 

部長の話によると部長の家にコカビエルと例のイカレ神父がわざわざきて「学園を中心としてこの町で暴れたるから止めたかったら止めに来てもええんやで」みたいなことを言ってきたらしい。

そのまま好きにさせるわけにはいかないのでコカビエル達をこれから倒しに行くそうだ。どうでもいいが宣戦布告をしに来た時に例の教会の二人組の片割れを落としていったそうだ。そいつは治療しイッセー宅においてきたそうだ。まぁ先輩の家に置いとくわけにもいかないしね。

そんいま俺たちは学園前の公園に集結している。

メンバーはグレモリー眷属を生徒会長と匙。ただし佑斗はどこにも見当たらない。もしかしたら先走ったのかもしれないな……

 

「生徒会メンバーで学園を強力な結界で覆っています。これでよほどのことがない限り町には被害は出ません」

 

匙がリアス先輩に結界のことを説明している。

よほどのことってどれくらいのものだろうか……攻撃力いくらくらいまでならたえられるかなぁ。

 

「この結界は被害を最小限に抑えるものです。もしコカビエルが本気を出せばこの地方都市そのものが崩壊します」

 

会長が結界についての補足をする。そんなにすごいのか。

なら暗闇を吸い込むマジック・ミラーで……それじゃぁ部長たちも動けなくなっちゃうか。それにあの神父来てるだろうしマジックミラーは使わない方がいいだろう。

ならほかに何が有効だ?

とりあえず動きを封じるのが一番だな。となると六芒星、光の護封剣があたりか。そのあとは罠や魔法で倒せばいいし……それとも、また『神』を出すか。

 

「浩次、今回はレーティンゲームのとき出した神を出してはダメよ」

 

リアス先輩にくぎを刺される。

 

「なんでです?」

「コカビエルとあなたの神が戦うようなことになれば学園に張られた結界がもたないわ」

 

レーティングゲームの時と違って今回は町のこととか考えないといけないのか。

となると神クラス、念を入れて神レベルの攻撃力を持ったモンスターは召喚できないと。いや待てよ……つまりは町に被害が出なければいいわけだ。となると今まで使う機会がなかったフィールド魔法の出番じゃないか!

神器化フィールド魔法は別空間を形成し敵と味方をそこへ強制転移させることができる。

フィールド魔法を使えば別空間で戦うことができる。そうなれば加減なんてしなくても大丈夫だ。ものによっては味方にマイナスの効果を与えてしまう場合もあるのでちゃんと選ばないとな。さてモンスターはどうするか。相手は飛べるわけだし飛行可能なモンスターで強いやつがいい。神の召喚は消耗が激しいし途中でぶっ倒れれでもしたらまずいので今回は止めておくか。

となると何がいいかなぁ……相手は堕天使だ。となると堕天使系か天使系を召喚すれば動揺を誘えるかな。でも堕天使とかだしても出しても偽物がーとか言われてお終いか。

となると天使だな。

天使で、強くて、相手が驚いて、できれば相手に屈辱を与えれるヤツ。

 

「……じ……浩次!」

「うぇ!?あ、はい」

 

不意にリアス先輩に呼ばれた。びっくりしたぁ。

俺の驚いた顔を見てリアス先輩の無間にしわが寄る。

 

「話を聞いてたかしら?」

 

どうやら俺がごちゃごちゃ考えてるうちに何か話をしていたらしい。全く聞いていなかった。

 

「はぁ……もう一度言うわね。一時間後、お兄様の加勢が来るわ。私たちはそれまでの時間稼ぎよ。わかったわね。」

 

お兄様ってことは魔王か。魔王が出張ってくるってことは今回の件、冥界的にも大事のようだ。

 

「時間を稼ぐのはいいが――別に、奴等を倒してしまっても構わんのだろう?」

「無茶したら監禁するわよ」

 

恐ろしいことを言ってくれる。まぁ今回は仲間もいるし準備する時間もある。無茶することはないと思う。

 

「大丈夫ですよ」

「貴方の大丈夫は信用できないのだけど」

 

先輩が疑うような目を向けてくる。信用ないなぁ。

まぁ確かに先輩の不信もわかる。万全を期した、と思うライザー戦だとて結局は危機に陥った。先日のガリレイ強襲の時も死にかけた。その両方とも原因は俺の油断だ。思い返してみるとひどいなこれ。いつぞやアテムさんに真剣になれと言われたのに、慢心はしまいと油断はしまいと誓ったのにこのありさま。うん、反省しよう。うし!驚かせるとかそんなことは考えるな!コカビエルを倒し仲間を守る。この二つだけを考えよう。真剣になれ草間浩次!

 

「大丈夫っていうからには何らかの策はあるんだよな?」

 

横を見ると匙が心配そうな顔をしていた。

まぁコイツとのつながりは薄いし信用できないのは分かるがそんなに不安そうな顔をしないでほしい。。

 

「当たり前だ。まず俺のカード効果で別空間にコカビエル達と自分らをとばす。その後フルボッコ。以上だ」

 

すると匙はどうしようもない馬鹿を見るような眼でこちらを見てきた。なんだよ何か文句かあるのか。

 

「あのね浩次、私たちの目的は時間稼ぎよ。別空間に移ってしまったらお兄様たちが助けに来れないじゃない」

 

リアス先輩に指摘される。確かにその通りだ。それにとリアス先輩が続ける。

 

「コカビエルの実力はまだわからないままだし貴方のカードが効くかどうかもわからないのよ?」

 

思わずハッとしてしまう。なぜ今までそこを問題視しなかったんだろう。先輩の言った通りだ。コカビエルは今までの敵とは格が違う。今までの相手につうじたからと言ってコカビエルにも通じるとは限らないのだ。さらにこれはカードゲームじゃない。カードの効果どおりに絶対になるとは限らないのだ。たとえば六芒星。あれは言うならば拘束の魔法みたいなものだ。それを上回る力を加えられれば解けてしまうかもしれない。あぁもう!なんで今までそんなことにも気づかなかったんだ!いやでもちょっと待てよ……六芒星は耐性さえなければどんなに攻撃力が高いモンスターでも封じ込めれるし大丈夫なのでは?でもそれはあくまでカードゲーム上だからであって……

 

「どうやら考えてなかったみたいですわね」

 

朱乃先輩があきれ顔だ。でも戦う前にこれに気づけたことは幸いだろう。プラス思考舵プラス思考!

だとしたらどうする?フィールド魔法は使えないとなれば強力なモンスターも使えないということだ。ならば魔法か罠に頼ることになる。いやちょっと待てよ、戦いの余波が発生する場合は大体特殊能力同士のぶつかり合いだ。ならば単純物理、つまり殴る蹴るが攻撃手段のモンスターならいくら強力でも大丈夫なのではないだろうか。ならやっぱりアイツらが使えるはずだ!

 

「『古のルール』発動。『アイツ』を召喚!」

 

出てきたのは紙飛行機に乗った赤い粘土細工のようなような人型。何やら聞き耳を立てるようなポーズをとっている。

 

「『光神化』発動」

 

手札から天使族モンスター1体を特殊召喚する。召喚したモンスターは攻撃力が半分になってしまうがコイツの場合はデメリットにはならない。

 

「『コイツ』召喚!」

 

現れたのはモンスターはこれまた紙飛行機に乗り青い粘土細工でできたような奴だ。紙飛行機の上で片手で逆立ちしながら足でひし形を作っているようなポーズをとっている。なんだかおちょくられているようで腹が立つ。一応アイツもコイツも天使族だ。どう見てもそう見えない。

 

「こいつら……なに?」

 

リアス先輩がとても冷めた目でアイツとコイツを指さす。

その目はふざけてるのか?とでも言いたそうだ。たしかにこいつらは一体づつだと弱い。だがしかし!こいつらは特殊効果を持っている!

 

「ふざけてなんかいませんよ。『アイツ』に『コイツ』を装備!」

 

宣言すると『コイツ』が『アイツ』に近づいていき背中にコアラのように引っ付いた。

何とも言えない姿だ。まぁ装備とも言えなくもないと思う。

だが先輩にはふざけてるようにしか見えないらしく眉間にしわを寄せている。

 

「……で?」

「こうすることで攻撃力が3000になるんですよ!ライザー戦で見せた白い龍いたでしょ?そいつと同じ攻撃力なんですよ!」

「……その攻撃力3000というのは強いの?」

「もちろん!」

 

それでも先輩は信じきれない様子でアイツとコイツを睨みつけている。本当に強いんだけどなぁ。

 

「わかったわ。一応あなたを信じる。たださっきも言った通り無茶したら駄目よ」

 

そう言ってからリアス先輩は皆の方に向き直る。

 

「今回の戦いは死闘になるわ!それでも死ぬことは許さない!この街を守るわよ!」

『はい!!』

 

眷属の皆が力ずつく返事をする。気合は十分ってところか。俺も気合を入れていこう!

いざ出陣というときにイッセーが声をかけてきた。

 

「浩次、さっき部長も言ってたけど無茶すんなよ!俺たちもいるんだからな!」

「おうよ、てかマジで頼むぞ?俺は接近戦はからっきしなんだ。その分お前に守ってもらわんとな」

 

苦笑いをするイッセーだがすぐにいつもの笑顔に戻り神器をかざす。

 

「あぁ!俺だって強くなったんだ!レイティングゲームの時みたいにおいしいとこを独り占めなんかにさせないぜ!」

 

レイティングゲームの時は助けてもらったしそんなおいいしいところ独り占めなんていう状況じゃなかったと思うが……まぁいいか。

 

「いいや、今回も俺の独壇場で終わらせてやる」

「なっ!?ゼッテー負けねぇからな!!」

 

これに勝ち負けとかあるのだろうか。というか今から死闘だってのにこんなんでいいのかねぇ。まぁイッセーはへんに緊張してるよかこういうほうがいいかもしれん。

イッセーと少し離れさっきまでの浮ついた気持ちを吐き出すように大きく息を吐く。死闘、殺し合いだ。今までのように相手が各下でもなければ命の保証があるわけでもないんだ。……真剣に全力で迎え撃つ!

 

 

―――――――

 

 

正門から結界内に侵入する。

今、場に出ているしているモンスターは『アイツ』壁&囮として『岩石の巨兵』いざという時の戦力として『E・HEROネオス』回復係『白魔導士ピケル』いちおう『コイツ』を召喚できるようスペースを一つ空けておく。伏せカードは『六芒星の呪縛』『聖なるバリア―ミラーフォース』『神の宣告』『レインボー・ライフ』がある。手札は『死者蘇生』1枚だ。できれば6枚そろえておきたかったけど時間がなかった。

結界内に入って最初に目に映ったのは校庭全体に描かれた魔法陣と強烈な光を放つ剣を持った老人、ガリレイの姿だった。

 

「なんだよあれ……」

 

隣でイッセーが困惑したような声を上げる。無理もないだろう。ガリレイが持っている剣からは先日、教会の連中が見せた聖剣よりはるかに強い力が感じられた。あれに掠りでもしたら死ぬんじゃないかと思えるレベルだ。

 

「四本のエクスカリバーを合体させたのだよ」

 

ガリレイがこちらを見てニヤリとする。

 

「少し来るのが遅かったな」

 

声のした方へと視線を向けると月を背にコカビエルがいた。空中に椅子を作りそこにふんぞり返っている。

 

「それで、サーゼクスはくるのか?」

 

コカビエルは俺たちを見てつまらなさそうな顔をする。見下しやがってこのクソ烏め。

 

「お兄さまに変わって私たちが相手をするわ!」

 

リアス先輩の言葉を聞きコカビエルはくだらないと言わんばかりの顔し手を軽く振る。突如爆音が鳴り響く。正体を確かめようを見てみると巨大な光の柱が突き刺さっていた。柱が突き刺さっていた位置は確か体育館があったはずだ。だがあったはずの体育館は跡形もなく消し飛んでいた。

今までの奴とは次元が違うとは思っていたけどこれほどとはな……

 

「まぁいい。どうせお前たちはサーゼクスが来るまでの時間稼ぎといったところだろう?暇つぶしに遊んでやる」

 

パチンッとコカビエルが指を鳴らすと暗闇から足音が聞こえてきた。足音からしてかなりの大きさだろう。暗闇から現れたのは10メートル近くある三つの頭を持つ犬。ケルベロスとは、なんともメジャーな化け物を連れてきてくれたもんだ。

ケルベロスが多き吠えこちらに突進してくる。

 

「迎え撃つわよ!あんな犬程度すぐに消し飛ばすわよ!」

 

リアス先輩の声に反応して全員戦闘態勢に入る。さて、俺はどうするか。とりあえずネオスを向かわしておく。ネオスならケルベロス程度は楽勝だろう。

 

「さて、お前は俺が相手をしてもらおう」

 

冷たい風が吹く。後ろを見ると不敵な笑みを浮かべたコカビエルが立っていた。よりによってこいつが相手とか不幸としか言えないね……距離は5メートルほどだ。岩石の巨人の防御力があればさっきコカビエルが出した光の柱は防げるだろう。だがもし懐に入りこまれたらお終いだ。頼みの綱の『アイツ』はガリレイを警戒させていたため少し離れたところにいる。となると『アイツ』が俺のところに来るのが先かコカビエルの攻撃が俺の届くのが先かのスピード勝負になる。まぁコカビエルが格闘で挑んでくると決まったわけじゃないが……

 

「貴様は神を使役しているらしいな」

 

見定めるような目でこちらを見てくる。ふいに何か思いついたかのような笑みを浮かべる。

 

「余興だ。全力でかかってこい」

 

そういいコカビエルは腕を広げる。一撃もらってやるってか!余裕ぶっこきやがって!だがありがたい。これで心配はなくなったんだ。さぁ俺をなめたこと全力で後悔しろ。

 

「『六芒星の呪縛』!」

 

伏せていたカードを発動する。六芒星の陣がコカビエルを拘束する。

 

「ほう。なかなか……だが間違えたな」

 

コカビエルは力をこめ呪縛を破ろうとする。ピシッ コカビエルを縛っていた六芒星の陣に少しひびが入る。やっぱカードゲームみたいにどんな奴でもしばれるってわけじゃないんだな……。

まぁ別にいい。その拘束はただの時間稼ぎ。そしてお前の負けだ。

グチュリ――何かがつぶれたような音が鳴る。

 

「アッ……ガァ……」

 

『アイツ』の拳がコカビエルの腹に深々と突き刺さっている。

つぶれたような音の正体はコカビエルの内臓がつぶれた音だ。だがそれで終わりなわけがない。拳を引き抜き構えなおす。明らかな隙きだがコカビエルに反撃する余裕はない。苦痛のあまり腹を抱え動けない。かろうじて立っている状況だ。

ズドンッ! 地鳴りがするほどの勢いでコカビエルの足を踏みつける。踏みつけられた脚は悲痛な音を立てつぶれ地面にめり込む。この踏み付けはただの嫌がらせのような攻撃ではなく相手を逃がさぬようにするためにやったものだ。『アイツ』はその足を放さぬまま拳を引き絞る。そして相手の心臓むけて、放つッ!

メキリッと骨を砕く音、グチャリという肉がつぶれる音が鳴る。

大量の血がコカビエルの口から吐き出される。鼻からも目からも耳からも。体のありとあらゆる穴から血をふきだす。

 

「ア゙……ア゙ア゙ガアアアアアア!!」

 

眼をひん剥きありったけの恨みを込めコカビエルが吼える。呪縛を破り力を振り絞り光の槍を形成する。形成された槍は体育館を吹き飛ばしたような巨大なものではない。鋭く細く、ただ一人殺すために特化させた槍だ。それを全力で放つ。

この距離で放てば自分もただでは済まない。だがそんなことはもはやどうでもよかった。目の前の敵さえ殺せればそれでよかった。爆音が鳴り響き自身もその爆発に巻き込まれる。衝撃と爆風で千切れ飛びそうになる。だが、吹き飛ばされない。何かが足をつかんで放さない。

爆発により一時見えなくなった目が徐々に見えてくる。そして絶望した。目の前には依然として赤い人型がおり、そしてその後ろには傷一つないそいつの主人が立っていた。

 

「『レインボー・ライフ』手札を一枚捨て発動から1分間、受けた攻撃のダメージ分だけライフを回復する」

 

俺は精一杯嫌な笑顔をして告げる。

 

「てめぇの負けだ」

 

とどめを刺そうとした時、突如周りに光の球が浮かびだした。光の球は佑斗のところに集まっていった。というかいつの間に佑斗の奴きてたんだ?教会の青髪もいるし。ゲェッ!キチガイ神父もいやがる!

あれ?なんで佑斗の奴泣いてるんだろう。だめだここからじゃ何言ってんの聞き取れない。

いい話なのか?感動のシーンなのか?なんかハブられてるような気がしてきた。

……いま『バランスブレイカー』って聞こえたような気がする。

佑斗、禁手に至ったのか?近くに行って祝ったほうがいい感じか?

でも今更っていってもなんかなぁってかんじがするし。あっ キチガイ神父に斬りかかった。

 

「オ゙オ゙オオオオオオオッ!」

 

コカビエルの雄たけびと共に爆発が起こる。『アイツ』に向けて撃ったのか?だとしても……徐々に爆煙がはれ『アイツ』の生存が確認できた。しかしコカビエルの姿がない。

辺りを見回すと少し離れたところで転がっていた。

見ると左足がなくなっていた。さっきの爆発はどうやら自分の足を吹き飛ばし『アイツ』から逃げるためのものだったらしい。こんなことならとっとと始末しておくんだった。

 

「―魔王だけではなく神も死んでいたんだ!」

 

突然ガリレイが大声を出した。それ以前に何か言ってたようだが聞き取れなかった。

 

「なにをバカなことを言っている!」

 

ゼノヴィアが即座に反応する。まぁほんとかどうかはともかく聖職者にとっちゃ神が死んでるなんて認めれんわな。

俺にとっちゃどっちでもいいが一応確認しとこう。

 

「HEY!まだ生きてるな。神が死んだってのはマジか?」

 

コカビエルの近くまで行き問いただす。俺の声が聞こえたようで皆がこちらに注目をする。俺の問いに対してコカビエルはあざ笑うように笑い出した。

 

「クッ……ハハッ。無知どもめ……神などとうの昔に死んでいる……それを知らずに……いまだにお前ら悪魔と……神の信者はよく戦っている……哀れなことだ」

 

それを聞いたゼノヴィアがその場に崩れるように膝をつく。

 

「ウソだ……主が……そんな……」

 

ショックを受けたのはゼノヴィアだけではないアーシアちゃんも倒れてしまった。ほかの皆も驚きを隠せないようだ。

神の死―

 

「まぁだからなんだって話なんだけどね」

「……は?」

 

コカビエルが口をポカンと開けている。うわっ、超絶マヌケ面。というかほかの皆も「何言ってんだコイツ」みたいな目をしている。さっきまで絶望真っ盛りだったゼノヴィアまでこっちをありえないものみたいに見ている。

 

「だってよ神様いなくても俺はこうやって元気に生きている。だろ?」

 

するとガリレイが叫んだ。

 

「貴様っ!神の不在がどれほどのことか分かっているのか!?神がいなければ人は心の均衡を保てない!」

「心の均衡って……俺神様とかきにしたことなし」

「貴様個人がどうこうの問題ではない!」

「ふぅ~ん」

 

どうでもよくなったので適当に流すとガリレイはさらに信じられない者を見るかのようにわなわなとしだした。

よくよく考えたら俺って神側がどんなことをしてるかって知らないんだよな。いないと個々との均衡がどうとか言ってたけど……あれか突然発狂しだすのか?それはないな。そもそも神が死んだのってかなり昔だし。めだった影響がないってことは大丈夫って事じゃなかろうか。

 

「肝が据わっているのかアホなのか……」

 

聞きなれない声がした。声のした方を見ると白い鎧が飛んでいた。なんだあいつは。

 

「だれだお前」

「俺はヴァーリ、白龍皇といったほうがわかりやすいか」

 

はくりゅうこう?どっかで聞いたような......

 

『俺は無視か、白いの』

 

また聞きなれない声がした。今度はイッセーの方からだ。いつの間に声変わりしたんだイッセーの野郎。

 

『起きていたのか赤いの』

 

またまた聞きなれない声。そのこえはさっきの白い鎧からだ。

よく見ると鎧についてる宝玉が光っている。つまりあれか神器同士が喋ってるのか。というか神器の中に人格があるっておかしくね?神滅具クラスになるとそれがふつうなのかって俺も人のこと言えねぇや。

 

『出会ったのはいいが、この状況ではな』

『いづれ戦う運命だ。急くことはない』

『そうだなその時を楽しみにしている』

『あぁ、それではまたなドライグ』

『じゃぁな、アルビオン』

 

意外とあっさり神器同士の会話は終わった。

 

「とりあえずコカビエルとフリードを回収させてもらうよ」

 

そういうとものすごいスピードでコカビエルとフリードを掻っ攫っていった。

いきなりすぎて反応できなかった。やることやったし別にいいんだが。

 

「さて、俺の要件はこれでおわりだ。それじゃぁ……あぁそうだ。赤龍皇、お前と俺はいずれ戦うことになる。それまでに強くなってくれよ宿敵くん」

「おい!?どういことだよ!戦うって、俺はそんなのしらねぇぞっ!?」

 

イッセーの問いに答えず白い鎧は帰ろうとする。それを引き留めようとするやつがもう一人。

 

「待ってくれ!私も連れて行ってくれ!!」

 

ガリレイが叫ぶ。この期に及んで往生際の悪いやつだ。

 

「お前の回収は頼まれてないんでね。それに興味もない」

 

興味がまったくないかのように白い鎧の男はそのまま帰っていってしまった。残されたガリレイは放心状態そこに佑斗が近づいていく。

 

「さぁ終わりだ、ガリレイ」

 

尻餅をつき佑斗から逃げるようにずるずると後退する。

 

「まっ、まってくれ!私は―」

 

言い終わる前に佑斗の剣がガリレイの首をはねる。ここで佑斗の復讐はとりあえず終わった。というか俺、佑斗の重要っぽい場面の時に蚊帳の外だったんだけど。あんな状況だったししょうがなかったけど何とも言えない気分になる。

 

 




やること全部終わらせた後にはやったほうがいいことが待っている

『レインボー・ライフ』

手札を1枚捨てて発動できる。
このターンのエンドフェイズ時まで、自分は戦闘及びカードの効果によってダメージを受ける代わりに、その数値分だけライフポイントを回復する。
《本作では効果はまんま、効果時間は1分に》

『光神化』
魔法
手札から天使族モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は半分になり、エンドフェイズ時に破壊される。

『アイツ』
通常モンスター
星5/炎属性/天使族/攻 100/守 100
非常に頼りない姿をしているが、実はとてつもない潜在能力を隠し持っているらしい。

『コイツ』
ユニオンモンスター
星10/水属性/天使族/攻 200/守 100
1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに装備カード扱いとして、フィールド上のこのカードを「アイツ」に装備、または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
装備モンスターの攻撃力は3000ポイントアップする。
守備表示モンスターを攻撃した時にその守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
(1体のモンスターが装備できるユニオンは1枚まで、装備モンスターが戦闘によって破壊される場合は、代わりにこのカードを破壊する。)

『岩石の巨兵』
通常モンスター
星3/地属性/岩石族/攻1300/守2000
岩石の巨人兵。
太い腕の攻撃は大地をゆるがす。
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