決闘者のハイスクール 作:豆肉
カオスソルジャーが魔法を使ってるのは私の勝手なイメージですが魔法ぐらい使えそうだなぁと思ったためです
アーシア入学から数日。俺は寝る前に精霊界に行くようになっていた。
少し前にもう一度いけないかなぁと試してみたら案外簡単にできた。
精霊界に行くようになって気づいたことがあるのだが、精霊界でのことは現実世界の俺の肉体に反映されるようだ。
ということで以前、凄い人に言われた『取り返しのつかないことになる』というのが多少気にもなっていたためモンスターたちに鍛えてもらっている。
あとカードの効果を検証とかもしている。『発動したら予想外のことが起こってしまった』なんてことになったら冗談じゃ済まない。
なのでここ数日はモンスターたちに協力してもらい特訓や検証に付き合ってもらってる。
幸いなことにモンスターたちは基本的に俺に友好的に接してくれた。一部例外もいるけど……
「きっつぅ……」
そんで、いま俺はボロボロになって転がっている。
初日にたまたま見かけてから『カオス・ソルジャー-開闢の使者-』に稽古をつけてもらっているのだが手も足も出ない。
さすが戦士族、動きが速いのなんのって、そのうえ一撃が超絶重い。いやはや強いね。
「主は基礎ができておりません」
俺に手を差し伸べながらカオスソルジャーがいう。その手を取り立ち上がる。
「基礎ねぇ。これでも身体能力には多少自信があったんだけどなぁ……」
中学頃に忍者に憧れて野山を駆け巡ったりしたため体力や筋力では並みの運動部以上はあるつもりだ。
今でも休日に筋トレとかランニングをして衰えないようにしてるし。
「まだまだです。戦いでは全身の筋肉を使いますし神経をとがらせておく必要があるためただの運動より体力を使います」
「そうかぁ・・・それじゃどうすればいいかねぇ?」
俺がそう聞くとカオスソルジャーは少し考え込む。しばらくすると何か思いついたようだ。
「何かに追われながら走るというのはどうでしょう?」
「何かってなにさ」
スッと俺の後方指さす。
紫色の巨体がこちらに走ってきているところだった ベヒーモスまたお前か。
何故かしらんが精霊界に来ると毎回ベヒーモスに追われるはめになる。
ベヒーモスに注意を向けてる隙にカオスソルジャーは俺に何かの魔法をかけてきた。
「おい、今なにした」
「それでは頑張ってください」
それだけ言い残しどこかへ行ってしまう。まぁあんなの飛べばどうとでもなるし別に大した問題じゃない。
……あれ?羽根が出ないぞ?
おそらくさっきかけられた魔法のせいだろう。カオスソルジャーのやつなんてことをしてくれたんだろう。
「ちくしょうがあああ!!」
ありったけの怒りを込めて叫び走り出す。この怒りカオスソルジャーに届け。後ろを見ている余裕なんてない。全速力で逃げる。俺とベヒーモスの追いかけっこは2時間近く続いた。精霊界から出ればよかったと気づくのはそれからだいぶ後のことである。
翌朝、イッセーと住宅街を走っている。
ここ数日グレモリー先輩によって行われている朝練の一つだ。
グレモリー先輩曰く「私の眷属が弱いなんて許されない」だそうだ。
「ゼェ…ハァハァ…ッアアアアアアア!」
イッセーが吼える。
「うるせぇぞイッセー!」
「だっでぇ…もゔいろいろ…ヤバイ」
イッセーが涙目で本気でつらそうな声を上げる。
本来ならこの3分の2で済んだところを特訓初日に俺に向かい。
「すぐに追い越してやるからな」と言ったところグレモリー先輩がならばもっと頑張れとランニングに10キロ追加したというわけだ。口は災いのもとである。
「もう少しだ頑張れ、ほれ公園が見えてきたぞ」
角を曲がるとゴールである公園がようやく見えてきた。
後200メートルぐらいだろうか。
「とうぢゃ……ぐ……」
公園につくと同時にイッセーは倒れこむ。
俺も結構きついのでその場に座りこんでるとアーシアがお茶もってやってきた。
「どうぞ、お茶です」
「さんきゅ」
いい子だなぁ。ほんとこんな子が彼女だったら幸せだろうな。
まぁありえないけど、だって……
「はい、イッセーさん♪」
「ありがとう、アーシア」
俺の時とは明らかに違う態度。もちろんいい意味で。
流石にあんな態度とられちゃ、というか普段のイッセーに対する態度を見てれば俺でもわかる。イッセーに惚れてるわ、あれ。
いいな……
「なにアーシアをじっと見つめてるの?」
振り向くとグレモリー先輩が仁王立ちしていた。
「いやね、イッセー爆ぜてくんないかなぁと思いまして」
「なんで!?」
イッセーが訳が分からないと大声を出す。チッ 聞こえてやがったか。
「駄目ですよ、そんなこと言っちゃ」
アーシアに窘められる。叱っているのにその可愛らしい容姿のせいで全く迫力を感じない。マジでイッセーが羨ましい。
「はい、休憩はそこまでにして次はシャトルランよ」
「はぁい」
俺とイッセは―のそりと立ち上がり腕立てをスタート地点につく。
シャトルランの後は腕立て伏せをやる。これがここ数日続いてる登校前の朝練のメニューである。
放課後、部室に行くとイッセーが騒いでいた。
「アーシア一人じゃ不安です!俺もついてきます!」
目に涙を浮かべながらグレモリー先輩に迫っている。
「あれ、どうしたんだ?」
近くに小猫ちゃんがいたので聞いてみる。
「アーシアさんを一人で契約を取りに行かせるのが不安らしいです」
なるほど。確かにその気持ちは分からんこともない。アーシアちゃんなら何でも言うことを聞いちゃいそうだし代価をちゃんと、とってこれるのかも不安だ。というか無償の奉仕というものを喜んでやってしまいそうな気がする。ということで兵藤に加勢することにする。
「先輩、いいんじゃないですか?慣れるまで兵藤をつけても、そっちの方がアーシアちゃんも安心だろうし」
「浩次…あなたまで」
ハァ…と先輩がため息をつく。しょうがないでしょ心配なんだから。
「わかったわ イッセー、アーシアが仕事に慣れるまでアナタをつけるわ」
「ありがとうございます!」
イッセーが涙を流しながら礼を言ってる。そんなに心配だったのか。そんなこんなしているうちに部室の魔法陣に文字が浮き出る。
「あらあら、さっそくアーシアちゃんがこなせそうな仕事が来ましたわ」
魔法陣管理者の朱乃先輩が報告しグレモリー先輩が微笑む。
「それは都合がいいわ、アーシア初仕事だから緊張しないようにね」
「はい!」
「頑張るぞアーシア!」
イッセーとアーシアは元気よく返事をし魔法陣で依頼者のもとへ飛んで行ったそういやなんでイッセーが魔法陣使えるのかと思ったがイッセーの分の魔力をアーシアが負担することでイッセーも魔法陣をつかえたとのことだ。フォローするはずのやつがフォローされてどうするんだよ。
その後、俺には仕事が来ず帰宅した。
今日は大して疲れてないし特訓頑張るか……
精霊界に行こうとしていたらいきなり部屋の床に魔法陣が出現した。何事かと神器を構えたがよく見ると部室にある魔法陣と同じ文様だ。その魔法陣から現れたのはグレモリー先輩だ。
「浩次、大至急よ私の処女をもらってちょうだい」
いきなり何をいっとるんだこの人は。
「Hey!先輩、気は確かですか、脳は大丈夫ですか?」
「気は確かだし脳も正常よ。いいから、ほら、ベッドに行きなさい」
先輩は俺をベッドに押し服を脱ぎはじめた。
事情はよくわからんがまずいな……
表情から察するに冗談やおふざけではないだろう。だがしかしこんな形で関係を持ってしまったら後悔する。主に俺が。それに納得もできないだろう。ということで。
「マインド・クラッシュ!!」
「へっ?」
俺の大声に驚いて動きを止める先輩。そしてその声に反応するものがもう一人。
「兄ちゃんうるさい!今何時だと……思って……」
ノックもなしに妹が部屋に乱入してくる。
まぁもう寝てる時間だしね、部屋が隣だしね、うるさいよね文句を言いに来たくもなるよね。妹は下着姿のグレモリー先輩を見て、しばらく停止してからゆっくりと部屋を出て行った。部屋の扉が完全に閉まると同時に扉の外から。
「お母さあああああん!!兄ちゃんが!!グレモリー先輩と大人の階段上る!!」
「なんですって!?」
外からドタドタと騒がしい音が聞こえてくる。先輩は相変わらずポカンとしている。
カッ! 床が光り、また魔法陣が現れる今度も部室にあるものと同じものだ。出てきたのは銀髪のきれいなメイドさん。メイドさんは先輩を見るなりあきれ顔になる。そして静かに口を開いた。
「こんなことをし―」
「コウちゃん!どういうこと!?」
バァン! 扉が開きタイミング悪く母さんたちが突入してくる。
突然のことにメイドさんも驚いてる。
そして母さんたちもメイドさんを見て目を丸くする。
「いきなり、二人……息子が……女たらしに……」
「ふふふ不潔だー!!女の敵だー!!」
口を開くなりわけのわからんことを言い騒ぎ始める我が家族。とりあえず落ち着かせよう。
「おい、おちつ-」
「うるさい!女たらし!兄ちゃんなんかもがれて死ね!!」
ナニをもがれるのか。というか実の兄に向って死ねとはお兄ちゃんそんな子に育てた覚えはありませんよ。
「そうよ一途なのが一番よ!お父さんだって昔はだらしなかったけどお母さんと付き合うようになってから浮気なんてしてないんだから!!」
親父ぃ……
といかいきなり惚気ないでくれ母さん。
「うわあああん!!うちの男どもはみんなダメなんだ!お終いだ!!」
妹は妹で家の家系に絶望してるし。自分が原因とはいえなんだこのカオス。メイドさんとグレモリー先輩は状況についていけず呆けている。
それからメイドさんが意識を回復し悪魔の力で母さんと妹を黙らしてくれるまでこの混沌とした時間は続いた。
時間かかった割に全く話が進んでない・・・すいません
カオスソルジャーについての説明はもう一度、彼が出てきたときにします
正直に言いますと本編での効果を考えていません
必ず出番ありますから たぶん きっと うん