――第三回幕間放送局エヌラ☆ピコ!
「ハッピー!」
「ラッキー!」
「スマイル!」
『イエーイ!』
「えー、と。今回はあたし達ハロー、ハッピーワールド!がお送りします。奥沢美咲です」
「ふええ……松原花音です」
「弦巻こころよ!」
「はぐみだよー!」
「瀬田薫。今回はゲストがいるみたいだ。早速来てもらおう」
『……(ヌッ)』
「化物だぁああああああ!?!?」
今回のゲスト:
※ この個体は無害な養殖物(?)です。
「あら、お魚さんじゃない! こんにちわ!」
『……b』
「いやそんなフレンドリーに親指立てられても! えっ、いいのこれ!? 大丈夫!?」
「それにしてもおっきいわね」
「中に誰か入ってたり……あ、しないんですね、はい……」
――ハロハピ編:アビス★パラダイス♪について
「今回はこころの一言から始まった海外旅行で事件に巻き込まれたハロハピとポピパのお話になりますね。それとエヌラスさんの過去とかもちらほらと」
「ハラハラとドキドキの連続でとってもスリリングだったわ!」
「エヌラスさんも大怪我しちゃったね」
「毎度のこととはいえ、ああも頻発されるとこちらも気が気でなくなるね」
「左眼と、右腕と……喉、だよね?」
『……(ビッタンビッタン)』
「はいそこ、背中の触手動かさないでくださーい」
――今回の敵について
「深海の落とし子。その数六桁。一晩でこれだけ増えるってどんだけ適応能力あるのやら……」
「その進化体であるダゴン、この二種類かな?」
「はい。じゃあこちら」
名称
種族 魔人
「一応海の魔人ってことになってるみたい。身長と体重は個体差があるけれど、稚魚から成人男性くらいまでのサイズがあるってさ」
「主な攻撃方法は巨体と怪力を生かした物理攻撃だってー」
「美咲、この背中のにょろにょろとっても力持ちよ!」
「何してんのこころ!?」
「た、高い高いしてもらってるけど……大丈夫なのかなぁ……」
「個体ごとの特徴はこちら」
幼体:成人男性サイズ。特徴なし
成体:背面に向けて伸びる一対の触腕。
特異体:成体の上位個体。一回り大きく、背丈は成人男性を見下ろすほど。
「特異体はエヌラスさんの血を摂取して成長したんだってー」
「そのせいか身体機能も段違いみたいだ。これが増えていたら危なかったね」
「ほら、こころ降りて。危ないんだから」
「もうちょっとだけ遊んでいたかったわ」
『……(ショボン)』
「そんな落ち込まれても困るんですけど……」
「ちなみに背中の触腕は魚で言うところの背びれらしいよ」
名称 父なるダゴン
種族 邪神
「しーちゃんがすっごくでっかくなったことで魔人じゃなくなったんだってー!」
「なにその愛称! いいの!?」
『……(ビチビチ)』
「それ、喜んでるの……?」
「え、えっと……ふええ、難しい文字が……外界から持ち込まれた“
『……(サイドチェストォ!)』
「そんなマッスルポーズ決められても困るんだけど!?」
「攻撃方法も、海水を操るものが増えたりして、えっと……海のゴジ○みたいなのを想像してもらえればいいの、かなぁ……」
「怒られない!? ねぇそれ怒られない!? 本当にいいの!?」
「あのまま倒されなかったらどんどん成長してたみたい」
「……いやぁ、本当に。生きて日本に戻ってこれたのが奇跡的だよ」
――エヌラスの使用兵装
「あー…………」
「ふえええ!? ど、どうしたの美咲ちゃん!?」
「いやちょっと、多すぎというか……とりあえず順番に」
名称 ブロックメーカー
形状 マチェーテ付きショットガン
備考 二丁一対で運用を想定された“近接銃術”専用のセミオートショットガン。五八口径。もはや怪物御用達の傾向火器。故郷ですら開発されたものの運用コストの点から廃棄処分。闇市場に横流しされていた品を格安で購入した。火力以外欠点しかない正真正銘の欠陥品。廃棄済み。
「本体強度、放熱、整備性に取り回しの悪さと悪辣極めるゲテモノ。だけど暗黒生物に通用する火力だ・け・は、評価されてるみたい」
「本当にそれだけなんだ……」
名称 拡張補助脳眼鏡
形状 アンダーリムフレーム眼鏡
備考 装着者の意識の拡大を補助するために開発された眼鏡型補助脳。フレームが展開すると薄型のマスクにもなり、アタッチメントで自浄機能付きのガスマスクにもなる。廃棄済み。
「メガネ掛けてたエヌラスさん、普段と違って理知的に見えたよね、美咲ちゃん」
「それ普段は野蛮って言いたいんですか、花音さん……」
「ふええぇ!? ち、違うよぉ!」
「開発協力者に、クソメガネって一文が添えられているけど誰のことなのだろうね?」
名称 対軍事大国攻略決戦呪法兵装“天雷”
形状 無数の鋼片からなる拡充具足
備考 エヌラスの切り札。最強の
最高速度、光速の六四倍。臨界到達速度は光速の四〇〇倍。
四本の隠し腕『
廃棄済み。
「ぅぁ、出た……」
「エヌラスがまっかっかになった原因ね」
『……(ガクブル)』
「しーちゃんが怯えてる!」
「それはそうですよね! 一族を絶滅の危機に追い込んだ武器の紹介されたら!」
「おーよしよし、こわくないよ。この鱗のツヤに滑らかさと手触り、ひんやりしていて癖になりそうだ」
「なにしてんですか薫さん。手、ベッタベタになってますよ。ハンカチどうぞ」
「雨に濡れた子猫ちゃんのように震えていたからね。慰めてあげようかと思って」
「……ていうか、雌?」(※しーちゃんは雌雄同体なので性別はありません)
「えっと、天雷を装着じゃなくて、装填って表記するのは文字通りエヌラスさんの身体に直接打ち込んで固定する、から、だって……ふぇぇぇ……」
「泣かないで、かのちゃん先輩!?」
「そうよ! 花音は笑顔が一番かわいいんだから」
「使うときも激痛が走るし、使用中も同様、解除する時も以下同文」
「魔術回路に直接電極を突き刺して運用するから威力は桁違い。ただし、神経に直接針を刺しているのと同様だから、死ぬほど痛い、と。普通は発狂すると思うんだけど……」
『……(はげどう)』
「それを強靭極まる精神力で抑え込んでいるのがあの人の凄いところだね」
「凄いの通り越して凄惨なことになりましたけど」
「野太刀“
「ははは、なんかもーあの人がなにやらかしても驚かない気がするー」
名称 対電脳国家攻略呪法外殻「システム:ヒュドラ」
形状 六輪駆動重魔導装甲無機物生命体
備考 制御ユニットに魔導書五冊を導入した規格外の名実共にモンスターマシン。
『
『水神クタアト』:水流操作による悪環境走破。
『セラエノ断章』:気流操作による駆動系の最適化。
『妖蛆の秘密』:再生機能とトラップ生成による妨害性能。
『エイボンの書』:『ガルバ』『オトー』『ウィテリウス』の三基の小型魔術制御機器による結界や陣地作成。
――以上の機械語翻訳版をそれぞれ独立ユニットとして繋ぎ合わせるためにハンティングホラーを中枢に備えている。廃棄済み。
「これ使うだけでクソメガネの国は滅ぼせる、らしいよ?」
「誰のことかしら?」
「ツッコミどころそこなの?」
「魔導書はおししょーさんの書庫から強奪したものだって。これ以外にも様々な翻訳版が置かれているらしいよ?」
「機械語って何語? 人間が読めるものじゃなくない?」
「でもはーちゃんはバイクだからいいんじゃないかな」
「おかしいのはあたしだけかな……」
『……bd(ドンマイ)』
「なんかアンタがまともに見えてきた……ふふ、ほんと手触りいーなーこの鱗のぬめり具合……」
「ふえぇ!? 美咲ちゃんの正気度が大変なことに!」
「他にも色々使っていたみたいよ!」
――以下、裏で使用していたもの(※は破損理由)
・高周波ブレード『焦屍剣レプリカ(※刀身破損)』
・携帯型電動ノコギリ『ラピッドパンチ(※本体破損)』
・大業物木刀『アザナエル(※刀身破損)』
・対吸血鬼スレッジハンマー『モーラ』
・五十口径突撃銃『AK50/50(※本体過剰熱量による溶融)』
・緋太刀『陽炎レプリカ(※過剰熱量による欠損)』
・ハルバード『ヘルサイズキラー』
・デモニアックブレード『ブルースシミター』
・双発式エーテルランチャー『ロードビヤーキー(※セラエノ断章破損時に廃棄)』
・大型螺旋槌『試作型スーパー破壊ロボ手乗りサイズ第一號~続・全てはここから始まった。唸れ吾輩の遺伝子に刻まれた螺旋編・序章~(※星になった)』
「なんか一個だけものすごく突っ込みたいっていうか気になるものがあるんだけどなにこれ、いつ使ったの!? っていうかどこで使ったの、むしろ使ってるところがみたいんだけど!」
「まだまだ他にも使ったものがあるみたいよ!」
――今回使用した技について
「こころ。それはまた今度にしよう。時間が押しているからね」
「エヌラスさんの武器庫の説明してたらいつまで経っても終わらないよぉ……」
「そう? あたしはびっくり箱みたいで好きよ?」
「気を取り直して……、今回使った技はそんなに多くないかな。使った武器が多かったから」
・壱號抜刀/零號抜刀
「天雷装填時の超電磁抜刀術のことだね」
「背中の隠し腕を使って全方位無差別抜刀とかもやるみたい」
「そのせいで「装甲悪鬼」「鮮血鬼」「赤蜘蛛」とか色々いわくつきみたいだけどね」
・“紫電”鬼哭掌
「人体から発せられる電磁パルス攻撃」
「静電気みたいなの?」
「あー、うん。そんな感じ」
(美咲ちゃんがツッコミ投げた!?)
・絶剣無式・八獄“戴天絶華”
「相手の身体に手を突っ込んで魔刃鍛造を行う、らしいよ?」
「ほとんど防御不可能な一撃だね。本当に戦闘技術だけは底なしみたいだ」
「そりゃ、あんなの持ち歩いてて、あれだけの怪我してまだ動けるんだから……」
・化身:
「はーちゃん最大火力の砲撃だって」
「街一個消し飛ばせる火力のバイクってなに?」
「で、でもこれ……今回使ったのは魔導書が焼き切れる威力だったからもう使えないみたい」
「無数の砲塔を束ねて放つ砲撃。主を思う自己犠牲の一撃は儚いね……」
・
「葬送曲って割にはものすごくハードロックだけど……天雷装填時は二挺四刀流によって絶え間ない攻撃」
「普段なら二挺拳銃と野太刀による連続攻撃。それらの組み合わせによって威力を昇華させるものだ。曲名も、エヌラスさんに楽器を教えたスリーピースバンドから、らしいよ」
「いつか、会えるかなぁ?」
「会いに行きましょうよ! きっと素敵なドキドキが待ってるわ!」
「まぁその前に最大の障害が待ち構えてるんだけどさ……」
『……(ショボーン)』
――そろそろお別れの時間となりました。
「あら。楽しい時間はあっという間だわ! 延長とかできないのかしら?」
「そんなことしたらあんたはノンストップでしょ」
『……(どうどう)』
「彼は随分と消極的で真面目だね」(※雌雄同体です)
「本編のしーちゃんもおとなしい女の子だったら仲良くなれたのになー」(※雌雄同体です)
「くらげのお友達とか、いない?」(※いません)
「きっとミッシェルとも仲良くなれるわ。そうだわ、今度は水族館でライブをしましょう!」
「あー、そういうのはまた後で打ち合わせしよっかこころー。はい今のうちに次回予告! 急いで誰か!」
『負傷を負いながらも日本へ帰国したオカルトハンター、エヌラス。そんな彼を心配して香澄達がなにかと身の回りの世話を焼こうとするが取りつく島もなく逃げられる。これまでの事情を知っている全員が再び戦いに赴こうとするための先生を引き止めるためにあの手この手で迫るが……?
冥き宿星に光の道標――次章、幕間スクールライフ! 女子高生との交流が中心。犯罪じゃないんですかこういうの? こまけぇこたぁいいんです』
「…………喋ったぁああああああッ!!!?」
「それじゃみんな! また次回! ハロー、ハッピーワールド!の弦巻こころと!」
「えーと、奥沢美咲です」
「ふええ……ま、松原花音」
「北沢はぐみ!」
「瀬田薫、それと欠席してるけれどミッシェル」
「あとゲストの深海の落とし子こと、しーちゃん」
「以上、六人でお送りした第三回幕間放送局エヌラ☆ピコ! 次のお話も楽しみにしててね!」
「エヌラスさん、喜んでくれるといいなぁ……」
※ このあとしーちゃんははーちゃんが美味しくいただいたかどうかはご想像にお任せします。