【本編完結】冥き宿星に光の道標   作:アメリカ兎

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第五三幕 狂言の月

 

 ――大和国。遙か西の地に、付喪神達は集結していた。その様子を鞍馬山より見下ろす一人の天狗がいた。

 黒天狗の面を付けて素顔を隠し、僧服に身を包んだ大天狗は遠方に高まる付喪神の気配に眼を細める。

 京の都御庭番。目付役として君臨する天狗のことを知る人間は数少ない。魑魅魍魎が跋扈する都を守護する付喪神集団――「現世壬生狼志組」とも連携して接近を許さなかったが、東の関門を抜ける者が現れた。そのことに、大天狗は驚いていた。

 一度だけ。蜻蛉切と相対した。互いに番所を預かった守護者、顔合わせだけはしておこうと思ったからだ。

 刃を交えず、ただ言葉のみに留めたのは妖怪となった自分達が争えば間違いなく甚大な被害が出ると互いに察していた。それほどまでに付喪神同士の戦いは危険な物となる。ましてやそれが――神代の者ともなれば被害は現代の土壌ではとても耐えきれるものではない。

 

「……愚かな」

 だからこそ。

 こうなるとわかっていたからこそ、村正は動かなかった。

 東西に関門を設け、周辺の付喪神達に命令した。時の将軍として君臨していた主と縁のある者達に、時代の平穏を守るようにと。

 世を乱す者あれば誅するべし。天下に仇なす者を罰するべし。泰平を荒らす者を滅するべし。

 大天狗もそれに賛同したからこそ、こうして西の関門に陣取っていた。京の都に縁のある付喪神達とも共闘している。人に害を為さぬ限り、互いに刃を交えることを禁ず。これを「局中法度」と定めたのは現世壬生狼志組の頭目だ。

 苛烈にして熾烈、激情家で質実剛健。一度は誰もが耳にしたことがある、その銘を――虎徹。

 世に出回る贋作の数々を切り伏せて、己こそが虎徹と豪語している。もっとも、当人にはそのようなことどうでもいいらしいが。

 

 今、問題なのは――何者かが、関ヶ原を抜けて大和へ侵入したという事実。そしてそこには蜻蛉切も同伴している。

 急ぎ、その目論見を止めねばならぬ。大天狗が枝から飛び立とうとした瞬間、声を掛けられた。

 それは、現世壬生狼志組の一員だった。

 ()()()()()()()を、左肩に掛けた剣士。額の鉢金には「一」と刻まれていた。

 

「御免、大天狗さん。お時間をよろしいか」

「先を急いでいる」

「おや、まぁ。それはそれは奇遇なことで。こちらも急ぎの用向きです。大和へ侵入者有り、これを天に代わり誅すべし――局長からのご命令でしてね」

「……」

「私ですか? いやぁ、一番隊ってことで真っ先に指名されまして。行かないと畳ごと斬られそうだったので、逃げるように駆け込んできた次第ですよ。昼間からだというのに酷い剣幕でした。ご近所さんには大変な迷惑でしたでしょうねぇ」

 大天狗は何も言わず、顔を背けると音も無く木々から姿を消す。目の前にひらひらと落ちてくる木の葉を眺めて、隊士は肩をすくめた。

 

「やれやれ。せっかちな御仁だ……まぁ人のこと言えませんけど」

 足を開いて腰を落とし、丹田に気を込めて踏み込む――基礎的な動作ながら、超人的な速度で地を駆けて木々を跳ねながら大天狗の後を追う。

 村正は、こうも言っていた。

 ――もしも、万が一。関所を抜ける者が正しくあれば与するべし。悪しき者であれば断つべし。

 それが人の世を乱す者であれば、斬らねばならぬ。

 

 

 

 ミカヅキ達は大和へ到達し、それに先回りする形で兼定達も駅に到着した。エヌラス達だけは一歩遅れている。

 彩は千聖から送信された写真を日菜達に見せて、場所を特定しようとするが――なぜか記念撮影付きだった。しかも増えてる。二人だったのが五人になっていた。

 なぜピースしているのだろう、いい歳をした大人達が。子供のような笑顔で。一名ほど面頬を付けているから表情は窺い知れないが。

 

「一人ずつ引っ叩きてぇ、全力で」

 とは兼定の率直な感想だった。エヌラスであれば「首から上もいでさらし首だ」ぐらいは言っていたかもしれない。

 

「もしかして、ピースしてるのって千聖さんの入れ知恵じゃないですかね?」

「彩ちゃんが自撮りする時によくやってるもんね」

「なるほど。それなら納得です。だけど皆さん仲良しでパスパレみたいですね!」

「物騒極まりない……」

「パレット、血の色しかなさそう……」

 赤一色のパレットとか嫌すぎる。しかも生臭い。

 兼定は自分の刀の鞘にくくりつけた古ぼけた直刀に触れていた。微かにだが、震えている。

 

(……あいつらはこれをここまで持ってくることが目的だったわけだ)

 なおさら、手放すわけにはいかなくなった。まだ顕現していないというにも関わらず、鈍い自分が感じ取れる力は計り知れない。しかも相手は五人だ。

 異様に強い気配を遠くに感じていたが、それの正体が蜻蛉切であることは明々白々。自分とエヌラスの二人だけで勝算はあるか。兼定は不安を振り払うようにして街を見渡す。

 文化遺産が多いだけあって、寺院の中には霊力を感じられる。これならば怪我の治癒も早まるだろうと考えた。約一名、とても目を輝かせているのがいる。今にも一人で飛び出して迷子になってしまいそうなイヴの好奇心を抑えながら、兼定率いるパスパレは千聖の姿を探した。

 

「カネさん、見てください! シカさんです!」

「わー。ホントに鹿だらけなんだ……テレビでしか見たことなかったけど」

「彩さん? ジブン達、そのテレビに出る側ですよ」

「なんかエヌラスさんがいたら食べそうだよね」

 あり得る。野放しにされている鹿を走って追いかけそうだ。さながらサバンナのチーター。目に浮かぶ光景に日菜が笑い、兼定もそれを容易に想像できたのか苦笑している。

 

「ひぃーん、やめてぇ~!」

「なぜか彩さんが鹿に群がられてますけど……」

「うーん、なんでだろうね?」

「きっとアヤさんのことをお友達だと思ってるんですよ」

「あーあー、丸山のお嬢が遠ざかってくわ」

「見てないで助けてくれてもいいじゃないですかぁ!? スカートはやめてぇ~!」

 鹿の群れに追われる彩が兼定に泣きつき、渋々といった様子で追い払った。すると、一斉に同じ方角を見つめて鹿達が走り去っていく。動物的本能が捉えた危険信号に、兼定もすぐに気づいた。

 

 ――公園の一角。鹿達が逃げ惑う元凶が立っている。ミカヅキだ。

 どこか憂いを込めた表情をしているものの、すぐに笑みを貼り付けて気さくに片手を挙げる。

 

「おぉ。兼定ではないか、はっはっは。随分と足が速いな?」

「……アンタもな」

「気づいているとは思うが、こちらには蜻蛉切殿がいる。よもや我らを相手取ろうとは考えまいな? 些か気配が強すぎて居場所を教えているようなものだが、おかげでこうしてお前に近づくことも実に簡単だ」

 他に仲間は引き連れていない。一人ならば、とも考える。しかし白昼堂々と抜刀するわけにはいかなかった。ここには一般市民もいる。

 

「千聖ちゃんは……?」

「彼女は怪我一つしていない。此処までの旅路、短い間ではあるが実に聡明で冷静なお嬢さんだ」

「もう、あなたたちは目的地に着いたじゃないですか! 千聖ちゃんを返してください!」

「ふーむ、言われてしまうとまったくもってその通りなのだが。困ったことに彼女を自由にさせてしまうと今度は蜻蛉切殿が我々に敵対してしまうのだ。宵の口ならまだしも、この白昼から相手となると手も足も出ない。白鷺の姫君は私達にとっても生命線なのだ。よってまだ、もうしばらくは私達に同行させてもらおう」

「それで。アンタが直接話をつけに来たのはどういう理由だ」

「取引を持ちかけたい。そちらにとっても、益のある話だ」

 兼定は一度だけ刀に手を掛けて、それからミカヅキの言葉に耳を傾けた。

 

「取引の内容は」

「ここまで来たのだ。もはや、互いに争う理由もないだろう? そこで、だ。白鷺千聖嬢の護衛も兼ねて、お前と、お前の連れている花も恥じらう繚乱の花もこちらへ同行する気はないか」

「――なんだと?」

「こちらも、シシオウの仇討ちなど考えていない。そこの因縁は飲み込もう。だから兼定、ここは互いに利益のある話で片を付けないか?」

「……ぬえはどうするつもりだ」

「はて、お前と共闘していたあの男か……さてどうするかな。こちらの話を聞いてくれるような人物ではなさそうだが。そこはなんとか上手く取り計らおうではないか」

 確かに――ここまで来たのは白鷺千聖を追ってのことだ。取り返すためだけに追ってきた。そして、ミカヅキ達の目論見も阻止するために。しかしもはや後の祭り、相手との戦力差も開いている以上勝ち目もない。ならば、この取引を飲むことで互いによけいな被害を増やさないようにするべきだろう。

 兼定が承諾しようとするが、日菜に服を掴まれて引き留められた。

 

「氷川のお嬢……?」

「兼定さん、ダメ」

 首を横に振り、強く袖を引く。話を聞くだけならば、千聖と合流できる。それに心強い護衛達もついてくる破格の条件だ。だというのに、日菜だけはミカヅキの取引に不信感を抱いていた。

 

「おや。そちらの冷涼なお嬢さんは私の取引になにか不都合でも?」

「ううん。取引の内容自体はあたし達にとって、ものすごくお得な話。でも、違うの」

「なにが違うんですか、日菜さん?」

「そうです。至れり尽くせりじゃないですか? ミカヅキさんの話を聞くべきだと思います」

「そうなんだけど――」

 ミカヅキの眼を見て、日菜は睨みつける。正面から堂々と。

 その目は見覚えがあったからだ。人の命を人と思わず、自分の利益を最優先とした邪悪な意思の宿した邪眼。

 

「あなたの眼が、信用できない。すごく嫌な感じがする。どろどろっとした嫌な気配、あたしは身に覚えがあるもん。あの二人も同じ眼をしてたから、よく覚えてる」

「日菜ちゃん……?」

「ミカヅキさんだっけ? あなたのその眼は、邪神と同じ色をしてる。怖いくらいに綺麗。だから魅入られて、あなたの言葉に同意したくなるけど……じゃあ、その取引で一番得をするのは一体誰なの?」

「ひ、日菜さん? 考えすぎじゃないですかね。だって、千聖さんを返してくれるって」

「用がなくなった後。あたし達の身の安全を保証してくれるとは限らないよね。千聖ちゃんにしてもそう。おねーちゃんから聞いた話でも、ハナジョで堂々と抜刀してエヌラスさんに斬りかかったんでしょ? だから、あたしはあなたの言葉を信じない。それで痛い目に遭ったから」

 決して、二の轍を踏まない。一度見た物は覚える。だから、その気配もよくわかる。

 ティアとティオの二人と同じ目をしているミカヅキの笑みも、どこか背筋に薄ら寒さを覚える。

 

「あたし達に手を出さない。千聖ちゃんも傷一つつけない。敵も味方も引き込んで、目的地に辿り着いて――それで? あなたの、目的はなんだったの?」

「………………ふっ……はっはっ。はっはっはっはっはっは! いやぁこれは、ははは! これは参ったよ、兼定! ははは。これはこれは、いやぁ観念した!」

 急に、ミカヅキが心底感心したように笑い出した。日菜の言葉に、一寸とも言い返すことなく笑い飛ばしている。それが嫌に、恐ろしい。却って恐怖でしかない。それは、まるでミカヅキという付喪神の本質を現しているかのように“空っぽ”の笑い方だった。

 

「ああ、そうだな。もはやここまで来たら隠し通したところで意味は無い、か。私は、最初から自分の目的を口にしていたはずだな、兼定?」

「……人の世を乱すものを、斬らねばならぬ。だから西を目指した」

「然り、然り。だが、敵は多く。あまりにも強大。故に、縋ることにした」

「それが、どうして此処までの旅に?」

「かの御仁は、風土にうるさくてな。どうも、この地でなければ顕現する気はなかったらしい。だからこうして自らの足で運んだというわけだ」

「…………」

 何か、嫌な風が吹いてきている。それに彩も気づいたのか、兼定の後ろに隠れた。その気に当てられた鹿達が遠くで寄り集まっている。

 邪気が濃い――それは、神気を帯びていた。禍々しく淀んだ、重苦しい空気。

 

「おれはな、兼定。おれ以外の全ての付喪神を(しい)すつもりであったよ。味方? 仲間? 同志? 片腹痛い。笑わせてくれるなよ? この世を乱す悪鬼羅刹の類いであろうに、何をまかり間違って己の武力が人の世の為になるなどとほざいてくれる。所詮は命を奪うだけの凶器(まがつき)が人の形を仮初めとしただけの分際で」

「――――て、めぇはぁぁぁ……!!!」

「ゆえに。此処まで来た。かの二振りであれば、この日ノ本に顕現した全てを。そう、総てだ! ことごとくが遙か足下にも及ばぬさ。このおれでさえ、さてどうだか、ははは!」

 何がおかしいのか、ミカヅキは笑っていた。

 いや、()()()()()()()()()()()()()のかもしれない。熱に浮かされたように、奇病を患ったように。心を病んでしまったかのように。

 

 月は人を狂わせる。狂言回しの上弦の月――すべては己の策の上。敵味方の区別無く欺き、化かしてみせた。もはや此処まで来れば何もかもが手遅れだ。

 

「一振りはシシオウが持っていたな。だがそれをお前が此処まで運んできてくれたのは僥倖だ。折ってくれるなよ、大事な大事な“楔”なのだから?」

「そう言われて――折らずにいられるかよ! テメェの策には乗らねぇ!」

「そう言われて黙っていると思うか、この私が!」

 兼定が鞘から古ぼけた直刀を外して叩き折ろうとする。しかし、ミカヅキの居合いがその手を止めた。

 速い――以前にも増して。

 

「忘れるなよ、兼定。なにも人質を取っているのはお前だけではないのだから。そら、そこに四人もいるではないか。お前の足枷が」

「く、おぉぉぉっ!!!」

 怒りで傷の痛みも忘れて兼定はミカヅキを押し飛ばすと太刀を抜いた。陣羽織を翻して袖を通して平構えで迎え撃つ。

 

「テメェは、外道だ! 生かしちゃおけねぇ! 誠も士道もどこにもねぇ! ここで天誅を下してやる!」

「ならばそれは、お前の隣に立っていた男もそうであろうに。外道はどちらだ! 外法を極めたあの男に与するお前こそ人の世に仇なす怪異に他ならぬ! お前はなんだ? お前の銘はなんだ、嗚呼見えぬ。お前の権能も定かですらない! 誠と士道を掲げた怪物など、聞いたこともないぞ!」

「黙りやがれ、口を開くなぁ! 首はいらねぇ、ただ死ね! 骸を晒せミカヅキ! 手前なんぞは斬って捨て置くのも言語道断だ!」

 こんな男と、同じ天を仰ぎ見ることすら腹立たしい。

 不倶戴天の怨敵が、こんなにも身近な場所にいた。目と鼻の先で立って笑っている。それが、無性に腹立たしい。業腹だ。

 鬼神の如く怒りに燃える兼定の太刀に押されて、ミカヅキが冷や汗とともに苦笑いを浮かべる。

 これほどの力を隠し持っていたとは露知らず。だが――怒りに任せた刃ほど見切りやすいものもない。猛り狂う太刀筋を見切り、逆袈裟に太刀を振るう。

 肉を裂き、骨に食い込んだ刃が赤く濡れる。しかし兼定の手がミカヅキの髪を乱暴に掴んだ。

 

「ミィカァヅゥキィィィィィッ!!!」

「ご、がっ!?」

 骨が砕けんばかりの勢いで頭突きをして、その衝撃に視界で光が弾ける。剣の腕ではなく、粗暴な腕っ節で反撃に転ずるとは欠片も思わなかった。拳を使い、足を使い、もはや喧嘩の作法じみた暴れ方の兼定から彩達は距離を置いている。

 それが、まるで――エヌラスの面影を匂わせていた。あの夜の大喧嘩はそれほどまでに兼定に影響を与えている。

 悩む前に、考えるよりも先に手が出ていた。足が出ていた。刃が閃くよりも先に、自然と身体が動いている。

 柄頭で殴打して、鞘で顔を殴りつけて。足を払っては目を狙った突きを放つ。我も忘れてただ剣を振るう。無我夢中で攻勢に出る兼定に旗色の悪さを感じたのかミカヅキは太刀を払いのけて大きく飛び下がった。額の血を拭い、頬を伝う血を袖で拭いながら薄ら笑いを浮かべてミカヅキが刀を収める。

 

「――ふふ、はっはっは! 嗚呼、手が付けられぬ! これは参ったなぁ! で、あるならば――ここは逃げの一手よ!」

「てめ、待ちやがれぇ!」

「カネさん!」

 身を翻して去って行くミカヅキを追いかけようとする兼定を、イヴが呼び止めた。つんのめりながらもなんとか立ち止まると、思いのほか深手を負っていたらしく真っ赤になっている。

 

「…………っ、くそ! なんで止めたんだ!」

「なんか、向こうの方も騒ぎが起きてるみたいです」

「多分エヌラスさんだと思うけど――」

 言った矢先に、道路を走る車両を次々と飛び移りながら火花を散らす十文字槍と大槍の二人組。その後を追うようにして大太刀を担いだ二人組、馬に跨がった黒服の男性とハンティングホラーを片手で操舵しているエヌラスが突っ込んできた。

 街中大騒ぎだ。もはや四の五の言っている場合ではない。

 

「おい兼定ぁ、てめぇなに突っ立ってやがる! さっさと乗れ!」

「はぁマジか! おめーが兼定か! うわははははマジか! おいちょっと軽く殺し合いしねーか! 日本号の後でいいからよぉ! なんならもうお前からでもいいわ!」

「なにあの子達超まぶしい! 現代の女子はみなあんな感じで煌びやかなの!? おじさんちょっと元気出てきた!」

「「失礼ゴウ殿。手が滑り申した」」

「しっかり滑ってんじゃないよたろちゃんじっちゃん! うぼぁぁ!」

 太郎太刀、次郎太刀の回し蹴りが同時にゴウを蹴り飛ばして兼定の前に転がってくる。それを追ってムコツが地面に十文字槍を突き立てるが、避けられた。

 エヌラスもハンティングホラーを停めて、大倶利迦羅も馬から飛び降りる。

 

「…………~~~~! 情報量が、多すぎるんだよアンタらぁ!!!」

 兼定、渾身の叫び。ついでに吐血。

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