「よーみんな! 俺だ、九十九兼定だ。第二回幕間ラジオの司会を任された」
「われもだ。七星剣であるぞ」
「そんなわけで二人でやってくぞ、第二回幕間放送局エヌラ☆ピコ!」
・第二章:死閃月華編について
「今回のメインバンドは『Pastel*Palettes』だな」
「ちょくちょくと『ろぜりあ』なるもの達も出ておるようだがな」
「第一章に引き続き氷川のお嬢姉妹が割と活躍してるぜ」
「……肝心のひろいんとやら、ほぼ出ておらぬが?」
「言ってやるなや、七星剣」
「さて。第二章であるが。この話に出てくる邪神は不在だ」
「むしろ世界の歪みによって出没するようになった日本妖怪とかが主軸だな」
「われら付喪神を呼び出した元凶というのが、夜行童子なる妖怪だ。これは節分の夜に付喪神を率いて百鬼夜行を先導するもののようだが……」
「一応明記しておくと、くとぅるふとは全くの無関係だからな!」
「ちなみに実在するようだぞ? 町おこしのマスコットとして」
「こえーよ」
「……ついったーとは、なんぞや?」
「俺もしらねーよ! それとこの話では唯一の戦力的味方が登場だな」
「降板でもあるが」
「やかましいわ」
・登場キャラについて
「付喪神めっちゃ多いから一言コメント付きでな」
「能力についても解説しよう。では参るぞ」
士道・九十九兼定
異能:悪即斬
「付喪神だからそう名乗ってるだけであって、本当は和泉守兼定だ」
「ちなみに刀工の名だ。拵えが新選組に所縁ある副長のものである」
「そのせいか、俺だけは人類側の付喪神ってわけだ」
幻妖弄月・三日月宗近
異能:幻術
「天下五剣として名高い一振りだな。妖術幻術なんでもござれのとんでもねーキレ者だ」
「付喪神同士を争わせた元凶でもあるな。まぁ目的は自分達の消滅だったようだが」
「おっそろしく剣の腕も立つから最強の一角だわな」
「ちなみに、付喪神を斬った数では上から三番目だ」
雷獣・獅子王
異能:雷光
「鵺退治で有名な逸話を持つ武将の刀だな。諸説ある」
「実際に妖怪退治で用いられたものではないからな、そこは要注意だ」
「当人はそれを気にしてるみたいだけどな」
多聞天・小竜景光
異能:符術
「とある名将の用いた太刀だな。軍略に長けていた人物らしい」
「そのせいか当人もいたく策には長けているようだな」
「多聞天の化身とか言われてたらしいぞ」
妖刀・千子村正
異能:呪詛
「とある天下人が愛顧していた刀工の名を持つ刀だな」
「妖刀として名高いことで有名だが、実際のところその拵えが身の回りで広く使われていたから本当に呪われているかは怪しいところだがな。とはいえ当人も人々の話から呪詛の権能持ちだ」
「……ちなみに、本気でその三河武士の呪詛振りまくと百万は越える兵力らしい」
「まさに天下人の器よの。われには敵わぬが」
天下無槍・蜻蛉切
異能:渾身
「日本三大名槍にして、かの戦国最強の武将が用いていた大身槍。そのせいでえれーつえーのなんのって」
「能力としては、自らが傷を負わぬ限り最強を誇るものらしい。ただしかすり傷ひとつでも負えば解除されるという、とても扱いの難しいものだ」
「付喪神撃破数堂々の一位だ。ちなみに村正の部下でもある」
剣匠・大天狗正家
異能:型の即時対応
「これもまた天下人の剣術指南役が用いたとされる刀だな」
「われと手合わせしたな。七手で詰ませたが」
「いやそりゃアンタがおかしいだけだ……、ちなみにこちらも村正の部下。東西の番人は現代の平和を願う村正が動かしていたってことだな」
「なお、付喪神撃破数第二位である」
豪槍・日本号
異能:無し
「日本三大名槍の一本、といっても写しだけどな」
「そう当人は言っていたが実際は真打らしいぞ」
「はぁ!? ま、まぁ飄々としたお調子者のおっさんだ。異能抜きにして槍の冴えは蜻蛉切に劣らないほどだ。流石だわな」
「なお、小竜景光のことは倶利伽羅龍の彫り物があることから親しくしやすかったらしい」
「どっからどう見ても嫌われてるみてーだけどな……」
仁王・太郎太刀
異能:大旋風
「大太刀の一振りだな。後述の次郎太刀とは兄弟みたいな関係だ」
「この異能もまた使い所が難しいものだ。刀を振るえば振るうほどに風を巻き起こす」
「だから速攻撃破が有効ってわけだ」
仁王・次郎太刀
異能:怪力乱神
「前述の太郎太刀の弟のようなものだ。異能は常時発動するタイプだな」
「大太刀を握っている限りは無類の怪力らしいが、あまり目立たんな」
「それ言ったら蜻蛉切が一番怖いんだけどな……」
狂槍・人間無骨
異能:吸血
「珍しい十文字槍の付喪神だ。異能もまた、斬れば斬るほどに切れ味が増すとかいう歯止めが効かなくなるやべー異能だな」
「ただ斬ればいいだけでなく、質も問われるようだ。ゆえに、蜻蛉切の血を吸えば天下無双に並び立つようだぞ?」
「当人の性格も相まって狂犬みてーなもんだけど」
独眼竜・大倶利伽羅広光
異能:半龍
「遥か東北の地から西日本まで一人旅で駆けつけていた付喪神だな。あんまり目立たないがこいつも中々の曲者だ」
「愛馬は民家から譲り受けたものらしい。はぐれたその後は保護されたようだぞ?」
「馬に罪はねーもんな。身体の右半分が倶利伽羅龍の力を宿しているから素の能力が高い」
「上から数えた方が早いほどだ」
「あと趣味は料理らしい」
贋作大業物・長曽祢虎徹
異能:無し
「ご存知、新選組局長の愛用していた刀。といっても真打であるかどうかは真偽不明らしい」
「だが頑強にして剛剣である。京の都をほぼ一人で守り通していたらしいからな」
「妖怪百匹斬っても折れねぇとかどうなってんだよ局長……」
「殴る蹴るの無手の方が当人は好みのようだ」
魔刀・菊一文字則宗
異能:縮地
「新選組一番隊隊長の剣士が使っていた刀だな。病弱な主に代わって、一人でも一匹でも多く斬りたくて仕方ない、根っからの人斬りだ」
「それにしても付喪神の身体ですら耐えきれぬほどの速度と抜刀術の使い手とはな。われと手合わせしてみたかったものだ」
冠位十二刀・丙子椒林剣
異能;十二刀流
「日本最古の一振り、十二飛支刀の使い手だ」
「うむ。われの良き片腕でもあるぞ」
「十二刀流、全部神通力で自由自在に扱えるってんでとんでもねー強さだ。あのメンツでなけりゃ負けてたぞ」
聖徳王・七星剣
異能:音響
「われであるぞ!」
「はいはい。日本最古の一振り、とある偉人の佩刀だ。格で言えば俺たち付喪神の一個上に位置しているな」
「われは耳が良い。それに則った異能である。音の発生源を含めて、空気の振動。あるいは波長を操ることができるぞ」
「そのせいか、聴勁も達人級だ。大陸伝来の武術にも通じているってのが七星剣だな」
「うむ、悪くない称賛である。崇めよ」
眷属・夜行童子
「付喪神じゃないけれども一応紹介しておくか」
「变化大明神の眷属として付喪神を生み出す日本妖怪。百鬼夜行を率いるものだが……ふむ?」
「こいつは本来の夜行童子から歪んでる。本物はここまでの力もなけりゃおかしくもない。というのも、遥か昔。それこそ平安の時代からコイツを生んだ神がいた」
「“無貌の神”であるな? ないあるらとほてっぷ、だがなぜあの魔術師はそれを感知できなかったのだ?」
「そりゃ、最初から地球にいたわけだしな。身を隠すのはお手の物だ。結界の中に入り込んだ時だってコイツそのものに脅威はないわけだし」
「まさに“這い寄る混沌”というわけか。忌々しい」
・使用した技について
「いやー、今回は魔導発勁大活躍だったな」
「われも手を焼いたものだ」
「そんなわけで順を追って解説だ」
・超電磁抜刀術・壱式「迅雷」
「地元のブシドーを斬るために編み出した抜刀術、らしい」
「ちなみに相手は人間だ。人外魔境かなにかか?」
・零式迅雷
「大太刀、
「こちらも同様の抜刀術であるが、打ち下ろしによる一刀は凄まじい威力だ」
「街を丸ごと停電させたくらいだしな……」
・絶剣無式・八獄“
「燕返し劣化版」
「身も蓋もない解説をするな、たわけもの」
「抜刀からの納刀。その切っ先に合わせて紫電の刃を振るう奇襲技だな、初見で見切れるかよ。こんなの」
・絶剣無式・八獄“
「拘束術式の「あとらっく=なちゃ」から繰り出される鋼線の刃だな」
「相手を絡め取った上で、串刺しにするのが本来の使用方法らしい。じつに、えぐい」
「殺意の塊かよってくらい殺意しか見当たらねぇ……」
「有用性の高い技だが、使いたがらんようだ」
・
「体内時間と体感速度と、血流を磁気加速させるっつーほぼ八割自爆技」
「ただし、そこから編み出される技の数々は比べ物にならない程の速度と威力が上乗せされる」
「スリップダメージ付きのバフ盛りだな」
「デメリットの方が多いようだが、その頃には相手が息絶えているか」
・抜刀“隠剣骨爪”
「自らの臓物のみならず骨格を血液による魔力で刃と化す外道抜刀だな」
「あー、ちなみにこれは元の肉体から取り出すから当然壊したら治療しなきゃならんわけで」
「なんでこんな技があるのか、だと? とある刀鍛冶から着想を得たらしいぞ」
「なんでも「己の肉体を鋼と化し、刃と成すなら臓物も鋼鉄であるべきだ」なんて言われたことから「なるほど」と思ったらしい。なるほどじゃないんだが」
「それを実行する狂気よの」
・絶剣無式・八獄“
「気刃の極地だな。今回だと身体から出てくる血液を刃として握ったが、無刃抜刀の名にある通り本来は何でもいいらしい」
「それこそ空気でも何でも刃と化すようだな。それを魔術で制御する、という」
「ちなみに、この技を得るに至ったのは気功術の達人に完敗したかららしい。技名もそこから取ったようだぞ」
・魔剣“死閃月華”
「こればかりは兼定の技だな。付喪神として覚醒した状態の和泉守兼定が振るう魔剣だが、菊一文字の縮地抜刀術から瞬時に断つ技である」
「相手が人類の敵であれば更に特効付きだ。ミカヅキの剣術、菊の抜刀術、虎徹の気組で成される奇跡の魔剣だな。まー、通用したが致命傷とまではいかんかったな」
「それでも一度は凌駕したのだから流石と褒めてやろう」
「そりゃどうも、七星剣」
・そろそろお別れのお時間です
「おっと、もう時間か。いやー、台本読んでるとあっという間だな!」
「われは一度目を通して覚えたぞ」
「手ぶらで来たのはそういうことかよ! これだから偉人ってのは!」
「まぁよい。次回予告はそちに任すぞ、兼定」
「あいよ──こほん。
付喪神騒動から一難去って、平和となった日本。しかし間もなくして地球に訪れる二柱に気をもむエヌラス。そんなことはお構いなしに目前に迫るのは春季花咲川女子学園文化祭。非常勤講師兼天文部顧問として引っ張りだこで休む暇のない姿に弦巻こころがとある提案を持ちかける!
次章「ハロー、ハッピーワールド!:アビス★パラダイス♪」をよろしくな!」
「あやつは本当に休む暇もないくらい多忙だの」
「次はエヌラスの持つ武器庫が解放される、予定だ。あいつどんだけ武器持ってんだよ……」
「ぽぴぱ、なる巫女達も一緒に活躍するようだぞ。次の活躍を首を長くして待つがよい。では、われは一足先に逃げる」
「おう。……ん? 逃げる?」
「台本ねぇと思ったらテメェか兼定ぁぁぁああああっ!!!」
「ぃやっべ! それじゃみんな、また会える日を楽しみにしてるぜ! それじゃあな!」