今日も今日でグラウンドは活気に満たされている。
違う点といえば……
「豪炎寺!」
俺は開始同時に豪炎寺からバックパスを受け取ってドリブルで攻め上がったが
「させるか!」
「おっと!」
流石陸上部というべきか風丸が目の前に立ち塞がろうとするが
「なにっ!?」
「どーよ」
ボールを飛び越えてその場で体を回転させて左足でボールを手繰り寄せて反転して風丸を抜き去る。いわゆるマルセイユルーレットってやつだ。
風丸のディフェンスを回避したその時
「コイルターン!」
影野が既に技を発動させていたが慌てずに両足でボールを挟んでジャンプして照美にパスをだす。
「ナイス真司!」
そしてそのまま照美は白き翼をはためかせて天空に駆け上がると
「ゴッドノウズ!」
エネルギーを収束させたボールを勢いよく蹴り飛ばして、そのボールはゴールに向かって飛んでいった。
「ゴッドハンド!」
円堂も咄嗟にゴッドハンドを繰り出すもエネルギーを抑えきれずに神の手は粉々に砕け散った。
そしてホイッスルが鳴った。休憩か。
「すごかったな照美!また威力が上がってるぜ!」
「ありがとう。でも円堂くんのゴッドハンドも強くなってるんじゃないかひゃあっ!?もう!何するの真司!」
「はい。お茶」
「もう……普通に渡してよ……」
「悪いな。可愛い照美には意地悪したくなるのさ」
「っ!!もう……真司ったら……」
照美の顔がどんどん赤くなってる。あれ?熱中症でもあるのか?水分補給はやっぱり大事だな。
と裾をグイグイと引っ張られたので後ろを振り返ると顔を赤くしている玲奈がいた。
「真司……わ、私も可愛いか?」
「へ?」
「わ、私も……可愛いのかと聞いて……いる」
なにこの可愛い生き物……
俺は玲奈の耳にそっと近づくと
「……可愛いよ」
「!!!」
そして玲奈の顔がすごく赤くなっていった。オドオドとしてる感じが俺の庇護欲を更に書き立てた。
ああっ!!可愛いなあ!もう!
その様子を豪炎寺は微笑ましく見ていた。
「随分余裕があるようね」
「雷門さん!」
「あまりそっちの呼び方は好みじゃないから……夏未でいいわ。今日来たのは……練習試合を入れてあげたわ」
練習試合……ね。帝国戦で少なくとも認めてくれたのかな……
「次の対戦相手は尾刈斗中よ」
なんだその厨二感満載の学校名は……なんか怪しげなわざでも使ってきそうだな……催眠術とか……
「勝ったらフットボールフロンティアへの出場資格を認めます。
「おおっ!いいのか!?」
「ええ。勝てれば……だけどね」
フットボールフロンティアか……ま、出るからには勝ちたいよな。
「よーし!練習だー!」
そして練習を続けていくと明らかに染岡の様子がおかしかった。
「大丈夫か、染岡」
「ああ……大丈夫だ」
そんな染岡を心配したのか円堂が声をかける。んで一旦休憩をとった。
「あんまり無理はするなよ」
「そうたぜ。サッカーは皆でやるもんだろ?」
「空野はともかくタイヤで無茶な特訓をしているおまえには言われたくねえな」
ははは……
「この間の帝国戦楽しかったなー!やっとサッカー部らしく試合が出来たって感じがしてさ!」
帝国側からすればボロボロにされただけなのでちょっとな……
「羨ましかったんだ……俺、空野や豪炎寺のことが……同じFWなのに点を簡単に決められるおまえや豪炎寺が……おまえや豪炎寺…なんかオーラってもんが違うんだ……空野のシュートにしろ豪炎寺のシュートも絶対にゴールを奪ってくれるって安心感があってさ。あれが俺だったら……って思うと悔しくて……」
「染岡……そう気にすんな!俺だって元々は、いや今でも化身技以外、必殺技なんて使えないんだからよ!努力すればできるさ!それに必殺技が全てじゃないだろ?サッカーは!」
「空野……」
「そうたぜ染岡!おまえは豪炎寺や空野じゃない。おまえのサッカーをやればいいんだ!」
「円堂……そうか!そうだな!よし!俺は俺のサッカーをやってやるぜ!雷門のストライカーとして!」
円堂……凄えやつだな。やっぱり
こうして練習した結果。
「おおおおおお……!どりゃあ!」
染岡が蹴る寸前背後にドラゴンが現れて咆哮をあげた。
それを円堂はギリギリで受け止める。が手がビリビリしているようだ。
「凄え……凄えよ染岡!」
その後名前が眼鏡によってドラゴンクラッシュに決まった。