尾刈斗中との練習試合の翌日
「♪~」
「朝からノリノリだね。真司」
ライドザウィンドを口ずさんでいると照美に突っ込まれた。
「あ、悪りぃうるさかったか?」
「ううん、そんなことないよ、やっとフットボールフロンティアに出られるからね。嬉しいのは僕もさ」
「私もだ」
玲名もやる気満々らしい。
と教室に向かっていると
「フットボールフロンティアー!!!」
円堂が大声で叫びながら後ろから通り過ぎていった。
「あいつはいつも通り……いやいつも以上に燃えてんな……」
「……まあそれが円堂くんだからさ」
「……そうだな」
そして授業が終わって部室に集まると
「みんなぁー!わかっているなー!」
『おぉー!』
「いよいよフットボールフロンティアに出場するんだー!気合い入れていくぞー!」
『おぉー!』
円堂の掛け声に皆気合を入れていく
「なんか暑苦しいな……」
「でも僕、こういうの好きだ」
「で?初戦の相手は何処なんだ?」
風丸が重要なことを円堂に聞くが
「相手は……知らない!」
ズコーッ!といった感じで皆がズッコケる
「野生中だ」
仕方ないので俺が言ってやった。
「野生中はですね……」
ちょうどいいタイミングで冬海先生が入ってきた。
「野生中は昨年の地区予選で帝国学園と戦っています!」
そして音無がパソコンで調べた情報を教えてくれた。っていうかタイピング早いな……
「すっげー!そんなすごいチームと戦えるのか!」
決勝に進むのは普通にすごいと思うな……相手が帝国だったから負けただけでもしかしたら全国に行けるレベルのチームなのかもしれなかった相手か……油断しないに越したことはないな
「ああ、それから……」
「チィース!俺土門飛鳥!ディフェンス希望ね!」
水色がかかった灰色の髪の男が入ってきた
「君、新入部員!?歓迎するぜ!俺円堂守!このチームのキャプテンだ!よろしく!」
「おう!よろしく!」
土門と円堂が挨拶を交わしているうちに冬海先生はさっさと去ってしまった。
「土門君!」
「おう!アキじゃないか!久しぶり!お前雷門中だったのか!?」
「え?二人って知り合い?」
「ああ、アメリカ時代からの幼馴染だ」
「そういうことよ」
そして円堂が土門の腕をつかんで
「とにかく歓迎するぜ!フットボールフロンティアに向けて一緒に頑張ろう!」
「お、おう……!相手は野生中だろうけど君たちなら大丈夫そうだな……」
「あれ?僕たちのこと知ってるの?」
照美が不思議そうに土門に問う
「知ってるも何も帝国に圧勝したでしょ?それに転校するまえに尾刈斗中との試合も見させてもらったからね。今じゃ雷門中の名は全国に広がっているといってもいいよ?」
あちゃー……やっぱりやりすぎたかな……
「すげー!そんなに有名になってたんだ俺たち……!」
「円堂、浮かれるのもいいが有名になるってことはそれだけ対策されるってことを忘れんなよ?」
「真司の言う通りだな」
「うっ……わかってるよ……」
「それで野生中ってどういうチームなんだ?」
風丸が皆が思っていたことを発言する
「俺、前の学校の時に戦ったことあるからわかるぜ!」
「本当か土門!」
「ああ、あいつらの得意なのは空中戦だ。ジャンプ力だけなら帝国よりも上だ。それに地上戦も持ち前の身体能力でほぼ敵なしだ」
「じゃあファイアトルネードも打たれる前に妨害される可能性があるな……」
「とにかく!次の試合に向けて新必殺技の開発だぁー!」
円堂の声が部室全体に響き渡ると同時に皆に気合が入っていった