ラブライブ!サンシャイン!!〜僕とAqoursの物語〜   作:saint shine

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121話

「随分機嫌いいですわね」

 

「こんな時に」

 

放課後鼻歌を歌いながら窓を拭く千歌姉を見てダイヤと善子はそう言う

 

「もしかして忘れてるのかも」

 

「その可能性が高い気がする」

 

「流石にないと思いたいけど千歌姉だから」

 

そもそも忘れてなければ彼処まで機嫌がいい理由がわからない

 

「千歌ちゃん今日何の日か覚えてる?」

 

「うん、ラブライブの予備予選の結果が出る日でしょ?」

 

良かったちゃんと覚えてるんだ

 

「緊張しないの?」

 

「全然!だってあんなに上手くいって、あんなに素敵な歌を歌えたんだもん!絶対突破してる。昨日聖良さんにも言われたんだ」

 

「待って千歌姉、それじゃあ昨日の夜パソコンでネット通話してた相手って」

 

「うん、聖良さんだよ。でも何で知ってるの?もしかしてうるさかった?」

 

別にうるさくは無かったかな

 

「偶々聞こえたんだよ」

 

「そうなんだ、聖良さんの話だと恐らくトップ通過してるって」

 

「本当?」

 

流石に鹿角姉はライバルグループの内の1人だから千歌姉みたく直ぐに信用するのは難しいかも知れない

 

「いつの間にそんな仲良しさんに」

 

「トップかどうかは知らないけど通過はしててもおかしく無いと思うよ」

 

「真也君がそう言うなら間違い無いんじゃない?それにもう直ぐ分かる事だし」

 

そう話して居るとパソコンにメールが届く

 

「来た!」

 

ルビィがそう言うと千歌姉と僕以外は全員パソコンの画面に釘付けになる

 

「真君は見ないの?」

 

「そんな大勢の所じゃ見にくいからね、僕は自分のノートパソコンで見るよ」

 

そう言ってノートパソコンを鞄から取り出してラブライブのホームページから予備予選の結果を確認する

 

「そうね、皆んなで同じノートパソコンに固まるのも見にくいだろうし何人か真也君の方に移動しましょう」

 

「そうですわね、ルビィいってらっしゃい」

 

「お姉ちゃん、うん!」

 

梨子がそう言うとルビィと善子それから花丸が僕の所に来る

 

「では行きますわよ」

 

「それじゃあ行くよ」

 

そう言ってダイヤと僕は同時に結果を確認すると一番上にAqoursの名前があった

 

「これってトップ通過って事…」

 

「だと思うよ、先ずはこれで一安心だね」

 

「やったずらルビィちゃん!」

 

花丸がそう言ってルビィに抱きつく

 

「うん!やったよ!真君‼︎」

 

「おめでとうルビィ、他の所の予備予選はどうなってるかな」

 

僕はμ'sとA-RISEの予備予選の結果を確認する

 

「A-RISEはやっぱりトップで通過してる。μ'sもトップでは無いけれど予備予選は通過してる」

 

「A-RISEとμ's、準決勝あたりまで進んだらどちらかと競うのよね」

 

「そうなるね、今の所はA-RISEの可能性の方が高いけど前回ラブライブを辞退したμ'sも失敗をバネにして来る筈だから油断は出来ないよ。でも今僕はラブライブの結果以上に不安な事があるよ」

 

僕がそう言うと3人は首を傾げる

 

「ラブライブの結果以上に不安な事って何よ?」

 

「ラブライブと学校説明会2つも同時にあったから部費が」

 

「部費?大丈夫じゃないの?この前全員で1000円づつあんたに限っては5000円も入れてたのよ?流石に大丈夫じゃない?」

 

だと良いけど一様確認してみよう

 

「千歌姉!部費ってまだある?」

 

「部費?あ〜それなら」

 

そう言ってこの前お金を入れた貯金箱を持って来る

 

「此処に入ってるだけだよ」

 

「いくら入ってるの?」

 

「どうだろう?えい!」

 

千歌姉がそう言って貯金箱を貼るとお金が出て来た

 

「500円…」

 

「いやぁ、流石に2つが重なっちゃったからお金が」

 

こればかりは仕方ないけど心配して聞いて正解だった

 

「全員聞いて、今とても重要かつ深刻な問題がある事が分かったよ」

 

「重要かつ深刻?」

 

「何かあったの?」

 

曜にそう聞かれた僕は机の上に500円玉を1枚置く

 

「真也君これって何?」

 

「今のスクールアイドル部の部費だよ」

 

「部費か…部費⁉︎もうこれだけになったの⁉︎」

 

「今思えばラブライブの予備予選そして学校説明会、この2つが重なってしまったのですからお金が少なくなってしまうのは仕方がない事ですわね」

 

ダイヤは納得の行った声でそう言う

 

「果南ちゃんはどう思うずら?」

 

「そうだね」 

 

花丸にそう聞かれた果南が腕を組んで考える

 

「果南ちゃん…」

 

「どうかしたダイヤ?」

 

「何でもないですわ真也」

 

そうは見えなかったけど

 

「お願い真也君‼︎この前のよしみちゃん家のみかん畑でのバイト代少しだけで良いから部費に回して!」

 

「そう言われても、前に出し合った時も多めに出したのに今回もだと」

 

「お願い‼︎卒業までにはちゃんと返すから!」

 

千歌姉は一生懸命は頼んで来るけどこればっかりは流石に

 

「私達からもお願い真也君!」

 

「私と曜ちゃんも協力するわ、だからお願い」

 

「オラからもお願いするずら真也君」

 

「ルビィもお願い真君」

 

「お願い真也」

 

「わたくしからもお願いしますわ」

 

「私もお願い真也君」

 

「小原家の力を借りる訳にはいかないのだからお願い真也」

 

「皆んなまで…はぁ、これで断ったら僕が悪い奴みたいだよ。分かったよしみさんの所でのバイト代は全部部費に回すよ。その代わり少しずつでも良いからちゃんと返してね。期限は千歌姉が高校を卒業するまで、それだけあれば全部返せるでしょ」

 

そう言って僕はバイト代を部費に回す事を決める

 

「ありがとう真也君!絶対の絶対に返すから!」

 

「流石真也頼りになるわ」

 

「分かったから2人共取り敢えず離れて」

 

そう言って抱きついて来た鞠莉と千歌姉を離れさせる

 

「でも僕が部費を出すのはこれが最後だから、皆んなでバイトか何か工夫する事。それじゃあ練習始めるよ」

 

『は〜い!』

 

僕のその言葉で練習が開始された




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