ラブライブ!サンシャイン!!〜僕とAqoursの物語〜   作:saint shine

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47話

「うーん、重い」

 

次の日僕は全身に掛かる重みで目が覚めた

 

「おはようしいたけ」

 

「わん!」

 

重さの正体は何時の間にか僕の上に乗るしいたけだった

 

「しいたけ起きるから降りて」

 

僕がそう言うとしいたけは降りてくれた

 

「美渡お姉ちゃんおはよう」

 

「お!早いな真也、それに比べて彼奴は、真也千歌の奴を起こしてきてくれ呼んで起きなかったらしいたけ乗せて良いからそれでも起きなかったらお前も乗ってやれ」

 

「うん!行こしいたけ」

 

そう言って僕はしいたけと一緒に千歌姉を起こしに行く

 

「千歌姉朝だよ」バンッ

 

僕は千歌姉の部屋を勢いよく開けてそう言う

 

「千歌姉起きて!」

 

そう言って千歌姉を揺さぶるが起きてくれない

 

「行っちゃえしいたけ!」

 

「わん!」

 

そう言うとしいたけは千歌姉の姉に乗る

 

「千歌姉朝だよ!」

 

「もうちょっと…」

 

しいたけが乗っても起きなかったから僕も千歌姉の上に乗る

 

「ぐふ!重くなったねしいたけ…あれ!?なんで真也君まで!?」

 

「美渡お姉ちゃんがしいたけが乗っても千歌姉が起きなかったら僕も乗って良いって」

 

僕はしいたけを千歌姉から下ろしてそう言う

 

「美渡姉め文句言ってやる!ちょっと美渡姉!!」

 

千歌姉はそう叫んで下に降りて行く

 

「僕達も降りよっかしいたけ」

 

「わん!」

 

僕としいたけも千歌姉の後に続いて下に降りる

 

「酷いよ美渡姉!!真也君にそんな事言うなんて!」

 

「まさか本当にやるとは思わなかった、それにお前がちゃんと起きないのが悪いんだろ!いつも遅刻ギリギリで朝練に行きやがって!偶には誰もきてない時間から行ってみろ!」

 

「言ったな!今日は1番に行ってやる!」

 

下に降りると千歌姉と美渡お姉ちゃんがそんな話をしていた

 

「それで真也が起こしてくれたにも関わらず遅刻ですか?千歌さん?」

 

「ごめんなさい」

 

結局千歌姉は遅刻をしてお姉ちゃんに怒られている

 

「真也君頑張って起こしたんだね」

 

曜がそう言って僕の頭を撫でて褒めてくれる

 

「うん!でも曜、梨子はなんであんなに離れた所に居るの?」

 

今日はしいたけと一緒に千歌姉を送って来たんだけどしいたけが来てから梨子の様子がおかしい

 

「あー、梨子ちゃん犬苦手だから」

 

「そうなの?それじゃあ帰ろっかしいたけ」

 

「ごめんね真也君、でも良いの?今日はダイヤさんと遊びに行くんじゃなかったの?」

 

「?」

 

曜の言葉に疑問符を浮かべる

 

「あー、これは忘れてるね。じゃあね真也君、それと今日は私が迎えに行くからちゃんと待っててね!」

 

「うん!バイバイ曜」

 

僕はしいたけと一緒に家に帰った

 

〜曜side〜

 

千歌ちゃんへの説教が終わったダイヤさんは辺りを見渡す

 

「あの、ダイヤさん真也君なら帰ったよ?」

 

「え?そ、そうでしたか教えてくださってありがとうございます曜さん。それでは練習を始めますわよ!」

 

ダイヤさんは少し動揺した表情を見せたが直ぐに切り替えてそう言う

 

「もしかしてダイヤさん、楽しみにしてましたか?」

 

動揺した理由の真意を探る為にダイヤさんにそう聞く

 

「そ、そんな事ないですわ!さっさあ、練習を始めますわよ!」

 

あからさまに動揺してダイヤさんはそう言う

 

「ルビィちゃんダイヤさんもしかして」

 

「はい…ここだけの話お姉ちゃん楽しみだったみたいで昨夜も一生懸命服を選んでました…」

 

ルビィちゃんが耳元でそう言う

 

「ほら!ルビィも曜さんも早く来て下さい!」

 

「ダイヤ何時にも増して厳しくない?」

 

「そんな事無いですわ!今日は基礎からみっちりやりますわよ!」

 

うわぁ、こりゃ大変だなぁ

 

「あれ?ダイヤ、真也君と遊びに行くん「果南ちゃんストップ」曜?」

 

私は果南ちゃんが言い切る前に止めて練習をダイヤさんに練習を始めて貰う

 

「なんかあったのダイヤ」

 

「実は」

 

私は真也君がダイヤさんとの約束を忘れて帰った事を伝える

 

「それでダイヤ…はぁ、午後から行けば良いのに相変わらずだなぁ」

 

果南ちゃんはそう言いながらため息をついて肩を落としダイヤさんに近づく

 

「ダイヤ、残りは明日にして今日は終わりにしよ。今日は元々お昼までって言ってたから誰もお弁当持って来て無いだろうし」

 

「そうですわね…それでは残りは明日にして今日は終わりにしましょうか」

 

そう言ってルビィちゃんと帰ろうとするダイヤさんを果南ちゃんが止める

 

「曜に聞いたよ真也君約束忘れてたんだってね」

 

「な!?そっそんな事はどうでも良いのですわ!「お姉ちゃーん!」真也?」

 

遠くからダイヤさんを呼びながら走って来る真也君が見える服装も朝とは違って居た

 

「どうしたのですか?「遊びに行くんでしょ!」へ?そうでしか?」

 

あれ?真也君ダイヤさんと遊びに行く事覚えてる?もしかして

 

「真也君もしかしてだけど、しいたけ連れて帰っただけ?」

 

「うん、それとパジャマを着替えに行ってた」

 

あれパジャマだったんだ、普通に外も出歩ける格好なのに

 

「なんだ曜とダイヤの勘違いだったんだ」

 

「いっ今さら来ても遅いですわ」

 

ダイヤさんは顔を晒しながらそう言う多分今の顔を見られたく無いのだろう

 

「真也君こう言う時は何も言わずに一緒に何処かに行けば良いよ」

 

「わかった!お姉ちゃん!」

 

「ちょっと真也!何処に行くんですの!?」

 

私がそう言うと真也君はダイヤさんの手を取って走って行った

 

「何も言わずにとは言ったけど目的地は伝えないと」

 

だんだん見えなくなっていくダイヤさんと真也君を見てそう呟く

 

「曜の言い方も悪かったのかもしれないわね」

 

「うん、そうなんだけど…あの状況どっちが歳上なのかわからなかった」

 

「私もかな」

 

私と果南ちゃんの会話を聞いて千歌ちゃん達は苦笑いを浮かべていた




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