ラブライブ!サンシャイン!!〜僕とAqoursの物語〜 作:saint shine
「それでこんな朝早くから何の用ですか?」
宝箱を開けた翌日、梨子と朝のランニングに出かけようと外に出ると穂乃果さん達μ'sのメンバーが立って居た
「穂乃果さん朝の練習に遅刻せずに起きれる様になったんですね。えらいですよ」
「えへへ、ありがとう真君」
僕がそう言って撫でると穂乃果さんは嬉しそうにして撫でられ続ける
「真也君ことりも」
「分かりました」
そう言って近づいて来たことりさんも撫で始めると穂乃果さん同様に嬉しそうに撫でられ続けている
「なんか手慣れとんな真也君」
「中学にあがって学校が変わってからずっとこんな感じでしたから、それで結局何しに来たんですか海未さん?」
海未さんは未だに撫でられ続ける穂乃果さんとことりさんを見てため息を吐いてからここに来た理由を話してくれた
「成る程、皆さんで話し合った結果僕に1日でも良いのでコーチをお願いしようとして来たと…本当に話し合ったんですか?」
あれから10分が経過した。海未さんは僕が帰った後、僕がA-RISEのマネージャーをして居た事、そしてどうしてあんな言い方をしたのかをμ's全員に話し、自分達のこれからを話し合った結果もう一度ラブライブに出場するチャンスがあれば出たい為僕にコーチの依頼をしに来たらしい。そしてそのグループのリーダーとメンバーの1人が海未さんの話が終わった後も撫でられて居る状態が続いている
「この2人にやる気が感じられないんですが?」
「はぁ、全くこの2人は」
海未さんのため息から普段から気苦労が絶えない事がわかる
「穂乃果ちゃん、ことりちゃん、今すぐ離れんとわしわし行くで」
希さんがそう言って穂乃果さんとことりさんに近く
「わかったよ希ちゃんだからわしわしは辞めて!?」
穂乃果さんがその言葉を聞いて離れるが
「ことりは真也君に撫でて貰えるなら希ちゃんのわしわしも喜んで受けるよ」
この人(ことりさん)には通用しなかった
「ことりさん、取り敢えず後にしましょう」
「はーい♪」
僕がそう言うとやっとことりさんは離れた
「それでコーチの件ですが…条件によっては引き受けても構いません」
「その条件って何かしら?」
絵里さんが条件の内容を聞いてくる
「条件は至ってシンプルです。今からランニングに出かけます、そのランニングが終わる頃に僕の見える範囲に7人以上入って居れば東京に居る間毎日コーチを引き受け、6人なら今日1日だけ、6人を下回った場合はこの話自体を無しにします」
僕が条件の説明を終えると穂乃果さん達は顔を見合わせるが
「やるよ真君!」
さっきとは打って変わり真剣な表情でそう言う穂乃果さんこの表情の穂乃果さんは本当に凄い
「分かりました、それじゃあ始めます」
こうしてμ'sのコーチを引き受けるかどうかのランニングが始まった
「ふー、こんな所かな。お疲れ様です海未さん、凛と梨子もお疲れ」
僕は旅館の入り口に戻り一息つく最初から最後まで着いて来たのは予想通り海未さんと凛と梨子の3人、少し後ろに絵里さんに希さんそれと真姫が見える、そしてギリギリことりさんが見えた。僕が走り終えた段階で6人と言う事は練習を見るのは今日1日だけだ
「はぁ…はぁ…ゴール」
「お疲れ様ですことりさん」
ギリギリでゴールしたことりさんが倒れる寸前に抱えてそう言う
「ありがとう真也君」
「いえ、これくらい大丈夫です」
そう言ったことりさんは残りの3人が来るまでずっと僕から離れなかった
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