パラダイス・ロスト Champion of the Earth 作:若奈
1話
ミーン ミーン ミーン
灼熱のグラウンドを学生が走っている。
「おらぁ!お前らシャキッと走らんか!」
金髪の白人女性が流暢な日本語で生徒たちに檄を飛ばす。
「走って何の意味があるんだ…」
「体力つけるためじゃない?」
「こんなクソ暑いのに…死んじまう」
「う~ん…」
「もうダメだ…死んだ」
「でも、あながち間違てなくはないよね…」
長い髪をローポニーテールに結わえた黒髪の少女と肩にかかるくらいのミディアムショートの少女が息を切らしながらも会話する。
「こらぁ!てめぇら50周追加するぞ」
私語をする2人に教官が怒鳴りつける。
「ちっ。ゴリラのくせに」
ミディアムショートの少女がボソッと悪態をつく。
「おい!そこ聞こえてるぞ!」
教官がより一層大きな声で怒鳴る。
「ひぇ。地獄耳」
「も~私語はやめようよ」
後ろから声を掛けられる。
「もう2人とも、昔からそんなんだから、色々目を付けられるんだよ」
「ふん。いいじゃん別に」
2人にセミロングをおさげにした少女が声をかける。
「だから!お前ら!」
「やっべ」
教官の顔は益々赤くなっている。
ただまああの様子じゃまだ理性はあるといったところか。
おさげの少女が速度を緩める。
「よしあと5周頑張りなさいよ~」
「え?もう終わり?」
「うん。2人が最後だよ」
「くそ。また晒し者かよ」
「ま~頑張りたまえ~」
笑顔で見送るおさげの少女。
よく見ると若干引きつって見える。
喋りながらだといっぱいいっぱいだったのだろうと、表情から読み取れる。
「よーしお前らようやく終わりだ。まったく何分掛かってると思ってるんだ。そんなのではダメだ!」
「ったく、走り終えたらこれだぜ」
「もう。また怒られるよ」
「へいへい」
教官は教官でかつての自分の武勲を語っている。
まあいつものことだ。
私たちは高校生だが普通の高校生ではない。
軍人だ。
教官はもちろん現役の軍人。
候補生や訓練生みたいなものだが、目まぐるしく動く情勢を考えると、普通の軍人と同じ扱いだろう。
有事の際は駆り出されることは承知している。
すでに出動するということも過去に何度かあった。
3年前のあの日から自分の全てが変わった。
あの日から私の周りは全く別物になったと言っても過言ではない。
いや、私の節目がそこであっただけであって、それ以前から少しずつ見えないところで見えない何かがうごめいていて変化していっていたのだろう。
しかし上辺だけで見ればなんら変化のないように見えた。
実際、普通に生活していれば以前となんら変わりのない生活を送ることができる。
無論大多数がそのような感じだろう。
軍人であるが故に私たちはその変化を最も目の当たりしているのだろう。
国民が安全に暮らせる社会と秩序を守るために私たちは結成されたのである。
ここ最近はテロなのが頻発している。
ますます私たちの存在意義を問われるだろう。
「命あれ」「形あれ」「姿あれ」
私たちはこれを理念に掲げている。
そして・・・
私たちの目標は
「人間解放軍の殲滅」と「旧人類の淘汰」
to be continued…
さてさて、お久しぶりです。
中々投稿できずに申し訳ありません…
話はいくつか書けていたり、こういう話を書きたいってのもあるんですが、いざ投稿するかってなると順番をどうしようか…
と悩んでます(;'∀')
悩んで、今回はこの話をプロローグの次に持ってきたわけですが、今後どうつなげていこうか…笑
割と見切り発車で投稿を始めたということもあり、今のところ基本月に1本ペースで投稿していこうかなーって考えています。
今月はあと1~2本出来たらいいかな(;'∀')