パラダイス・ロスト Champion of the Earth 作:若奈
「あーあ、やっぱ人間相手だと呆気ねーよな」
「しょうがないじゃん」
「裏切り者との闘いだともっと盛り上がるんだけどな」
「まっ、SeaAqua見れただけどもいいんじゃないー?」
テレビの周りに集っていた生徒たちからはやや不満げな意見がちらほら。
それでもSeaAquaを見れただけでもヨシっというほど人気の高さ。
「SeaAquaやっぱ人気だねぇ~」
「嫌いな奴いないんじゃない?」
「今はSeaAquaはいいから、飯を食おうぜー」
「今日は何にしようかな~」
「おい!貴様ら午後の授業が始まるぞ、とっとと教室へ戻れ!」
怒声とも言える、ゲルグ大尉のよく通る声が食堂に響く。
「え?」
時計を見るとあと3分で昼休みが終わり、午後の授業が始まる。
「は?嘘だろ?」
「あらら~あと3分で始まっちゃうね~」
嘘であってほしそうな真希と相も変わらずのほほんとしている須美。
「ホントだ…」
わらわらと教室へ戻り始める生徒たち。
やがて、ほとんどの生徒が解散する。
「ふんっ。貴様らなぜ戻らない?」
「昼飯まだだからだよ」
「有杭!貴様…口の利き方に気をつけろ」
「すみません~すぐ戻ります~」
「貴様らいつも目に余るな。気をつけろよ?午後も訓練で鍛えてやる。遅れるなよ!」
カツカツと勇ましい足音を鳴らしながら、去っていく。
「ちっ。あのゴリラめんどくせーな」
「おい!有杭!お前は特に鍛えてやるからな!」
廊下からゲルグ大尉の声が聞こえる。
「も~真希も学習しようよ~」
「ホントホント。私たちも目を付けられるからやめてよね」
真希はバツの悪そうな顔をし、何も答えられなかった。
午後はトレーニングセンターでの授業だ。
少し食堂から離れている。
急がなければ。
「酒浦!唐田!有杭!遅いぞ!」
「す、すみません!」
「ふんっ。酒浦と唐田は大目に見てやる…が、次から気を付けろ」
「あ、ありがとうございます!」
「それでだ。有杭。貴様には特別メニューだ」
ゲルグは妖しく哂う。
ごくりと生唾をのむ真希。
普段は物怖じしない真希だったが、今回ばかりは何をされるのだろうかと臆している。
「ほかの者たちはここでトレーニングだ。放課になれば勝手に解散してもらっていい」
「はーい」
「有杭はこっちだ」
ゲルグにガチっと腕を掴まれ、トレーニングセンターから出ていった。
「真希遅いね~」
「もうしょうがないんじゃない?私たちは通常メニューで済ましてくれたけど、あれだと一方的にやられてんじゃない?」
時計の針は4時を指している。
昼飯を食べそびれた依玖と須美は食堂でかなり遅い昼ご飯を頬張っていた。
遅い真希を心配しつつも、空いたお腹を満たすため箸を進める。
「お…終わった…ぞぉ…」
ゾンビのようにフラフラの真希は2人の座るテーブルに倒れるようにして座る。
「おかえり~」
「ずいぶん扱かれてたようね?」
「あっ、あいつは鬼だよ…ごっ」
何かを言いかけた真希の口を片手でふさぐ。
「もう。学習しなさいよ」
「また、ゲルグ教官が来ちゃうよ~?」
「ほら、お腹空いてんでしょ?なんか買ってきてあげる」
「おぅ…サンキュな…」
その後、真希は5分も経たずしてものの見事に平らげたそうな。
to be continued…
5週連続更新!
ギリギリです(;'∀')
SeaAquaの人気は凄そうですねw
この世界ではそういったことが娯楽なのです…
次回は案の定また未定ですが、お楽しみに!!