パラダイス・ロスト Champion of the Earth   作:若奈

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3話

「で、あるからして…」

 

つまらない数学の授業。

いや、つまらないのはこの町か。

 

今朝の全校集会。

つまらなかったこの町に事件を呼び起こさせる。

何かワクワクするようなこと。

 

生徒が何人か行方不明となったそうだ。

その生徒たちも素行が悪かったせいか、生徒たちには思ったほど深刻ではない空気が流れていた。

教師たちの間にも心配する素振りを見せる者もいるが、大多数は手のかかる生徒がいなくなって清々しているのではないだろうか。

この集会も学校側のポーズだろう。

 

ただそれだけだった。

集団で家出しただの拉致されただの、とにかく警察が捜査しているから君たちは心配しなくていい。

それから、下校はなるべく友達と帰ることと夜道は一人で絶対に出歩かないとのお達し。

 

それだけ。

つまんない。

もっとも、刺激が足りていない私にとってはワクワクを返せと思うのだが、

その他大勢の生徒にとっては気にも留めていない様子だ。

 

ガッカリ、残念。

 

「あーあ、東京行きてぇ」

「ねぇねぇ」

「ん?」

 

右隣の生徒から話しかけられる。

友達のあーこだ。

 

あーこってのはあだ名で別に本名じゃない。

 

「千夏さん帰ってきたって本当?」

「あぁ、帰ってきたよ」

「東京行ってから初めてじゃない?帰ってくるの」

「そうだよ」

 

そういや、あーこも千夏ねえによく遊んでもらってたっけ?

 

「で、あんた卒業後はどうするの?」

「ん?東京行こうかな…」

「えー地元残らないの?」

 

「早紀は東京行くんでしょ?」

 

不意に背後から声をかけられる。

 

「晴美!」

「え、お前授業中だぞ?」

「もうとっくに終わって昼休みだぞ?」

 

周りを見渡すと、ざわざわとしている。

空席も目立つ。

いつの間にやら昼休みになっていたようだ。

 

「ホントだ…」

「それより昼飯食べよう」

「さんせー」

 

「ねぇねぇ、どう思う?」

「何が?」

「今日の集会の話!」

「別に、期待外れって感じ」

「なんでー?」

「なんでって…そりゃあつまらなかったからでしょ」

「もう、早紀はこの町が好きじゃないの?」

「うん」

「即答…」

「あ゛ぁーーーーーー東京いぎでぇ・・・・」

 

そういいながら、空気の抜けたように机に突っ伏する。

ダラーンと両腕が垂れる。

 

「なんで、そんなに東京いきたいの?」

「ここがつまんないから」

「私はここにしかいないよ!」

「あーこ、つまんないからいらない」

「え゛っ…」

「東京なんて人が多いだけじゃん」

「そ、そうそう」

「人が多い分なにかありそうじゃん?」

「千夏さんについてったら?」

「そうしたいよー…」

「てか大学受験どうするの?」

 

そうだ。

私今高校3年生だった。

 

「うーん…」

 

完全に思考が止まってしまった。

つまんないとか考えている場合じゃなかった。

 

「まっ、大学なら東京でもいいと思うけどね?」

「それと早紀の彼氏はどうするの?」

「あっ…」

「えっ」

「忘れてたの…?」

「そ、そんなことはない」

 

悩ましい。

刺激を求めるなら絶対に東京の大学だ。

そこは生憎千夏ねえがいるから、一緒に済ませてもらえれば大丈夫だろう。

 

まずは千夏ねえに相談だな…

それから、お父さんに相談してみようか…

 

 

to be continued…




あー途切れてしまった…
と言うわけで、また一から続けてみます(^^;

どんどんキャラが出てきますが、だれがどんな人生を送るのか、まだ私にもわからない…

早紀ねぇはどうなるんでしょうねw
また次回もお楽しみに('ω')ノ
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