覚悟の幽波紋   作:魔女っ子アルト姫

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雄英の授業と基礎学前

雄英高校の学業スケジュールは通常のものよりもハードなものとなっている。授業は平日と土曜日、これだけでも他の高校と比べるときついと感じるものが多いだろう。そして、平日は7時限まで存在している上に土曜日も6時限だが授業もある。相澤の言葉を借りるのならば、絶えず試練が与えられていく、これもその一つに含まれているのかもしれない。午前は通常の学校などと同じ必修科目、英語などの通常の物などがある。思わず皆、授業は普通だと思うがそれらを担当する教師はプロヒーロー達なのだから凄まじく豪勢な授業といえる。

 

「んじゃこの中で間違っている英文はどれだ?」

『普通だ……凄い普通の授業だ……』

「Everybody,heads up!!盛り上がれ~!!」

「YEAH!!という訳ではい!!!」

「Okay 傍立,come on!!」

 

そんな中で英語の時間限定だが凄まじく生き生きしている生徒、進志は嬉々とした表情で憧れ且つ大好きなヒーローであるプレゼント・マイクの授業を受けていた。個性把握テストで八百万に次いでの2位という印象しかなかったクラスメイトの皆からは、マイクの大ファンなんだなっという印象を強く持たれるのであった。

 

「いやぁ……雄英最高……」

「本当に好きなんだね進志君、プレゼント・マイク」

「そりゃそうだろ、俺の中でオールマイトとの二大巨頭だぞ」

 

昼休みは緑谷や百、飯田やお茶子と共に食堂で超一流の料理人でもあるヒーローのランチラッシュが作る料理を食べながらお互いに雄英の授業についての意見を述べていく。そこで矢張り進志の口から飛び出すのはマイクの授業は最高、これだけでもう雄英に入った甲斐があったと述べている。

 

「しかし流石雄英、通常授業の内容も中々だな。これは予習や復習もしておいた方がよさそうだ」

「そうだよねぇ。ウチ、入学前に予習してたつもりだったけど簡単にそこを基礎にした授業だったし」

「ですが流石に始めですからまだまだペースは緩いですわね、此処から自分のペースを守っていけば大丈夫ですわ」

「まあそれも大事だが……この後は遂にヒーロー基礎学か……何やんだろうな」

 

そんな進志の言葉に皆同意していた。午前中こそは必修科目だが、午後はいよいよ本格的にヒーローへとなる為の授業が待っている。そんな基礎学を受け持っているのはあの№1ヒーロー、平和の象徴たるオールマイトがするという話をマイクから聞いている。ワクワクとドキドキが止まらないというものだ。

 

「本当にオールマイトが先生やってるならもうわくわくだよねぇ!!サインとか強請っちゃダメかな!?」

「授業中は難しいだろうが、放課後などの時間に尋ねてみるのもいいのではないか?」

「オールマイト先生の授業……いったいどのような物なのでしょうか」

「俺はもう私が来たを生で聞けるだけでもう満足な気がしてきた」

「ブレませんね進志さん」

 

皆が胸を期待にいっぱいしている中で緑谷は複雑そうな表情をしていた。当然彼もオールマイトの授業は非常に楽しみだ、だが彼はオールマイトとの秘密の関係があるがゆえに少々彼の事が心配であった。しかしそれを悟られぬように話を切り替えた。

 

「あっそうだ進志君、前に拳に力を籠める感じって言ってたのを参考にして試してみたらなんとか出来たよ」

「えっマジで?というか俺の言葉って役に立ってたの?」

 

とボリューム満点のステーキセットを食べている進志に感謝の言葉を述べるのだが、彼からすれば本当に役に立つとは思ってなかったのか意外そうな表情を浮かべる。出久はオールマイトのの関係や幼馴染でありとんでもない才能を持つ天才の爆豪を強く意識し過ぎていたのか、イメージもその二人に追い付こうと無理をし過ぎていた。だがそこに一般的な視点を持つ進志の言葉が良い影響を及ぼしてくれた。

 

「感覚的にはまだまだ5%前後ぐらいなんだけど、それでも腕とか指が怪我する事は無くなったよ」

「おおっそりゃよかったな」

「凄いじゃないか緑谷君、0か100しかできなかったと聞いていたが凄い成長じゃないか!」

「で、でもまだまだ出力は上げられないからまだまだだよ」

「それは違うぞ緑谷。お前は個性を歩かないか全力ダッシュしか出来なかった、それをゆっくり歩くレベルだけど出来るようになったというのは大きな成長と思っていい」

 

まだまだな所も非常に多い、だが進志はそんな緑谷を普通に称賛しながらも励ました。歩く事が出来たという事はこれから歩幅を大きくしたりスピードを上げたり、ペース配分を考えて走り続けることだってできるという事。

 

「要するにほら、自転車もさスピードに乗ったら普通に乗れるけど最初はそれが難しいだろ。それが出来なかったけど今は乗れてこげるようになったって事だ」

「あっ成程ね。傍立君って教師に向いてるんじゃない?」

「うむっ中々に分かりやすい上に真摯に向き合っていく、まさに教師向きだな」

「勘弁してくれ。俺の柄じゃない」

「そうでもないと私は思いますが……(進志さんの授業なら、私は小型カメラとマイクで完全保存しながら受けますわ)」

 

そんな進志の言葉に出久はうれしさを感じつつも、自分に対してこんなに優しく力強い言葉を送ってくれる友人が出来た事が酷く嬉しかった。だからこそ、彼の言葉を深く受け止めて一日でも早く出力の完全調整が出来るようになるべきだと心に誓う。

 

「本当にありがとうね進志君。このお礼は何時かするからね」

「別に気にしなくてもいいんだけどなぁ……」




次回、ヒーロー基礎学。

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