聖杯戦争に薪の王が参戦しました   作:神秘の攻撃力を高める+9.8%

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開戦

かちゃ、がちゃり。

擦れ合いぶつかるにぶい金属音が、屋敷の玄関に響いていた。

 

「行くのか?」

 

そう声を掛ける。その目線の先には、焼け爛れたかのような金属鎧を纏ったリンカーがいた。思い返せばリンカーの鎧姿を見るのは初日ぶりで、それからはいつも現代の装いをしており、それも毎朝桜に着る服を指定されていると困ったように言っていた。

 

「…ああ。どうにも、サーヴァント達が集まっているらしい。なに、ただの様子見だ、余程のことがなければ手は出さないつもりだ」

 

「そうは言ってもな…」

 

なにせ、他陣営には腕利きの魔術師だったり、ものすごい大英雄がいるかもしれないのだ。そんな中、ただのこのこ出て行ってやられない保証はない。たとえ、こちらが手を出していなくても、だ。

 

「気をつけてくれよ、現にアサシンだってやられてる。あの金ピカの宝具にあたればお前だってただじゃすまないはずだ」

 

「ああ、わかっているさ。対策…と言えるかはわからないが、まあ対抗手段ならある」

 

「なら良いんだが…。まあいいさ、行ってこいリンカー。絶対に、死ぬなよ」

 

「ああ」

 

そう答えたリンカーは、少し笑っていた。なにか失言があったかと焦る雁夜に、リンカーは嬉しそうに言う。

 

「ああ、すまない。不死であった私の出立に、死ぬな、なんて声を掛ける者なんてこれまで出会ったことはなかったんだ。存外、心配されるというのは心地よいものだな」

 

なんでもないように、ただ思ったことを言っただけなのだろう。だが、その一言は雁夜の胸を揺さぶるに十分だった。かつてのリンカーは不死であり、もしかしたら今もそうかもしれない。だが、そうだろうと。

 

「お前、自分の命を軽い物だと思ってないか?どうせ蘇るから、なんて自分の命をないがしろにしてみろ、俺はお前のことを死ぬまで殴ってやる」

 

その出立に、その身を案じない理由にはならない。かつては英雄で、不死であったとしても、今ではただの友人でもあるのだ。果たして、友人に死んでほしいなどと思う者がどこにいようか。

 

「はは、それは怖い。殴り殺されるのは数ある死の中でも苦痛でな、それをまた味わいたくはないな」

 

「…さすが、体験済みか。まあ、そんなことはどうでもいい…わけでもないが、よく聞けよ。…死ぬなよ」

 

今度は念を込めるように、ゆっくりと。そんな雁夜の気持ちが伝わったのか、リンカーも茶化すことなく頷く。

 

「ああ。…では、行ってくる」

 

振り向き、玄関から出て行くリンカー。その歩みは、その背中は、とても大きく、偉大な人のもののようで。

 

いつのまにかあたりには火の粉が舞い、リンカーにそれは集まっていく。その鎧姿が完全に見えなくなる前にリンカーはおもむろに右手を掲げた。未だ不安がる雁夜に、確かな意志を伝えるように。それを見て、なぜかもう大丈夫だと思えた。

 

 

 

○○○○

 

 

 

冬木の港湾区、その大規模なコンテナターミナルには異様な空気が漂っていた。もともとここではランサーとセイバーの一騎打ちが行われており、今に決着がつこうとしていたそんな時だ。

 

「双方、剣を収めよ。王の御前であるぞ!」

 

天より轟音をもって降りてきたチャリオット、その上にのる大男の一声によりそれは中止された。

 

「我が名は征服王イスカンダル。此度の聖杯戦争においては、ライダーのクラスを得て現界した」

 

言い切った。自分の素性を。こと聖杯戦争において名乗りほど馬鹿なことはない。なぜならその英霊のほとんどは過去に多大な功績を残し、その伝説さえ知っていれば弱点も宝具も全てが想像つくというもの。

 

「なっ…にを言ってやがりますかこの馬鹿はァ!」

 

同じくチャリオットに乗っていたライダーのマスター、ウェイバーが抗議の声を上げるが、ライダーのデコピンによって沈む。そのウェイバーのわりと悲痛な悲鳴を無視しライダーが言葉を続ける。

 

「…汝等(うぬら)とは聖杯を求めて相争う巡り合わせだが、まずは問うておくことがある。…汝等、一つ我が軍門に下り聖杯を余に譲る気はないか!さすれば余は貴様らを朋友として遇し、世界を征服する愉悦を共に分かち合う所存である!」

 

もちろん、そんな誘いに乗るような者はここにはいない。聖杯戦争に参戦する者はすべからく己の曲げられない願いや信念があり、それこそ金などというもので計り知れる訳がない。

 

両名に断られるばかりかセイバーは激昂する。ライダーの聖杯戦争の始まりはほぼ最悪と言ってもいいだろう。それを察したウェイバーの、これまた悲痛な叫びが響いた。

 

 

〜〜〜〜

 

 

「聖杯に招かれし英霊は、今ここに集うが良い!なおも顔見せを怖じるような臆病者は征服王イスカンダルの侮蔑を免れざるものとする!」

 

すると、街灯の上に魔力が集まり英霊が具現する。

 

(オレ)を置いて王を称する不埒者が、一夜に二匹も湧くとはな」

 

それは、金色の鎧を身につけた英霊。アサシンを仕留めたサーヴァント、アーチャーだ。

 

「天上天下、王を称することができるのは(オレ)と…そうだな、あと一人くらいのものだ。それ以外はただの雑種に過ぎん」

 

堂々とそう言い放つアーチャーに、ならば名乗れとライダーが問う。

 

「貴様も王たる者ならば、まさか己の異名をはばかりはしまい」

 

「問いを投げるか、雑種風情が。王たるこの(オレ)に向けて!」

 

アーチャーが、語気を強める。

 

「我が拝謁の栄に浴してなおこの面貌を見知らぬと申すならば、そんな蒙昧は生かしておく価値すら無い!」

 

途端、アーチャーの後ろに現れる黄金の波紋。そこより見えるのは、見ただけでも上質とわかる武器だ。

 

「なるほど、あれでアサシンをやったのか」

 

「おい、どうするんだよライダー!」

 

殺気にあてられ、うろたえるウェイバー。セイバーもマスターたるアイリスフィールを守るように立つ。そして、アーチャーがその波紋より出でる武器の切っ先をライダーに向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ああもうしょうがないなあ!行きたいなら早く行けよ!』

 

『すまないな、感謝する!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その剣、収める気はないか、アーチャー」

 

一つ、声が響いた。優しく諭すような、それでいて全てを圧倒せんと発せられたような威厳を持って。

 

突如として現れた火柱に、ここにいる全ての人間が注目した。否、せざるを得なかった。ただそこに()()()()で、他を押しつぶすような膨大な魔力。

 

爛れたような鎧に、全身から舞う火の粉。よく見てみればその身体自体が燃えており、火の粉はそこから現れている。そして右手に握るのは螺旋を描く剣とも言えぬ剣。

 

その姿に、そのどの文献にも記されぬ面貌に、警戒をより深めていく。

()()()()()()()()()

 

「…おい坊主。あの英霊、なにか知っているか」

 

「…知らない。…いや、おかしい!あれほどの魔力をもつ英雄が、今の世の中で知られていない訳がない!」

 

「ふむ、それもそうだ。確かに奇妙であるな。だが、それにしても…くぅー!惜しい!実に惜しいぞ!余と同じ時代に彼奴が居れば、とても良い戦友になれたろうに!」

 

「…そうとも、言い切れないかもしれないぞ。あの風貌、キャスターということはないだろうし、あいつはバーサーカーだぞ」

 

どれだけまともに見えようと、バーサーカーは狂っているのだと言葉を締めくくるウェイバー。その言葉を聞いてなお、名残惜しそうにバーサーカーを見るライダー。

 

「ぐう、確かにそうだ。だが…おい、貴様!貴様とて聖杯に招かれし英雄の一人であろう!ならば名乗りの一つでも上げんか!」

 

「おいおい、そんなやすやすと名乗る訳がないだろう、お前じゃないんだし…」

 

「ああ、そうか。まだ名乗っていなかったな。失礼した。では、名乗らせてもらおう」

 

もしかしてあの英霊もこいつと同じ馬鹿か、という言葉は目がつけられたら怖いので黙っておくウェイバー。

 

「もっとも、知る人がいるかは分からないが——」

 

 

「—————私は『薪の王』。太陽の光の王より火を受け継ぎ、また世界を終わらせた者だ」

 

 

『薪の王』。聞いたことすらないその称号を、誇らしげに名乗るバーサーカー。

 

知っているかとマスターに問いかけるサーヴァント達も、そのマスターですら知り得ないというのだから警戒しないわけにもいかない。せっかく相手が愚行を犯したにもかかわらず、何一つない情報に歯噛みする。

 

「…はは、ふはは、ははははははッ!」

 

愉悦だ。愉悦の笑い声が高らかに響く。『薪の王』の姿を見た時から何かを期待するように押し黙っていたが、その名乗りを聞いてか大きく笑う。

 

「貴様が、貴様がかの『薪の王』であると!()()()()()()()()()()()()()()()()()()だと、そう言うのだな!」

 

「おや、貴公は私を知っているのだな。というより、私は世界を終わらせたのであって、創ったわけではないが…」

 

「なに、同じことであろう?貴様が世界の終わりを望んだからこそこの世界があるのだ。それを創ったと言わずしてなんと言う」

 

食い気味に『薪の王』の言葉を否定するアーチャー。その様は、まるで憧れのヒーロー(英雄)に出会えた少年のようで。

 

「セイバー、アーチャーの今の言葉…」

 

「ええ、確かに『この世界を創った』、そして『世界を終わらせた』、と。心当たりはありますか?」

 

「…いいえ。確かにこの世には創世の物語ならいくらでもあるけれど、あのような姿をした者は知らないわ」

 

『薪の王』とアーチャーを除き、全てのサーヴァントとマスターが困惑を深めていく。

 

「ああ、漸く、漸く出会えたぞ、『薪の王』!まさか貴様も召喚されているとはな。…して、何しに参った?よもや己の名だけを言いに来たわけでもあるまい。何やら、剣を収めろと、そう聞こえたが?」

 

「ああ、その通りだ。貴公のその剣、下ろすことはできないか」

 

「…くははッ!この我に物申すか、『薪の王』!ああ、だができんなあ!一度相手に向けた剣、いかな雑種相手といえどもそれをただ収めるなど出来ようものか」

 

「——ならばその相手、私が務めよう」

 

大きく、その口が歪む。愉悦に、そしてその期待と、憧れに。もはや笑いとは言えぬほど捻れたその表情が、楽しげに言葉を語る。

 

「ふはっ、はははは!ああ良いだろう!貴様のその実力、見せてもらうぞ!」

 

そう言うや否や空中に展開される幾十もの金色の波紋、それより切っ先を覗かせるのはやはりとてつもない神秘を纏う上質な武器だ。『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』より出でた宝具は、その全てが後の神剣、魔剣の原点である。故にこその、その威力。

 

『薪の王』が、左手を掲げる。途端、鳴り響く雷鳴。それは自然現象でも、もちろんライダーが剣を振るったわけでもない。ならば。

 

「良い、良いではないか!楽しませてくれよ、『薪の王』!」

 

『薪の王』が掲げた掌の上空、幾十にも浮かぶ、その威容。橙に輝くその雷の槍は、何故かは分からないが、これが『太陽の光の槍』なのだと、周囲に一目で分からせる。ともすれば魔法にすら届きかねないその神秘の大きさに、その深さに、全ての魔術師が慄く。

 

ごくりと、やけに大きくなったウェイバーの喉の音をきっかけに、双方掲げた掌を、前に振りかざす。

 

鳴り響く轟音、太陽すら越えるほどの光を伴う爆発、霧散するむせ返らんばかりの魔力。それらを伴い2つはぶつかり合う。空を焦がし、地面を裏返し、風が吹き荒れる。そんな中でもアーチャーと『薪の王』は怯むどころかどこか楽しげですらある。

 

アーチャーの宝具も、『薪の王』の槍も、その全てが激突し、残ったのはもう後を残さぬコンテナターミナルと、無傷の2人のみ。

 

「はは、ははは!良いぞ、『薪の王』!我が知るよりずっと強いではないか!もっともっと、楽しもうではないか…」

 

そこで、アーチャーが言葉を切る。それは返答を求めたのではなく、まるで誰かに途切れさせられたようだ。

 

「おい時臣!貴様、人間の分際でこの我に口出しするか!…ふん、まあいい。『薪の王』よ、また会おう。今度は邪魔などされず、語り合いたいものだ」

 

「ああ、私もだアーチャー。また、いずれ」

 

アーチャーが霊体化し、その姿が消えると同時にあたりには静寂が訪れる。そんな居心地の悪さすら感じるほどの静けさを破ったのはライダーだ。

 

「おう『薪の王』よ!貴様のその武力、しかと見た!あのアーチャーと張り合う様、実に勇敢であったぞ!どれ、ひとつ余と盟でも交わさんか?余に聖杯を渡すのであれば、貴様も受肉して世界征服を成す幸せを共に味わおうではないか!」

 

「お、おいライダー!お前不敬だぞ!相手は王だ、もしこれであいつを怒らせてこっちにあの槍が来れば僕たちは終わりだぞ!」

 

「何を言うか、余も王である。それに不敬を問うならばあいつ呼ばわりしてる坊主も同罪であろう」

 

そのやりとりを見ていた『薪の王』が、思わず笑いだす。見せものじゃねえんだぞと叫ぶウェイバーは、いよいよ不敬と言われてもおかしくない発言に青ざめる。

 

「なに、今日はただ貴公たちの争いを止めに来ただけ。事を構える気は無いさ」

 

その言葉にほっと胸を撫で下ろすウェイバー。だが、こいつは王である前にバーサーカーだということを思い出し、口ではこう言うがいつ殺されてもおかしくないと勝手に戦慄し始める。

 

「そして、ライダーの誘い、実に嬉しく思う。だが、悪いが断らせて頂こう。私にも、そうやすやすと仲間になれない事情はあるのでね」

 

「…ふむ、だろうな。ならば敵同士になるしかあるまいて。貴様との戦い、期待しているぞ」

 

「ああ。私も楽しみだ」

 

「はははは!楽しみと来たか!なるほどこいつは英雄だ!…ほら、帰るぞ坊主!」

 

慌ただしく空へと走っていくチャリオットを横に見ながら、『薪の王』は目線をランサーとセイバーへ向ける。

 

「さて、貴公らはどうするのだ?まだやり合うというなら私は止めないが」

 

「…あなたは戦いを竦めに来たのではないのか?それなのに止めない、と?」

 

「私も一人の騎士、一騎打ちに横槍など刺せようものか。だが、私としては戦ったことのない戦友が一人減るのは好ましくないな」

 

「…ははっ!聖杯戦争の相手を戦友と!そう宣うか、お前!…ああ、俺も主より帰還の命令だ。今日のところはお預けだな、セイバー。そして、『薪の王』。お前とは一度戦ってみたいな」

 

そう言い残し消えていくランサー。残ったセイバーとアイリスフィールは、途中の緊迫感を忘れさせるほどの朗らかな別れ方をしていく『薪の王』に驚きを隠せないでいた。

 

「さて、私も戻ろう。…ではな、セイバー。手合わせできる事を願う」

 

歩き去りながらも身体を炎に包まれていく『薪の王』に、セイバーは慌てて声をかける。

 

「待ってくれ!あなたは何者だ!?あれほどの武勇、そして敵と朗らかに会話できるその豪胆さ、さぞ高名な王だとお見受けした。だが、一体どこの…」

 

焦って上手く言葉を紡げないセイバー。みっともない姿を見せてでも、知らなければならないことがあるのだ。あの地を、国を救うために。少しでも王としての知識を。

 

「さて、その話は今度にしようか。なに、今この地には王が何人もいるのだろう?ならばまた出会うこともあろうもの。その時に、共に語ろうではないか」

 

完全にその身体が炎に包まれる。そのあり得ないほどの熱気に一瞬目を閉じてみれば、あるのは空へ舞っていく炎のみで、『薪の王』はどこにもいなかった。

 

「…戻りましょう、セイバー。切嗣にも話をしなきゃ」

 

「…ええ」

 

人が消えたコンテナターミナルには、まるで爆発でも起きたかのような跡と静寂のみが残った。

 

 

 

○○○○

 

 

 

 

 

「戻ったぞ」

 

間桐の屋敷に戻ったリンカーを迎えたのは、呆れ顔の雁夜だ。

 

「お前なぁ…。手は出さないって始めに言ったじゃないか。それなのに急に『あれはまずい』『防ぎたい』なんて言い出して」

 

「すまなかった。もしかすれば一夜で3人の英霊が散るかもしれなかったのだ、それは防ぎたいだろう?」

 

「だろ?じゃねえよ。敵が減ってくれりゃ万々歳だろうに。それにあんなに敵と楽しげに話しやがって、お前ってもしかして戦闘狂だったりするのか?」

 

「ああ、それなのだが」

 

心当たりでもあったのか、そこで一旦言葉を切って話し始める。

 

「私自身、旅をしていた頃は礼儀や騎士道こそ重んじていたものの、戦うために助けようなどとは考えもしない…はず…だ」

 

「少し歯切れ悪くなるな、そこで」

 

「だから、もしかすれば私の『狂化』はここにかかっているのかもしれないな。精神ではなく、戦闘というところにおいてのみ狂うことになるのかもしれない」

 

なるほどなぁ、と息を吐く雁夜。この完璧な紳士のような振る舞いをするリンカーにも、そのような一面があるのかと意外さが面白い。

 

「ま、それは後で聞こうか。ほら、着替えてこい。聞きたいことがたくさんあるんだ」

 

サーヴァント・バーサーカー、『薪の王』。その初戦は、様々な陣営に様々な影響をもって終結とした。

 

 

 




お久しぶりです。めちゃくちゃ遅くなりました。これからはなるべく10日おきに更新くらいにできたらいいなぁ(遠い目)

ちょいと言葉を足しました。まああまり変わらんので気にしないでください

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