OSERO【狐野家長男あべこべWORLD】 作:のり塩ぽてち
魅音君は早くも婚約者を作った模様。
婚約者騒動も落ち着き、そっからが大変でした。
まず麗華ママに婚約のご報告。しなだれかってくる麗華ママに『お友だちからで』を叩きつけ、ちよたんママと鏡花ママにもご報告。
おふた方は大人な対応というか『我らがアイドルにそんなこと恐れ多い』とのこと。
で、あのバカ息子。メンツを潰されてプギャる。
亜実母さんと怖いプロのお姉さまたちが本気を出し、徹底的に身辺調査をしてプギャりました。
なんでもかなりブラックなことしてたみたいで、総理さんまでもが動いて財閥ごとピチュンしたそうです。
結果だけ教えてもらいました。やだ、俺の覚悟・・・必要だった?
「魅音君が動いたとなればヘタしたら国際問題、社会問題にもなるんだからこの結果は当然よ?むしろ魅音君が動いたからこそ、ここまで大胆に動けたんだから誇っていいと思うわよ?」
「亜実母さん・・・。そうは言っても俺、なんにもしてないじゃん。」
「そう思ってるならみんなにまたお菓子でも振る舞って上げなさい。うちの門下生たちって魅音君のことホントの弟みたいに思ってるみたいだからここまでしてくれたのよ?これだって普段から魅音君が勝ち取った信頼の証、自信を持ちなさい。」
亜実母さんはやっぱり『母さん』なんだなぁ。
ただいまちょっとブルーな気分でバブみを感じているわたくしこと魅音です。
そう言われてしまうと頑張るしかないじゃないか!!
今日はプロの方々にメッセを送って労っちゃいますよ~。
亜実母さんにはお昼はそっちに届けるね?と伝えてネット通販にて食材をぽちり。男性向け宅配サービスなんてあるんですって、便利な世の中ですわ。
さすがに大所帯なので本日はこれでいってみましょう!!お子様から大きなお子様まで大好きなバーベキュー。
1日開催はしんどいのでジュニアクラスと身内は明日そのまま使いまわしで楽しんでいただこう。
切って切って切って、刺して刺して刺して刺して・・・おうふ、多い。
「あら、魅音君。お昼もってきてくれたのよね?」
「母さんのアドバイスを頂きまして、本日は趣向を凝らさせていただきました!!皆様お庭の方にお集まり下さーい!!」
「・・・どうりで何も持ってきてないし、今日は門下生がそわそわしてると思ったわ。」
いや、亜実母さんが振る舞えばいいって言ったじゃん。
ダメな子ねぇ、みたいな優しい目線はやめてください!ちょっと気持ちよくなっちゃう!!
あ、取り皿こちらでーす。今日は飲める方はビールもご用意しておりまーす。
じゃんじゃん焼きますのでお皿が空いた方は並んでくださーい。
「亜実師範、私っ・・・お菓子をいただけるだけでも十分だったのに、こんなに幸せなことが・・・うぅ。」
「お前ら、味わって食えよ?あと泣くな、うちの息子にきたねぇツラ見せんじゃねぇ。」
「「「「「押忍!!!」」」」」
甲子園で優勝したみたいになっとるで。ごめん、みんな美人なんやけどなんやろこのむさ苦しい感じ。
あ、酔っ払って近寄ってきたお姉さんが亜実母さんのげんこつに沈んだ。毎回思うけど懲りねえな。
よし、だいぶ落ち着いたしちょっと気になってたことあったからやってみよう。
ちょっとちょっとそこのおねーさん。そうあなた。じっとしててな?
ほっほー、思ってたより固くない。あ、腹筋もええですか?うわー、シックスパックになってるー。しなやかな筋肉すごーい。
「あ、あの、魅音君?どうしてうちの門下生の腹筋さわさわしてるのかしら?あとそのへんにしてあげて、その子すごい顔になってるから。」
「おっとすみません。いやみんなあれだけ稽古やってるのに体型に出てないなーって思ってて。やっぱ実践的に使える筋肉鍛えてる人はかっこいいですね。」
途端にざわめき出す門下生たち。
さっきまで酔っ払ってた人まですくっと立ち上がり、お?なんか始まった?
フロントリラックスからのサイド、リア、サイドときてダブルバイセップス!!!
その後、次々とサイドチェストなどのポージングを決めていく門下生たち。芸人かお前ら!!!
あかん、お腹痛い。目の前で美女たちが本気のポージング決めていく姿とかウケる。
バーベキューでちょっと顔がおテカりになってるところが更に笑いを誘う。やべぇ。
「ちょっと魅音君、大丈夫?こっちにきてから見たことない笑い方してるわよ?」
「いかんお前たち!!みおんきゅんがお倒れになったぞ!!タンカもってこいタンカ!!」
「バッカ!!こういうときは背中を擦るんだ!!」
「何言ってる!?こんなときは人工呼吸だろ!!!」
「「「「「それだ!!!!!」」」」」
「あんたたちうちの息子にそんなことしたら◯すわよ?」
「「「「「さーせん!!!!!」」」」」
ひえっ、ひっひっひっ!!息がっ、息ができんっ!!!
ぶはっ、はーはーはー。死ぬかと思った。
亜実母さんにみんな正座させられてしょぼんとしてるのがまた笑いを誘うけど今のうちに片付けちゃおう。
「じゃあ亜実母さん、俺は片付けてくるから稽古頑張ってね?」
「もぅ、魅音君ってば。あんまりおいたしたらダメよー?」
「わかってるってば、亜実母さんもあんまり怒らないであげてね?みんな俺の面白い『お姉ちゃん』たちなんだから。」
背後から聞こえる美女の咆哮をBGMにさっさと片づけよ。
あれ?きーちゃんにほーちゃん何してんの?
え、ビデオカメラで録画してたん?いや、別にええけどちゃんとみんなの許可はとるんやで?
今日のお菓子はスコーン焼いたるから楽しみにしときやー。
しっかしお姉ちゃんたちは面白かったな~、あれで警察や自衛隊とかのエリートっていうんだから世の中わからんもんやで。
ほら、焼けたから未来ちゃんはお皿用意して。みんなは手を洗っておいでや?
「魅音君、さっきの動画あげたのですぅ。」
「さっそくニュース記事になってるですぅ。あ、でも魅音君のホントのお姉ちゃんは私達ですから他でああいうこと言っちゃダメなのですよぅ?」
『実践的な筋肉を作ってかっこよく!これであなたもお姉ちゃんに!!』
はやすぎやろ。スポーツジムや道場の入会に長蛇の列とか見たことないわ。
いやぁ、言ったけどさぁ・・・。ちょっと露骨過ぎやしませんかねぇ・・・?
なになに、筋肉芸人が再ブーム?あかん、ダメ。俺のお姉ちゃんたちのほうが面白いからもっと頑張ってもらわないとな。60点!!
って、この記事の著者『369』・・・?まああああぁぁたあいつかあああああぁぁぁ!!!
ん、鏡花ちゃんから着信?・・・いや、別に俺は筋肉フェチじゃないから無理せんでええよ?うん、うん、そういうことで。
今度は麗華さんか!?腹筋割っても触るわけじゃないからね!?モデルなんだからそのままの君でいて!!!
「おにいちゃん、未来も結構あるほうだと思うんだけどどうかな?」
「いや、だからお兄ちゃんは筋肉フェチじゃないから。」
このあと帰ってきた美玲姉さんにも服をめくりながら「さぁ!さわれ!!」と言われました。
女の子はやわらかいほうがいいの!!!
世の中の女性たちが筋肉へと目覚めたようです。
ぶっちゃけ男性アイドルなんて競合する相手がいない中で魅音君みたいなかっこよくて優しい、しかも配信も面白いという男が現れたらとんでもないことになると思うんですよね。
門下生のお姉ちゃんたちは書いてて楽しかったです。