OSERO【狐野家長男あべこべWORLD】   作:のり塩ぽてち

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  筋肉ふぇちと全世界発信された魅音君。




16・跳躍するお姉ちゃん(肉の裏舞台)

 

 AM5:30 いつもどおりに起床し、寝室に飾られた寝顔に向かい正座をして精神を統一させる。

 本日も御尊顔を見れることを感謝しながら自分の中にあるチャクラを目覚めさせ、気合をいれて朝のロードワークへと走り出す。

 

 今日も風が気持ちいい。宿舎の同僚たちが合流し、お互い爽やかな笑顔を浮かべながら今日のお情けを考えながら悦に浸る。

 隣の彼女もどうやら今日は浮かれているようだ。

 

 

「隊長、今日もお会いできるといいですね!」

 

「そうだな、私達は全世界から羨むような立場にある。この立場にあぐらをかかず一層気を引き締めなければならん。全員朝食までいつもよりハイペースでいくぞ!!」

 

「「「了解!!!」」」

 

 

 AM6:30 宿舎に戻り、最低限稽古で動けるだけの朝食をいただき、いつもの時間までへの最高の状態へと調整する。

 ここでドカ食いするやつはいない。なぜならそんなやつは『女』ではないからだ。

 その時全員へとあの方から連絡が入る。隣りにいた副隊長がこちらを見てニヤリと笑い、今日の任務をこなすため全員がすばやく身支度を整える。

 

 AM7:30 全員で点呼を取り、宿舎を出発するがその時の彼女たちの風格はまさに歴戦の戦士たち。

 我が隊は全員がエリート、まさに選ばれた戦士たちである。厳しい訓練をやり遂げ、全員が空挺資格を持ち、さまざまな技能を取得している。

 この軍隊に絶対に勝てる人間は私は1人しか知らない。最近あそこの一番上も一進一退の勝負を繰り広げているが、最近は勝ちをひろえていると思う。それもこれもあの方のおかげであり、私達はあの方のために強くなったと言っても過言ではない。公の場では絶対に言えないが。

 

 AM8:45 早朝の掃除から始まり、全員で揃って礼をする。

 目の前にいるのは過去に『狐』と呼ばれた伝説の傭兵だ。私がまだ新兵だったときに死亡説が流れていたが、隊長になってから極秘任務と称してここでの訓練をするように言われた時は驚いた。まるで姿が変わっていなかったのと、まさかの子供を抱いていたからだ。

 そのときはあの狐も人の子だったのかとホッとしたものだ。

 

 

「足元がお留守だ!!そんなことでは戦場で転がされて終わるぞ!!そんなに人のことを見上げたいか家畜共!!!」

 

「申し訳ございません!!亜実師範!!!もう一本お願いします!!!」

 

「そうだ!!立て!!よちよち歩きの兵士はいらん!!!その体全てが武器だと知れ!!!」

 

 

 苦しい。すぐにでも膝をついてしまいそうだ。だがその先にあるものを我々は知っている。

 誰一人掛けることなくあの伝説へと挑みかかる。渇望する勝利があるからこそ我々は『生きて』いるのだ。

 

 AM11:00 そろそろ緊張の糸が切れ始め、脱落する味方が出始める。

 まだだ、まだ終わらない。ここで終わっていては勝利は掴むことは出来ない。我々は『精鋭』、こんなところで終わっていては次は『生きる』ことが出来ない。味方を鼓舞し、新兵共を震え立たせるのは私の仕事。道場へと響き渡るほどの活を入れ直し、後ろを見る。大丈夫だ、まだ味方の目は生きている。

 

 

「いくぞお前たち!!!『勝利』を勝ち取るのは我々だ!!!」

 

「「「「押忍!!!」」」」

 

 

 AM12:00 膝が震えながらも伝説へと拳を叩き込む。

 ニヤリと笑い、手のひらで受け止められた拳を見つめいまだ届かない自分に苛立ちを覚える。

 ふと目の前の伝説のオーラが一瞬で切り替わり、その瞬間に全員がすばやく体勢を立て直す。時間だ。

 

 

「母さんのアドバイスを頂きまして、本日は趣向を凝らさせていただきました!!皆様お庭の方にお集まり下さーい!!」

 

 

 今日も御尊顔を拝見させていただけることに感謝しながら、私を含むむさ苦しい女どもは全員がぞろぞろと少年の後に続く。

 

 あぁ・・・。今日もええ匂いがするんじゃあぁ~。

 

 少年の甘い匂いと、稽古で完全に空腹になったときに香る肉の焼ける匂い。

 普段の甘いお慈悲だけでも十分なのに今日は私達体育系女子が大好きなお肉だって!!

 

 

「はーい、今日も稽古お疲れ様でーす。お肉はたくさんありますのでどんどん食べてくださいね?」

 

「ありがとうございます!!うわぁ、ビールも貰っていいんですか!?え、焼いてくれるの?しゅごおおおおぉぉい!!!」

 

 

 ありえない!!普通男性はこんなこと絶対やってくれない。

 私バーベキューって女同士でやさぐれながらだらだらやるもんだと思ってた!!

 何これ、華やか!!しかもこれだけむさ苦しい女どもしかいないのに華やかなんだよ!?

 

 つい亜実師範に向かって泣いちゃった。部下も全員わんわん泣きながら肉を貪ってる。

 あ、はい。お前ら泣くな、泣いたら次の訓練外すからな。

 

 

「どうですか?楽しんでくれてますか?みなさんお肉が好きだと聞いたので今日はちょっといいとこのお肉使ってみました。」

 

「みっ、みおんきゅん!?おおおお、おいしい!!すっごくおいしいです!!」

 

「よかった、ところでちょっとやってみたいことがあるのですがじっとしててもらってもいいですか?」

 

 

 なんだろ?みおんきゅんになら何頼まれても平気だけど、私達に頼み事なんて珍しい。

 

 ・・・!?ちょっとみおんきゅん!?うでぇ!?こんな汗かいてるおねえさんの体さわっちゃダメだってば!!

 あっ、美少年の手のひらってこんなにすべすべなんだ・・・。って腹筋きたああぁぁあああ!!!

 タッチがっ、タッチがやらっ、やらしっ・・・あばばばばばばば・・・。

 

 

「やっぱ実践的に使える筋肉鍛えてる人はかっこいいですね。」

 

 

 かっこいいですね・・・かっこいいですね!・・・かっこいいですね!!

 

 お前ら、みおんきゅんがかっこいいですねと言ったんだ、わかっているよな?

 ここで魅せなきゃ女が廃る、私達がやらなければ誰がやる?副隊長がまたニヤリと笑い・・・。

 

 フロントリラックスからのサイド、リア、サイドときてダブルバイセップス!!!更にアブドミナル・アンド・サイ!!!

 

 キマった・・・。私達は今日このときのために辛い訓練を耐えてきたんだ・・・。

 アレ!?みおんきゅんめっちゃ笑ってる!!かー↑わー↓うぃー↑うぃー↑!!

 

 あっ、おつらそう・・・タンカ持ってきてもらわなきゃ。やだ、人工呼吸って、やるしかないじゃない!!

 すいませんすいません、調子乗りました。そうですよね、ワタクシごときがあんな可愛い子に遊ばれてるだけですよね。あ、投げ銭最初50万いれたんですがあれから1万しか投げれないんで代わりにグッズいっぱい買いましたんで。

 

 

「亜実母さんもあんまり怒らないであげてね?みんな俺の面白い『お姉ちゃん』たちなんだから。」

 

 

 ・・・!?『お姉ちゃん』ですって!!!

 

 おおおおおぉぉぉおおおおおぉぉぉ!!!

 滾る!!!滾りよるわ!!!わ・た・し・大・勝・利!!!

 

 

「喝!!!うるさいわ貴様ら!!!むさ苦しいことこの上ない、うちの息子に手えだしたら1日タイマン稽古で朝日を拝めると思うなよ?わかったらさっさとその汗臭い匂いを風呂入って落としてこい!!!」

 

「「「「「押忍!!!」」」」」

 

 

 自衛隊特殊部隊所属隊長、私の名前はみおんきゅんには知ってもらわなくても構わない。

 ただこれからはみおんきゅんの『お姉ちゃん』として彼の庇護者でいよう。

 

 






 ぶっちゃけこの回、書いててめっちゃ楽しかったです。

 こんなノリの真面目にふざけてるような人結構好きです。

 筋肉キャラってどの作品でも好きになりがちです。

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