OSERO【狐野家長男あべこべWORLD】 作:のり塩ぽてち
魅音君は握力めっちゃ強いです。
一言で言わせてもらうなら、『どうしてこうなった!?』
出鼻をくじかれ、ちょっと日和見ムーブを発動していた2人の女の子たち。
はじめはしどろもどろになりながらも会話をこなし、そろそろ仲良くなってきましたかねと思っていた頃に事件は起きた。
一人目はプラチナブロンドでぐるぐる髪の漫画に出てくるお嬢様みたいな子は『西方院 麗華(さいほういん れいか)』さん。
彼女は冗談抜きのお嬢様で、親が芸能界の大手企業のシャッチョサンをしているらしい。彼女自信もファッション雑誌のモデルをやっているらしく、お仕事で男性との付き合いもあって耐性があるので今回選ばれたとのこと。
もうひとりの茶髪の女の子は『音無 鏡花(おとなし きょうか)』ちゃん。
未来のクラスの委員長で、堅物なイメージが強いが話してみると意外とかわいらしく。話しかけるとプルプルする。真面目で学年では成績トップの努力家で、クラスの勉強会とかをよく開いているそうな。
その彼女たちが真っ赤になって床に倒れている。
始まりは弥生が放った爆弾から始まった。
「そうそうみおやん、ワイこっちに来るときに携帯を手に持っとってな。それこっちでは使われへんけど写真とかは見れるから、よかったら昔のみおやんみんなで見ようや。」
「おい、弥生。お前変な写真とか撮ってないだろうな?」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ!こっちで確認したけどアハンな写真は無かったから心配せんでええって。」
「魅音様のお写真気になりますわ!!鏡花さんと未来さんも一緒に拝見させていただきましょう!!」
そして我が家のテレビに繋いで、大画面で鑑賞会の開始。
あー、アレはゲーセン行った時の写真かー。あの時は弥生がフィギュアのクレーンゲームで3000円飲み込まれて試しに俺がやったら一発で取れた時のやつだな。
ファミレスで鼻にクリームつけた写真なんていつ撮りやがった!?微笑ましい雰囲気出されてめっちゃハズいんやけど!!
お、父さんと3人で撮った写真もあるのか、アレは今度俺にもデータ送ってもらおう。狐野家の女性陣の食いつきもすごいな。
「魅音さんのお父様も優しそうな方ですね。私は勉強ばっかりしていてゲームセンターとかは行ったことが無いので楽しそうでうらやましいです。」
「そうですわね、ワタクシもお仕事があったりでゲームセンターは行ったことがありませんわ。」
「れーやんもきょーやんも行ったこと無いんか!?ほなみーやん誘って4人で行こうや。みんなでプリクラとってみおやんのデコに貼り付けたろ。」
「弥生ちゃんはおにーちゃんいじめちゃダメ。」
うちの妹様は天下一いいいいぃぃぃ!!
弥生というゲスがいると未来が当社比3倍増しぐらいに可愛く見えるな。
でもさすがは弥生、言動は気持ち悪いくせに相変わらずのコミュ力オバケやな。前の世界でもどこ行っても友達作ってたし、こっちの世界でもそれは健在か。まぁ、あれだ。愛すべきバカってこういうやつのことを言うんだろうな。
そして弥生が「ほな次行くでー」と言ってからその事件は起こった。
「やっ、やっ、ややややや!!!弥生さん!!!消して!早く消して!!!」
「なっ、なんやみんな?これただのみおやんと海水浴行った時の写真やで?たしかに肌色多いけど水着もちゃんと着とるしなんか変なとこあるか?」
「うえっ、うえが!!ぴっ、ぴんくのぽっちがみえっ、みえっ・・・ぷしゅー・・・」
「あー、あれだ弥生。俺もこっちにきて知ったんだけどな。男性の水着は『上下セット』なんだ。ということで、俺の胸もこっちでは弥生のいうアハンな対象になるわけだ。」
「えっ、ホンマかいな!?ゴメンなみんな、すぐ消すわー・・・ってもう遅いか。」
そこかしらに転がる死屍累々の美女たちの姿。床は血の水たまりが出来上がり、綺麗なお顔が見るも無残な状態に。
こっちの女性たちはこういう系のモロに弱い。女性向けの雑誌は男性保護の観点から規制が厳しく、あっても漫画がほとんどで生写真などはほとんど無いらしい。
余談だが、男性と『コト』に及ぶ場合は個人差もあるが、こういった写真で1ヶ月ぐらいかけて耐性をつけてから致すらしい。
「なぁ、コレさぁ・・・俺が全部片付けんの?」
「スマン、まさかこんなことになるとは思ってなかったわ。ワイも手伝うから雑巾とか貸してくれへんやろか?」
二人してやるせない気持ちになりながら掃除をしていく。
あぁ・・・初めての友達の顔が大変なことになってるよ。亜実母さんは結構頑張ったみたいだけどダメだったか。
一緒に住んでるんだからある程度耐性ついたかと思ったんだけどなぁ。
全員の顔を拭いて弥生とリビングでティータイム。
それにしてもこいつも美少女になったな、女になるって気分がわからんがどう思ってるんやろ?
「なぁ、そうなって実際のところどうなん?」
「んぁ?あー、まあワイは前の世界で彼女とかおらんかったからなぁ・・・。でも心は元男なわけやねんけど、こう・・・なんていうか女に引っ張られとるみたいで女の子のアハンな姿見ても全然興奮せんのよなぁ。」
「あ、やっぱり?前の時の弥生ならこんな状況になったら興奮して絶対変なコトしそうやもんな。」
「せやでー?やからみおやんがもし困ったらサービスしたるで~?」
「アホ、弥生相手に欲情するか。もっとカップ数上げてから出直してこい。」
「ひっど!うわひっど!!いくら狐野家のお姉さま方がアメリカンサイズやからってそれはないんちゃう!?」
これこれ、やっぱ気安いこと言えるダチってラクやわー。
でも確かに弥生は美少女になってしまったなー。声もめっちゃ可愛くなってしまって・・・。
いかんいかん、ゲスの顔を思い出せ。男の時の感覚でこられるから距離が他の女の子たちに比べて近いんだよな。
おいやめろ、俺が拾うから目の前でドーナツこぼしたからって胸チラすんな。あと足は閉じろ。
「まー、でもこっちの男はどいつもこいつも最悪なやつばっかりらしいで?えっらそうにふんぞり返っとるやつばっかりらしいわ。」
「そうなんか、そういえばこっちにきてからは他の男には会ったこともないし、噂も聞いたことないな。」
「みおやんはこっちでいう漫画の中の王子様みたいやからな。気をつけなアカンで?普通にしとっても女の子たちからすれば『優しくしてくれる、好き!!!』ってなるからな。みーやんが『おにいちゃんは天然ビッチかもしれない』って言ってたけど、大いに同意させてもらうわ。」
「なんだって!?うちの大天使がそんなこと言うわけ無いだろう!!!」
「そんなんで嘘つくわけないやん。あー、でもそんなわけやからワイも貰い手見つかりそうにないからみおやんよろしゅうなー?ぶっちゃけアホぅに組み敷かれるぐらいやったら親友にヤラれるほうが全然ええわ。」
くっそ、真剣な顔で言いやがって!!くっそ!!!
お前なんか一生独身になっちゃえばいいんだ!でっ、でもどうしてもっていうなら考えてあげなくもないんだからねっ!!!
でもそうかー、こっちの男はそんなにひどいんだな。
こいつは人のこと滅多に悪いふうに言わないし、こいつがここまで言うなら相当なんだろうな。
それ知っちゃうとなー、自分の周りの人達には幸せになってほしいしなー。
でも俺は1人だからなぁ。どうやったらみんな幸せになれるか真剣に考えてみますかね。
あ、てめぇそれは俺のドーナツじゃねえか!かえせー!!
キャラ結構出ましたね、そろそろ夏休み編に入りますので落ち着きます。
この世界では髪が結構カラフルなので魅音君の黒髪は結構浮きます。
ドリルキャラいいですよね、天元突破しそうです。
弥生ちゃんは適応力も高いのでこっちの世界に結構馴染んでます。