あと、キャラの台詞を忘れてしまった(笑)
今日、偽竜宮島では夏祭りが催されている。
「信兄、焼きそば買って!」
「おい、待てって乙姫!」
しかし、そんな日に島が襲撃され自分達の居場所が滅ぼされるなんて誰も予想できないだろう。
何故そんなことが判るか?
「おい、総士早く来いよ!」
「……ああ。今行くって」
理由は簡単。総士がそわそわしているからだ。
総士が定期的に一騎と連絡をとっているらしく(自慢された、俺にだけ)、周囲の視線を気にせず顔合わせをするのには今日ほど良い日はない。
レガートたちも総士が何かをしていることは理解しているものの深くは干渉していないという感じだ。
精々、見守るーー興味はあっても関心がないと言ったところか。
「どうした信?」
「あ、いや何でもない」
何か今日は一騎の存在を一際大きく感じる。
バレないために一回しか連絡をとっていないが、そんなに総士に会いたいのかアイツは。
俺のせいではないけど、俺が怒られそうな気がするな。
……総士には悪いが一足先に行かせて貰うとしよう。
「うっ……」
「おい、どうしたんだ信?」
「……さっきのかき氷でお腹を壊したぽい」
「もう。だから、急いで食べない方がいいって言ったんじゃない」
「ごめんって、母さん」
勿論、お腹を壊したのは嘘だ。
レガートたちは俺をただの人間として育てたため、これで誤魔化せるだろう。
まあ、幾ら食べようがお腹何か壊せないのが真実だが。
「ちょっと、トイレ行ってくるから皆は先に回っててくれない?」
「一人で大丈夫か?付いていこうか?」
「大丈夫。後から追い付くから」
そんな訳で俺は一騎の元へ向かった。
***
走って数分。俺は目的地に辿り着いた。そこには夏場だというのにコートを着た青年?がいた。
「よっ、待たせて悪かったな……一騎」
「?本当に信……なのか?」
まず、開口一番がそれかよ。てか、あんまり変わってないな。
「当たり前だろ?双子の顔を忘れるなよ」
一騎から見れば俺の容姿は大分幼く見えるだろうけどな。
「久し振りだな、本当に」
「……どうして」
「?」
「どうして、もっと早く連絡を寄越さなかったんだ?お前なら出来た筈じゃないのか」
やっぱり聴いてきたか。
「その理由はクロッシングしたときに全部話しただろ?」
「お前の口から理由を聴きたいんだ」
「あのなぁ」
「まだ、総士も来ないしいいだろ」
「……まあ、いいか」
このままでは、平行線になる一方だろう。仕方ない、何処から話そうか。
「まずは俺の身体的面での問題。一応はファフナーに乗れるくらいまでにはようやく成長したからというのが俺自身の理由だ」
総士と同じ年、同じ日に生まれたというのに身長が10cm位俺の方が低い。総士にもからかわれるネタでもあるため、少しだけコンプレックスだ。
原因としては総士と俺との成長速度に差がある訳だが、これには俺の祝福が関係してくる。
制限はあるが"存在"し続ける限り戦い続けられる一騎や、総士のように"痛み"を与える為に転生するような祝福とは違い俺の場合は敵味方問わず他者に成長の"切っ掛け"を与えることがどうやら俺の祝福らしい。
気付いたらフェストゥムとの友好関係を構築することが目標になっていた俺にとっては都合が良いのかは判らない。
体への影響はというと簡単に言うなら、一騎と総士の良いところを引き継いでいた。一騎なら生存限界、総士からは肉体の再構成。
ほぼ、何もしなければ永遠に生きられて、体が壊れたらリセット出来る。メリットとしては大きいが、人間の域を超えてる力を二つも持っている分二人より能力が劣化している。そのせいで肉体成長が遅いというわけだ。
しかし、総士になくて俺にだけあるものがある。
それは前世の記憶を引き継ぐこと。これは今も昔も変わらない俺だけの罪。おっと、話がそれたな。
「そして、一番の理由は総士が島の外を観てみたいと言ったからだ」
総士は俺たちと島を繋ぐ唯一の希望だ。
俺が自我を取り戻したのはこの島に連れてこられて一年くらい経過した後。
俺と一騎は独自の経路が繋がってるからすぐに救援依頼の連絡をするという選択肢はあった。
島の皆も探すのに苦労してるだろうし。
だが総士にはまず相手のことを知って欲しかった。
相手が学んだこと、学んだことをどの様に生かしているかを理解した上で何をすべきかを選んで欲しい。
だから、敢えて一騎に連絡しなかったわけだ。
……最悪、洗脳または外の世界に関心がなかった場合は無理矢理でも連れ出していたけどな。
今の総士は良い傾向にある。
これも全てアイツの予想通りなのは癪だが。
「あっ……」
小さな光が空へと上がって行く。どうやら灯籠流しが始まったようだ。その光景が綺麗だと思うと同時にここはやっぱり偽物だと実感してしまう。
この島では死者が未だかつて出ていないから。
だが島民の視線が一ヶ所に集まるこのタイミングが会合するにはチャンスだろう。
おお、噂をすればなんとやら、この気配は。
「貴方がマカベ……てっ、何で信がここにいるのさ!」
現れたのは総士。予想通り俺が居ることに結構、驚いてるな。
まずは俺から話した方が良さそうだ。
「そりゃ、こいつと血の繋がった双子の兄弟だから、かな」
「それって、どういう……」
総士が俺の言葉の意味を確認しようと俺たちに近付こうとしたとき。
「お兄ちゃんたちその人から離れて!」
そこには総士の後を着けてきたであろう乙姫ことフロロがいた。
大丈夫よフロロ、貴方はオリ主によって原作よりも強化されたのだから、少しは一騎と闘えるはずだわ。だから自分の力を信じて頑張って!
次回フロロ、死す!
決闘準備!
これじゃ、原作と変わらないよ~