にわかファンがファフナーの世界に転生したら   作:桜大河

20 / 30
前半分です。後半分(マリス)は月末くらいの予定です。
独自解釈入ってしまってます。

また誤字報告していただきとても感謝しています。
見て貰ってるって実感しています。




11話

存在と無の地平線のその先にある場所。

ルヴィ・カーマは『何もない故に可能性がある』と言ったがその一端を覗き感じたのは……酷い落胆だ。

異なる世界に異なる未来、道が複数あり望んだ最良の未来は一つだけ。

カノンのSDPとは違う。アレは自らが選ぶことで未来を手に入れることできた。選んだ未来が正しい選択なのかは判断できないけど。

けど、ここでは現在と過去で何をし、どうすればどのような未来を得るのか結果だけを提示される。選ぶことも考えることも必要なんてない。ただ掴めばいい。

だからこそつまらない。

例えそれが望んでいた未来であっても。

 

 

 

***

 

 

 

一日爆睡していたら、マリスたちが来ていた件。

 

「本当に気づかなかったのか?」

 

「うるさい」

 

聴けば迎撃するためにファフナーも出していたとのこと。それとマリスを総士に会わせてしまったらしい。

今はそれについての対応策と問題の追及の会議が開かれた。

原因はここーー海神島は竜宮島と違ってソロモンがない。探知手段としてエスペラントの力と島からバードを放つくらいで、常に警戒は出来ず敵の襲来に気づくのに若干のタイムラグがある。

防衛手段もアルヴィスの防衛システムとファフナーのみ、そのラグは大きな問題だ。今回もグリムリーパーのSDPでシールドを一瞬だけ消失させて島へ来た。もし本気だったら冗談じゃ済まなかったな。

 

「島に内通者が居るってことですか?」

 

「でも誰が……」

 

「総士が無意識に教えている可能性は」

 

「本人の様子からみてその可能性は低いかと」

 

鏑木たちが裏切り者がいるんじゃないかと案を出している。確かにそうかもな、否定できない。もしかしたら第二のマリスが現れたのかもしれない。

 

「信、お前はどう考えてる?」

 

みんなの視線が俺に集まる。ちょっと恥ずかしいな。

 

「俺としては鏑木の意見は結構いい線いっていると思います」

 

「じゃあ、総士君なのか?」

 

「いえ、その可能性はあるかもしれません。けど、それが考えられるのは総士だけじゃありません」

 

ルヴィの隠蔽能力は一流だ。だからちょっと総士に島を見せるために偽装鏡面を外したくらいじゃ探知はされないと思う。

なら、ここで重要なのは誰がではなく"誰だったら"島の居場所をマリスに教えることが出来るのか。

 

「俺、エスペラントの人たちそして……ファフナーパイロットらも可能性があります」

 

「!?」

 

そりゃ驚くは普通。戦友を疑えって信用をしていないことになるからな。

 

「……俺たちを疑うんですか?」

 

「だから、俺も入ってるだろ?それに色々な可能性は考慮すべきだ」

 

「確かにそうだな。我々は見える者だけを観ていたのかもしれない」

 

単純に外から連れてきた存在が犯人というのは些か単調すぎる。

 

「根拠はあるの?」

 

「交信出来る条件として同化耐性があることが前提なんだ」

 

これは最低条件となる。

 

「その中に美羽ちゃんや一騎たちは含まれているの?」

 

「美羽ちゃんたちは特殊だから、あり得ないかな」

 

「……そう」

 

察知できる美羽ちゃん、それにエレメントである一騎たちはまず除外。抵抗されて逆に同化されるのがオチだ。

父さんたち普通の人間はまず電波を受信出来ない。もしくは出来たとしても相手によって同化されてしまう危険性があり痕跡が必ず残る。降伏を薦めるマリスがそんなことを選択する可能性は低い。

 

「……それは無意識化の人にも可能なんですか?」

 

「普通は出来ない。けど、例外はある。現実世界から呼び掛けるなら可能性はある」

 

夢をみている時に外から刺激を与えられることによって、意識が現実の方へ傾くことがあるからな。

 

「まさか、そんな……」

 

「どうしたんだ彗?」

 

「いや、なんにも……ないとは言えないか」

 

「鏑木君何かあるのかね」

 

「……はい」

 

鏑木は何かに気づいたようだ。

 

「もしかしたら俺と里奈さんかもしれません」

 

「おいおい彗、もしかして里奈先輩なのか考えているのか?俺も考えたけどそれはないだろ」

 

「俺のSDPなら里奈さんをこっち側に引き寄せることが出来るかもしれない。現に里奈さんに触れてるときその存在を感じとることが出来ました」

 

「嘘だろ」

 

「そんな……」

 

「信、確認することは出来るのか?」

 

「出来るけど、とても危険だ。最悪いなくなる可能性がある」

 

「本当なのか?」

 

「マリスがいるからな」

 

もしそうであるなら、西尾姉はマリスの手中にありとても危険な立場に置かれてしまっている。

 

「だから、家族である暉や西尾博士にも合意を貰わないと」

 

心を覗くことはとても恐く本来は本人の意志の確認が必要だ。他人に自分のことをさらけ出してしまうからな。

けど、寝ている人間に合意は得られない。

決めるなら親族に承認を得るしか方法はない。

 

「取り越し苦労というのもある」

 

「けど、お前はその可能性があると思っているんだろう」

 

「問題を解決するには必ず通らないといけない道だからな」

 

面倒なのを最初にやるか最後にやるかただそれだけだ。

 

「どうします真壁司令」

 

「……ふむ」

 

重苦しい空気の中、父さんは俺たちに結論を述べた。

 




途中で切った感じになっていますが、これ以上続けても討論するだけで終わってしまうので切りました。
本音として真壁のおじさんのしゃべり方や言動が思いつかなったのもあります。
作中会議をしているときとか、やたら長くてカッコいいことを喋るのでそれを表現する力が私にはないのは困りました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。