後、テッカマンブレードやオーガン、漫画ブレブレ観ていたのもある。
9月中には後半部分を載せたいです。
10/13遅くなりましたが後半部分載せました。
マリス・エクセルシア。
最高のエスペラントである日野美羽に匹敵する力を持った少年というのが周囲からの評価であり次世代を担う若者として期待の存在だった。
しかし彼がベノンに与したのは、その力を持ちすぎたが故……他の存在をより深く理解しすぎてしまったのが原因だ。
プランΔ発令後、海神島に根付いたアショーカのコア…後にルヴィ・カーマと名乗ることになる存在は生と死の循環によって転生した総士のように自分が何者でもない、生まれたばかりの存在だった。その為本来、有していた筈の力を上手く扱えず、海神島は敵と出会うのにそう時間は掛からなかった。
……しかし、幾度も来訪する存在を退けたのは島民であるマリスたちエスペラント、そして歴戦の戦士、英雄がいる竜宮島部隊だ。
彼らは帰るべき故郷への唯一の道標である……総士の成長に必要な場所を求めていた。
島は彼らに環境を用意し、彼らは平和を維持するための貢献をすることによって共存関係を築いた。
島民たちも過去に助けて貰った経緯から彼らの滞在を快く受け入れる。
……たった一人を除いて。
別にマリス自身が彼ら自体を嫌いだった訳ではない。ただ、彼らが"戦い続けられる"ことに純粋に疑問を抱いてしまった。
確かにエスペラントの対話で対応出来ない場合、竜宮島部隊にエスペラントでは出来ない、"戦闘"を担って貰っている。
しかし、戦うことになってしまうのは単純に対話をするためのエスペラントの人数が少なすぎるのが原因であり、その中でも美羽やマリスのような優れた能力を持つものが限られているのが問題だ。エスペラントとして目覚める存在は少しずつ増えつつは在るものの敵の攻撃や同化によっていなくなる存在の方が遥かに多い。
自分たちではどうすることも出来ないのか?
これでは何時になったら、戦闘はなくなるのか?犠牲は生まれなくなるのか?この状況は死ぬまで続くのか?
何時しかマリスの中で焦燥感が生まれ始め、戦闘が行われるごとにその思いは膨れ上がった。
そして一年という歳月が経ち、現状の解決策が見出だせなかった彼は……人類から敵と認識されているプロメテウスに連絡することにした。仲間を裏切るための。自身の目的のために。
その頃のマリスは美羽を除いた竜宮島の人間はフェストゥムと戦う為に創られた存在だから、戦い続けることに……生命を奪うことに抵抗がない化物だと考えており、海神島に住む存在はアルタイルという未知の希望に期待する弱者の群れと軽蔑していた。何も知らないのに。
人類に絶望し、プロメテウスと会話をしてみた感想は……素直に感動だった。
彼の理想はマリスが求めていたものと一致していた。自分の理想がそこには確かにあり、たどり着くべき未来だと思えた。
ーー何だ、こんなにも簡単なことだったんじゃないか。
迷うことなくプロメテウスの手を取り、賛同した仲間を引き連れ彼は人類に反旗を翻した。
***
計画通りにことは運び、もうすぐ拐われた仲間を取り戻せると思っていた。そんなとき予想外の存在たちが現れた。
「こんにちはー」
「あれ?一騎先輩に春日井先輩それに来主操。そっちの子は……」
「信だ」
「信って……まさか信先輩!?」
「久しぶり」
「本当に久しぶりですって。てか、どうしてここに?」
「ちょっと、マリスに用があってな」
「……ありえない」
本来、来れない筈の信とエレメント3人がいた。ここは西尾里奈の精神空間であり、鏑木彗の呼び掛けによって探知できる場所だ。しかし、現実世界では一瞬の出来事であり、ここにたどり着くにはマリス自身の心を読まなければそんなことわからないはずだ。
「ここじゃアレだし外に出ようか」
「……ああ」
マリスにとって驚愕でしかない。
真壁信の転生体は総士に比べたら、オマケ程度の認識だった。マレスペロが仲間になる条件として一緒に連れてこいと言われたから仕方なく連れてきただけにすぎない。
島での様子も普通に暮らしているだけであり、総士のように外への憧れを抱いている様子はなかった。前世は生きる英雄と呼ばれていたが今世はただの凡人だとマリスは評価していた。
実際、総士に会いに行ったときも寝ていたらしいので何も変わってないと思っていた。
「どうして、わかったんだい?」
「簡単なことさ。マリスなら"やる"と思ったから、かな?」
いずれ力を持つ総士辺りに気づかれるとは思っていた。
けど、コイツだとは流石に思ってはいなかった。
「じゃあ来た要件は……」
「西尾姉を返して貰う以外ないだろ?」
明らかに敵意を剥き出しにしている。仲間の勧誘は無理そうだな。
「へぇ……けど、そんな態度でいいのかい?」
「なにが?」
「彼女は僕らの支配下にあるって言うのに……」
正確には消せる機会が有るだけだ。
マリスにとって西尾里奈は知るための駒に過ぎない。逆に消したときに島の連中がどんな表情をしてくれるのかを期待している。
「そこら辺は理解しているつもりだ。だから一騎たちを連れてきた」
「随分と強気だね」
「最悪、ここでお前らを消せるのなら儲けものだ」
「僕を消してもベノンは止まらないって言ったつもりだったんだけど」
彼の父親に言ったつもりだったんだが、話を聴かなかったのか?
「ーーお前じゃなくて、お前をここまで連れてきた奴は脅威だからな」
「そんなのどこに居るのさ?」
「居るさここに」
「……っ!?」
ほんの瞬きの間に、ノエルとメイが信の前に立っていた。
「やあ、初めまして。俺は真壁信。で、こいつらは俺の仲間たちだ」
「雑だな紹介が」
「いいだろ別に」
「ねぇその子たち食べていいの?」
「待て来主」
「……おい!」
「ん?」
マリスは焦っていた。どういうことをすれば2人を引き摺りだせたのか?いや、そんなことよりも。
「おいおい、いきなり声を出すなよ、な?」
「おまえ」
マリスのことを無視し信は2人の顔をみる。
「それより君たちの名前を教えてくれるかい?」
「……ノエル」
「メイ」
「いい名前だね。君たちは自分の意志でベノンにいったの?」
2人顔を見合わせコクンと頷いた。
「そっか……」
「あなたは」
「敵なの?」
「うーん。一応は敵になるかな?」
「私たちを消すの?」
「俺は消すつもりはないよ……けど、それはマリスが決めることだ」
信がようやくマリスに視線を送る。
「僕を脅すつもりかい?」
「別に脅してなんかいないさ」
どの口が言うんだか。けれど状況は最悪だ。上だと思っていたのにいつの間にか対等に近い、いや若干こちらが不利となってしまっていた。
しかし、 ここで仲間である2人を見捨てるわけにはいかなかった。
「……降参だ。彼女から手を引くよ」
「助かる」
案外簡単に2人を解放してくれた。
「次からこんなことにならないように気を付けないとね」
「そうだな」
これはマレスペロが期待するわけだ。もしかしたら、マレスペロもこうなることを予想していたのかもしれない。
……信は脅威であることを。
「……ああ、そうそう。マレスペロに一つ伝言頼む」
「何をだい」
「一週間後くらいにW175 32 47 N57 02 31のポイントで待ってるって伝えてくれ」
「正気かい?」
「おい、聴いてないぞそんな話」
どうやら彼らも聴いていなかったようだ。
「本当に、本当に大した自信だね」
「俺もアイツも決闘(サシ)を望んでいるからな」
「いいよ。わかった、確かに伝えとくよ」
これは僕らにとっては都合のいいこと。損はない。だけど、もう彼とは会えないのか。
「最後に一ついいかい」
「?」
「島での行動も演技だったわけ」
「演技?というよりは、お前らと同じで総士を見守っていただけさ」
「……そうだね。その通りだ」
敵か味方と言われるなら敵になるが、少なくとも信は仕向けるような行動はしていない。それに、彼の言葉を否定するなら島での生活を自分たちで演技と肯定してしまうものだ。それだけはしてはいけない。
ーー僕らは偽物ではない。
関係ないけどプリキュアで追加戦士のキュアアースが強すぎ問題。アイツ一人でよくね状態が続くのは辛い。
後は相棒のラテ犬が変身するときにヌルヌル動きすぎ。ビョーゲンが地球を蝕んだとき体調崩す癖に、何走りながらキュアタッチしてんねん。仮病を疑うレベル。