ジルside
ふむ。どうも最近いろんな人とアドレス交換しているジルです。
増える増える。それと同時に誘いとかも増える増える。
風紀委員長とか隼人とか武とかね。主に男性諸君との面識があるのだが私の本意ではない。
集めようとして集めてるわけじゃないけど情報は入っているような気がする。
だって行動しようとした日には邪魔が入って行動しない日には思わずなんで?と叫びたくなるほど情報が入るんだから。面白すぎて……逆に怖い……。
しかし、肝心の沢田とは未だそれらしい、交流がないのでこちらからアクションをおこしたほうがいいか。子供らしく振る舞うというのもストレスになっている。だが与えられた役割を有効活用しない手はない。なんせ、一応私は沢田綱吉の婚約者ということになっているし。
よし!そうと決まれば行動してみるとしよう。
はて?そういえば原作沿いであるならば今はどのくらいの時期なのだろうか。
主要な人物たちには会えた。……まだ出会っていないのは、笹川京子に三浦ハル、それに笹川了平といったところかな。
そして、――――だったはず。ん?――――っていなかったっけ?
なんと、どうしても思い出せない…。
こう、パイナップルみたいな印象を受けたはずなのだが。
駄目です、完全に沈黙。覚えているようで記憶に霞がかかっていてはっきりと思い出せない。
仕方がない。思い出せないものはそれとして後でじっくりと考えてみよう。
まずはこの三人と接触し、何かしらの接点をもつことを第一に目標を立てる。
そうと決まれば、お決まりの台詞いってみよう!
「えいえいおー!」
「にゃあ!」
「あらあら、楽しそうね。ジルちゃん」
「あ、奈々さん!お買い物?」
「ええ、ジルちゃんも一緒に行かない?」
「いくー!!」「にゃー」
奈々さんは本当に素敵な人だと思う。ルンルンと二人で手を繋いで仲良くお買い物行かせていただきました。
すると家に帰宅後、ぶつぶつと沢田が片側頬を抑えながら変な事言っていた。
「さっき帰ってくるときに変な女子に急にはたかれてグーで殴られたんだよ…」
どうやら殴られたらしいダメージからへたり込む沢田。
私は大袈裟に驚き、目に涙を浮かべピタリと沢田に抱きついた。
「ホント?綱吉怪我してない?」
「だ、大丈夫、心配してくれなくても…」
うるるとさせれば慌てふためく沢田。
おほほほ!どうだ、邪気がない風を装って実はけけけ!と内心高笑いしている私を!
素晴らしい演技だ。自分で自分に拍手を送りたい気持ちに駆られてるが、ぐっと我慢する。なぜなら、ここには侮ってはならない殺し屋がいるからだ。
そのリボーンはというと、表情は変わらないのに怒気を出していて沢田に一発おみまいしている。
「何すんだよ!リボーン!?」
「ちょっとムカついた」
「なにさらっと言ってんだよ!」
あんたら、なんの会話してんだい。
いいからさっさと先を話さんかい。……、男には急に殴りたくなる衝動でもあるのだろうか。ここでやめなければ不毛な争いが勃発しそうなので私が話を切る。
「ねぇ、そのお姉さん。どうして綱吉をいじめるの?綱吉何もしてないでしょ?(もしやラッキースケベでもかましたか)」
「ああ、なんか、リボーンに一目ぼれしたんだって」
なんですと!?それはまさしく三浦ハルさんではないですか!
いぇーい、ちょうどいいタイミング。この機を逃すわけにはいかないのだ。
「ホント?じゃあ、じゃあ、リボーンのお嫁さん?」
「それはどうグハァ!?」
突然、視界にいた沢田は吹き飛ばされ、変わりにリボーンに手をぎゅっと握られた。
私はきょとんと目を瞬かせる。
「ジル、俺はその女に友達になるとは言ったが、そんな思いは全然ないぜ。むしろ、俺はお前を俺の妻にしたい」
「は?」
「ちょっとまて――!?」
吹き飛ばされたはずの沢田がもう復活した。なんて早い。
しかも、いつものへらへら感が何処へいったのかと言うほどの意気込みがある。
さっきまでリボーンに握られていた手は無理矢理、解かれ今はなぜか沢田の腕の中。
「何言ってんだよ!ジルに理解できる訳ないじゃないか!?」
リボーンに対して敵意剥き出し状態。いつもの沢田はどうした。いやいや、人を間に挟んで何を言うかと思いきや、目が点になってしまった。
対してリボーンも対抗心を剥き出しカチャリと銃を手にする。
「いいだろうが、ダメツナが。だいたい京子に惚れてるんだろうが、お前は」
「むっ!?それとコレとは今は関係ないだろっ!?」
「ッフ。すぐに応えられないところがダメツナだって言ってんだよ。それにお前みたいに軟弱な奴ジルが任せられるか」
「なっ!?」
なぜこうなる。幼児を口説くとか冗談にしてもヤバいだろう。
あ、でもリボーンは赤ん坊なので別に見かけは問題ないのかも。って今はそんなのどうでもいい。それで三浦ハルはどうなったんだ!?
結局、奈々さんのお怒りでようやく事は収まった。
その頃にはすぴーとご就寝モードです。
で、次の日。奈々さんの許可もらって川辺に行きました。準備は万端です。あの話の流れなら此処にくるはず。そう思い、日差し避けの麦藁帽子を被り待っていました。
それとまぁ色々と。しかし、暑い。隣でクロは舌を出してくたびれている。
持ってきた水筒を飲ませてあげた。うん、暑い。さっき、買ってきたアイスを一口食べる。
「あひゃー、つめたい…」
ん、ガションガションって音がする。幻聴だろうか。
「ってんな訳ない!」
と一人ツッコミをして現実世界に舞い戻る私はアイスを頬張りながら双眼鏡で様子を窺った。どうやらターゲットである三浦ハルは橋のところで沢田と遭遇した様子。なんか喋りだしたと思ったら、攻撃が開始された。「あちょー」とか「ぽぅ!」とか叫んでいる。
お、隼人も登場し舞台は盛り上がりをみせる。隼人は三浦ハルに対して沢田庇いつつ容赦なくダイナマイト投げた。当然一般人である三浦ハルにダイナマイトをかっ飛ばして投げ返すという器用な事はできないので川へと落ちる。
ああ、助けてあげたい。原作だと沢田が「死ぬ気でハルを助ける!」とか言うけどその時間さえ、彼女は苦しんでいる。でも幼児の私にそんな力はないのでここは我慢の子。
そうこう見守っているうちに、沢田が死ぬ気弾撃たれて死ぬ気で溺れかかっている彼女を救い出した。
「よし!」
私はふっかふかの白いタオル二つ持って駆け出した。
「ゲホ、ゴホ……ハァ…っ」
「ハイ、お姉さん。タオル」
ずぶ濡れの三浦ハルにタオルを差し出す。
「…は、あ、ありがと、う……」
「うん、どういたしまして」
呂律が回らない彼女の背中を手がさすって呼吸が楽になるのを待つ。
「ジル!」
「あ、綱吉タオルあるよー」
笑顔で迎えたジルにパンツ一丁な沢田は訝しみながらもタオルを受け取る。
ああ、刺さる刺さる。彼の視線がもの突き刺さります。それはもう面白いぐらい見物で笑いたくなるくらい。リボーンは私が待機していたことを知ってか知らずか、家庭教師に相応しい眼光で私を探りに来る。
「ジル、お前準備がいいじゃねぇか」
「そうかなー。『たまたま』二人分のタオル持って出かけただけたよ」
言ってやった。わずかな違和感にも気が付く細かな男。わざと彼に分かるように言ってあげたのだ。私が小細工をする理由を、考える時間をあげようと思う。
ザンザスを取り戻すまでの余興よ。
これはリボーンにしか分からなかったかもしれない。私の彼に挑戦状だ。
あくまで、私という人間が存在しないまでの時間が原作。でも今私はこの世界の大地に足をつけて立っている。それは原作とはかけ離れたストーリー。ならば私は気にしない。気にしてなんかやらない。全部滅茶苦茶にしてやる。私から奪った環境をひっくるめて全て。
復讐、そうこれは復讐だ。 Vendetta、復讐をするの。
だから私はここにいる。彼に再び会いまみえんために。
そう心内に潜めながらニコっと笑顔で微笑んだ。
オマケ
ツナ「それにしても、ジル。一人でこんなトコいちゃダメだろ!危ない人に連れて行かれたらどうするんだ!」
ジル「うむぅ?!大丈夫だもん。ひとりじゃないもん。クロいるもん!クロに襲わせるから平気だもん」(ぷー)
「にゃおん」
獄「お前が反対にやばいわ!?十代目はお前を心配していっているんだぞ。…俺も心配したんだし」
ツナ「えっ!?いつの間に、知り合いに!」
リボ「ここにも伏兵がいたか…」
ハル「ハルを忘れないでくださーい!」
一同「「あ、忘れていた」」
ハル「酷いですぅ……あの、お名前教えていただけますか?」
「え?ジルです!」
ハル「可愛いーですぅ!」(ガバリっ)
ジル「ぐえ!」
ハル「もう、なんなんですかぁ!可愛すぎです!ジルちゃんは!」(スリスリスリ)
ジル「冷たい、私も濡れちゃう!」
ツナ「あ、おい!?ジルが嫌がってるぞ」
獄「この、アホ女!さっさとジルを離しやがれ――!」
延々と30分はやってたそうな。
オマケ
ツナ「それにしても、ジル。一人でこんなトコいちゃダメだろ!危ない人に連れて行かれたらどうするんだ!」
ジル「うむぅ?!大丈夫だもん。ひとりじゃないもん。クロいるもん!クロに襲わせるから平気だもん」(ぷー)
「にゃおん」
獄「お前が反対にやばいわ!?十代目はお前を心配していっているんだぞ。…俺も心配したんだし」
ツナ「えっ!?いつの間に、知り合いに!」
リボ「ここにも伏兵がいたか…」
ハル「ハルを忘れないでくださーい!」
一同「「あ、忘れていた」」
ハル「酷いですぅ……あの、お名前教えていただけますか?」
「え?ジルです!」
ハル「可愛いーですぅ!」(ガバリっ)
ジル「ぐえ!」
ハル「もう、なんなんですかぁ!可愛すぎです!ジルちゃんは!」(スリスリスリ)
ジル「冷たい、私も濡れちゃう!」
ツナ「あ、おい!?ジルが嫌がってるぞ」
獄「この、アホ女!さっさとジルを離しやがれ――!」
延々と30分はやってたそうな。