闇ニ花ヒラク蒼薔薇   作:サボテンダーイオウ

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群れない人が紛れ込んでる。


標的21なつうみ

△月×日はれときどきあめ

 

らんきんぐふぅたが家にやってきました。さわだがひろってきたらしい。なんでもらんきんぐできるとのこと、すごいとおもいました。ちょうどみんながあつまったのでらんきんぐたいかいをしました。

はやとは10だいめのみぎうでにふさわしいらんきんぐで、けんがいでした。

しかもたいきけんがい。

きぼがでかすぎてわらうにわらえませんでした。そういえば、わたしもらんきんぐにのってたな。

ええと、ましょうのおんならんきんぐ1ちいとか、てんねんむじんかくらんきんぐでじょういとかあと、はっこうのびしょうじょらんきんぐ1ちいとかあった。はっこうはないだろとひとりつっこんでみたけどみんなはなっとくしてた。おいおい。

 

△月○日あめからくもり

きょうはがっこうでじゅぎょうさんかんがありました。きょんにまえもってことわっておいたの、できげんがわるくなることはありませんでした。でもしぶってました。

さわだのくらすにいったら、もうはやとのすがたはありませんでした。きいたらほけんしつにはこばれたそうです。たいへんだったね、はやと。

そのあとりぼーんがりぼやまにへんそうしてじゅぎょうさいかいしました。でもなんだかんだでむちゃくちゃになりました。

おもしろかったです。

 

△月□日はれ

きょうはりぼーんがれくちゃーするはやときょうかぷろぐらむにつきあいました。

なんでもはやとはさわだのみぎうでであることにじしんをうしなったらしく、うでをみがきふさわしくあろうとけついしたみたいです。でもりぼーんははんぶんはあそんでいるかんじでした。

ほとんどのひがいしゃはさわだでわたしはよけてました。

とちゅうでたけしがきたけど、いれちがいではやとがでていってしまったのであとをおいかけました。おちこんでいたようすなのでまたなでなでしてあげました。

そしたらふっかつして、いっしょにいえにもどりました。

たんじゅんなはやとはだいすきです。

 

△月△日くもり

きょうはたけしのとっくんです。

がっこうはかいこうきねんびでやすみなのにがっこうにいこうとしていたさわだとたけし。ちょっとふくみわらいしました。

たけしはやきゅうのとっくんとおもっているけどぜんぜんちがいました。

むしろたけしのすぴーどをいかしたきょうかぷろぐらむだとわたしはおもいました。

たけしはこんくりーとをはかいしてはっぽうすちろーるだとおもったりはやとがなげただいなまいとをかんたんによけたりしてました。

すごいです。

きわめつけはやまもとのばっと。

じそく300きろをこえるとかたなになるという。

もはやふつうのひとじゃできないよ、たけし。それでもあそびだってわらうきみがまぶしいよ。

 

△月♪日はれ

でぃでぃがくるまであとすうじつ!こころはうきうきです。

そういえばきょうはめずらしいひとがきてました。ぶきちゅーなーのじゃんにーにというひとです。

なんでもさいきんまふぁあのぼすがなにものかにあんさつされていてきんきゅうでぶきのかいぞうをしているそうで。

でもかれがかいぞうしたぶきはすべておもしろいことにかいりょうではなくかいあくになっていました。つまりさらにせいのうがわるくなったということです。

ぎゃくにすごいとおもいました。でもらんぼの10ねんばずーかもかいぞうしてそれをあびたはやとがちっちゃくなってしまいました。

せたけもわたしよりひくい。かわいかったです。そのあとさわだをあんさつしにやってきたふたりぐみをはやとのかつやくでやっつけました。

あとでりぼーんがわたしもねらわれていたとじごほうこくしてきました。

こわっ。

 

◇◇◇

 

ジルside

 

「海―――!」

 

そう、海。照り付け太陽。どこまでも広い砂浜。そして眼下に広がる膨大な母なる海。

 

「眩し!」

 

今日はなんと、う・み・にやってまいりました。いいっスね!夏といえば海です。

朝、沢田から今日の予定は?と聞かれた時には思わずうん、あるよって言ったんだよ。だって一緒に出掛けたくないもん。そしたら残念だなとか言ってみんなで海水浴にいくんだけど、って言った瞬間、条件反射で行くって大声だしてたのはご愛嬌。

すごいよ、海の力って。ちなみにクロは留守番。海はクロには暑すぎるからね。エアコンの効いた部屋でのんびりしているだろうさ。

ちなみに恭弥には海に行くって素直に電話しといた。そしたら、電話越しにぶつぶつ呟きだしてどこの海?って聞いてきた。なんでと思いつつ並盛海岸だよーと伝えときました。

肌露出しちゃだめだよとか一人で行動するなとか言いたいこと散々いって勝手に電話切れた。

奈々さんと同じこと言ってる。

 

「ジルちゃん!ほら、こっちよ」

 

「はやく着替えましょ!ジルちゃん手伝ってあげますから」

 

ちょっと、海みてたら京子とハルに両脇を持ち上げられ強制的に連れて行かれた。

ちょっと。これじゃ掴まった宇宙人状態だっつーの。

あれよあれよと言う間に奈々ままが密かに選んでいてくれた水着に着替えた。

………奈々まま、これは私の趣味とはいいがたい水着だよ。

でも女子二人はそうは思っていないようだ。

 

「きゃ~!!可愛い――!」(ぎゅっ)

 

「誰にも見せたくないです!ああ、心配です、ハルは!ジルちゃんが怪しいおじさんに変な目をつけられないか!」

 

「…そうだよね。ハルちゃん!私たちでジルちゃんを守ろう。絶対私たちから離れちゃダメだからね!」

 

「はひ!?…そうですね。弱気になっちゃいけないですぅ!ジルちゃんは絶対死守します!」

 

されるがままもてあそばれてる私ですけどすごく悲しい。

なぜかって?それはね。抱きしめてくる二人の胸がポヨヨンとあたるわけですよ。

私も!私も!子供じゃなかったときはそれなりにあった!(希望)。

でも今は幼児台形なわけでぺったんこ。

まな板だよ。ええ、ええ!もう一回言ってやる。まな板だよ!

なのに、この二人はとっても可愛いから変態がどうのこうの狙われるからとか言ってるし。

それは逆にアンタらのことだろうが!と叫びたくなる。

 

「…ありがと。……ハルぅ、京子ぉ」

 

ちょびっと恨みこめてお礼を伝えた。そしたらさらに抱きしめられた。

さっきのやり取りで着替え時間が長引いた。

今日のメンバーはおなじみの顔ぶれでさぞ男共はこの二人の水着姿を心待ちにしているだろう。私は関係ないやとちょっと二人の後ろを歩こうとしたら強制的に二人に手を繋がれ前に引きずり出された。

 

「お待たせ~!」

 

「着替えてきました~!」

 

「「「………………」」」

 

やっぱり、男衆三人とも二人の水着姿に鼻の下伸ばしてる。

 

「うん、可愛いよ」(珍しくどストレート)

 

「……くそっ……似合い、すぎだぜ……」(そっぽ向いて)

 

「ジル、すっげー可愛いぜ」(照れつつ褒めるとこは褒める)

 

今の話私の格好見て褒めるとか、まず京子とハルを褒めるべきでは?

ちなみに私の水着は、黒のフリフリのひだつきのスカートに首元でヒモをリボン結びして腕には迷子用に目立つように奈々ままがブレスレットつけてくれて首にはおなじみ黒のチョーカー、髪は長いのでうしろでひとくくりにしている。ザ!お子様である。

 

「よっしゃ!じゃあ、行こうぜ!!」

 

爽やか武が私の手を取り砂浜へと走り出す。

 

「あ、足が!」

 

武がキラキラと星を飛ばしているがごとく輝いてみえる。

えっ?幻覚だよね、これじゃまるで恋人達の『うふふ』『アハハハ』みたいなラブラブカップルのやることだ。しかも砂浜に足取られてろくに歩けないという。

武!駄目だよ、もっと幼児にもっと気を使って!

 

あんまり日に当たっちゃダメよと奈々さんにいわれたので泳ぐのは早々に諦めてパラソルの下で帽子被ってリボーンと遊んでいた。遊ぶっていっても殺し屋と楽しい遊びなんて期待していない。なので大人しく砂のお城とか作っていた。

飽きたのでパラソルの下で昼寝でもと座ったらリボーンが膝を貸せとかなんとかいって寝っ転がってきた。なんか向こうのほうでは笹川兄とあのライフセイバーもどきのあんちゃんたちがごちゃごちゃいっているが、この家庭教師は職務怠慢か?

 

「リボーン、行かなくていいの?」(行けよ)

 

「ああ、今はお前とのんびりしてぇんだ」

 

「……さいですか」(ここでも監視なのか!?)

 

遠目から見学していると京子とハルがあんちゃん共に怪しい目線でじろじろみられて気持ち悪いと思った。すると一人の男と視線が合う。こちらを見た。すんげー厭らしい顔して指差してきやがった。

 

「キモ!」

 

つい叫んでしまった。すると隼人が男にがキレだして武もどす黒い笑顔で詰め寄って最後に沢田がなんかやばげなオーラだし始めた。続いて京子にハルそして笹川兄とかも参戦してしかも一方的な乱闘騒ぎ起こしてる。

 

「……リボーン、アレ、いいの?」

 

「好きにさせておけ」

 

「でもリボーン、……京子とハルも乱闘に参加してるよ」(非戦闘員の二人が戦闘可とはありえないだろう)

 

「いいじゃねぇか。騒ぎたい年頃なんだよ」

 

「そーですか」(それは違う表現だと思う)

 

結局、ライフセイバーもどき共はボコボコにされ砂の中に埋められていた。

そして!やっと静かになったと思ったら海に似つかわしくない格好で恭弥がやってきた。さすがに学ランではなかったがいつもの恭弥の姿に一瞬自分がいる場所を疑ってしまった。ここは人で賑わう海ではなかったのかと。正直に言うと似合わない…。というかアンタは群れるのが嫌いなんじゃないのかい?言いたいけど、言えない。怖いから。

 

「駄目じゃないか、ジル。ちゃんと、日焼け止めとか塗ったのかい?」

 

「おい!?なんでお前がジルの背中塗ろうとしてんだよ!」

 

「うるさいよ、君。ジルの傍でその花火出さないでくれる?」(チャキ)

 

「ジル、喉渇いただろ?ホラ、持ってきたから飲んで?」

 

「…ありがと、綱吉…」(沢田がうっとおしいくらい世話焼きに変化…)

 

「ジル、アイスクリーム買ってきたから二人で半分こしようぜ!」

 

「武、いや綱吉からジュースもらってるんで後でいただきます」

 

「ジルちゃん!ハルもお弁当作ってきました!一緒に食べましょう!」

 

「…ちょっと休んでから食べるね…」

 

「うおぉぉぉ―――!極限にうまいぞぉぉぉ!」

 

「お兄ちゃんったら、ジルちゃんいるのにびっくりするでしょ!!」(チャキ)

 

「グハァ!?」

 

京子、それ恭弥のトンファーですよ。いつのまに拝借を。君のスキルは一体どうなっているんだ?

 

「ジル、眠い。膝貸せ」

 

「ハイハイ!お休みリボーン」

 

もう疲れたので何も言わないぜ。

 

『あ、ズルイ!?』

でも、なんだかんだで楽しかった!


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