ありふれた職業で世界最強~シンゴジ第9形態とか無理ゲー~ 作:ユウキ003
若干原作とは異なる感じに変貌した、と思います。
~~~前回のあらすじ~~~
亜人の国、フェアベルゲンへと招かれた
ハジメと司たち、シアやカム達ハウリア族
の一行。そこで彼らはフェアベルゲンの
長老にだけ伝わる口伝を教えられ、
招かれた理由を知る。しかし、その口伝
に対する認識は長老同士が同程度、と言う
訳では無く、口伝に対して従うアルフレリック
とそれを眉唾物という熊の亜人、ジンたち。
しかし、司の主張は変わらず、試すといって
襲いかかってきたジンを半殺しにし、
更に敵となるのならフェアベルゲンも滅ぼす
と宣言する司。大虐殺がはじまるかと思われた
がアルフレリックの対応で彼らはフェアベルゲン
追放だけで済んだのだった。
フェアベルゲンを出た後、私達は樹海の
一角に、フェアベルゲンで見た鉱石、
『フェアドレン鉱石』を私の力でコピーし
埋設。安全地帯を確保。更にベースキャンプを
設置した。
そして、フェアベルゲンを出てキャンプを
設立したあと、小休止を挟んでから私は……。
「早速だが、お前達にはこれから戦闘
訓練を受けてもらう」
ハウリア族に向かって、そう告げた。
シアやカムを始め、皆がポカ~ンと
している。やはり言葉の意味を飲み込めて
いないようだな。
「あ、あの。司さん。どうして、
そのような事を?」
「理由か?……一言で言えば、ハウリア族は
弱い。体力的な面だけじゃない。
精神的に見ても、戦おうと言う意欲が
ほぼ見られない。先ほどの長老たちの
話し合いの時、カム達はシアと共に死刑
にされる事を受け入れている節が
あった。違うか?」
「……はい」
静かに頷くカム。
「あの時は、既に皆覚悟を決めていました」
「……そうか。………ならば言わせて貰う。
その覚悟のしかたは間違っている」
「え?」
私の言葉に、誰かが疑問符を漏らした。
「覚悟があると言うのなら、何故戦わない?
なぜ自分達の運命を、自分達で切り開こう
としない?」
「そ、それは……。私達には、強靱な肉体も、
特殊な技能もありません」
「いや。ある」
カムの言葉を否定すると、ハウリア族達が
驚いた。
「例えば、お前達の気配に関する能力だ。
お前達は気配を察知する事やそれを消す
隠密行動に長けている。そのスキルを生かす
方法はある。その術を私は知っている。
……私なら、この世界の理不尽に
立ち向かえる程に、お前達を強くする事
が出来る」
と、声に出してみるが、皆半信半疑だ。
やむを得ないか。
「ハジメ」
「うん」
私が名を呼ぶと、側で控えていたハジメが
一歩前に出る。
「みんな、僕の話を聞いて欲しい。
……僕は、かつて王都でクラスメイト
達と一緒に戦っていた。そして僕の
ステータスと天職が分かると、皆は
僕を無能だって言って嗤った」
ハジメが静かに告げると、信じられない
と言わんばかりに彼らは驚きざわめく。
「ステータスはオール10で一般人と
同程度。クラスメイトで勇者に選ばれた
人は、オール100。皆もそれには及ばない
けど、僕の倍は普通にあった。
しかも天職は錬成師って言うありふれた
物だった。だから、周りに弱い奴、
無能って言われた。そして僕が
纏っているジョーカー0は、司が
僕にくれた物だ」
そう言って、ハジメは左手首の、
待機状態のジョーカーに右手を添えた。
「司は僕の力だって言ってくれてるけど、
このジョーカーが無ければ僕は、
もしかしたらここにたどり着く前に
死んでいたかも知れない。けど司が
鍛えてくれたから、僕は今、こんな
芸当が出来るんだ。司」
「えぇ。どうぞ?」
そう言うと、私達は向かい合い、
拳を構えた。
そして……。
「ッ!」
一瞬で踏み込んできたハジメの一撃が
私の右頬を掠める。私はカウンター
の左を放つ。これは、一般的な格闘技を
習得した者の速度だ。しかしハジメは
それを躱し、バックステップで下がる。
今度は私が前に出て右拳を放つが……。
そこからは一瞬だった。
ハジメの左手が私の右手を逸らし、一瞬の
隙に何発も私の腹部や顎を狙って拳を
たたき込み、ひるんだ所を首元に手を回し
体をひねって私を倒してしまったのだ。
その時間、僅か1秒足らず。
その光景に、シア達だけでなく香織や
ユエ、ルフェアも驚いていた。
そしてハジメが離れると私は立ち上がった。
「ふぅ。……今軽い組み手を見て貰ったが、
ハジメはこちらの世界に来るまで武術を
習っていた事は無い。今見せたハジメの
格闘技の名は、『クラヴ・マガ』。私達の
世界で生み出された格闘術だ。この
クラヴ・マガの基本理念は、如何に速く、
正確に、自らへのダメージを最小限にし、
相手を無力化するか、と言う考えの基、
非常に合理的に、且つシンプルに創られている。
そして、ハジメがこのクラヴ・マガを
学び始めたのは、この世界に来たほんの
数ヶ月前の事だ。彼がここまで動ける
ようになったのは、後天的な努力による
物だ」
「……僕は元々強かった訳じゃない。でも、
司に鍛えて貰って、こんな事まで出来る
ようになった」
私の言葉とハジメの言葉は、ハウリア族に
響いていく。
皆驚き、努力によって得たハジメの力と技に
どこか尊敬にも似た表情を彼に向けている。
だから更に言葉を続ける。
「諸君。諸君は、なぜ私が戦争か見逃すかを
フェアベルゲンの長老達に迫った時、
奴らは見逃す事を選んだか分かるか?」
私が問うと、皆が互いに話し合い答えを
考えるが、答えは出なかった。
「分からないか?それは、私が力を持っている
事を示したからだ」
私は右手を掲げギュッと握りしめる。
「奴らは恐れたのだ。私を。私の力を。
私を敵に回すとどうなるか、理解したのだ。
恐れ、恐怖とはそれ自体が力の現れだ。
絶対的強者の前に、弱者はひれ伏すのみ!」
私が叫び声を荒らげると、ハウリア族は
ビクッと体を震わせた。
「私がその絶対的強者だから、フェアベルゲンが
私の提案に屈したのだ!だがお前達はどうだ!
この私と言う強者に守られているからお前達は
無事で居られる!が、それでもお前達が
弱者である事に変わりは無い!
そして、弱者である限り、貴様達に未来は
無い!」
「そ、それは……」
カムが何かを言おうとしたが、すぐに口を
つぐんだ。
「良いか!現実とは残酷だ!現にお前達は
どうだ!この樹海を逃げ出した直後に
どうなった!帝国兵に追われ、貴様達の
家族は帝国に捕らえられた!そして
ここへ戻ってきたときはどうだ!
問答無用で、警備隊にも、長老達にも
殺されかけた!お前達は、私達が去った
あとの事は考えているのか!?私達が
居なければ、まともに身を守る術を
持たない貴様等に何が出来る!
残酷な現実と言う『化け物』に食われる
だけだ!狂った神が動かすこの世界では、
理不尽など既に飽和状態!あちこちで
溢れかえっている!そんな世界で、
お前達が生きていけるか?否!
断じて否だ!力無き者は、力ある者
に食い散らかされて終わりだ!
それが世界の理!弱肉強食の理だ!」
私の言葉に、ハウリア族は怯えている。
だが、その中に数人、怒りの片鱗を
見せる者達が居た。
ならば、更に押し込む。
「お前達はどうしたい!?世界の理
に食われるか!それとも、その理の
中で食う側となるか!どっちが良い!?
自分や、自分の家族に対し、世界は容赦
などしない!食うか食われるか!
Dead or Alive!生か死か!一族諸共
死に絶えるのと、一族全員で生き残るの、
どっちが良い!?答えろっ!!」
私が叫ぶ。すると……。
「いやだっ!」
ハウリア族の中から、一人の少年の叫びが
聞こえてきた。
「もう、もうあんな思いをするなんて
いやだ!」
「パル君……」
パル、と呼ばれた少年が叫び、シアが彼の
横顔を見ている。
パルは、ギュッと目を瞑り、握りこぶしを
作って居る。
「目の前で、家族が捕まっていく姿を
見ているのなんて、もう嫌だ!」
そして、それに呼応するかのように、ハウリア
達がその表情を怒りで染めていく。
これで良い。
「ならば、どうすれば良いか分かるはずだ!
世界は残酷だ!力無き者は倒れ伏し、死ぬ
だけだ!それに抗う為に、必要なのは
力だ!……スキルが欲しければ私が教えてやる。
武器が必要なら私がくれてやる。
お前達に必要なのは、覚悟だけだ!
……お前達には、守りたい者が居るはずだ!
取り戻したい者達が居るはずだ!」
取り戻す、と言う単語に彼らの耳が
ピクピクと震える。
「分からないか!?お前達が力を付ければ、
帝国に連れ去られた同胞を、家族を
助ける事すら造作も無いのだ!」
私は叫び、パチンと指を鳴らす。すると
ガーディアンやバジリスク。更に小型の
白い一人乗り飛行艇、ホバーバイク、
4つ足の白い戦車、多脚砲台が周囲に
生まれる。
「我々の持つ力は、この世界の国を落とす事
さえ可能なのだ!そんな私がお前達を
鍛えてやると言っているのだ!どうする!?
覚悟を持って、これまでを捨て戦うか!
これまで通りの弱者のまま、彷徨うか!
どっちが良い!?」
私が叫ぶと、シンと辺りは静まりかえった。
やがて……。
シアが、一歩前に踏み出した。
「やります。私に戦い方を教えて下さい!
もう、弱いままは嫌です!」
彼女は毅然とした態度で私を見つめている。
やがて、彼女に呼応するように、ハウリア族
の男達が。女達が。子供達が。一歩前に
踏み出す。
そして、彼らを代表するようにカムが更に
一歩前に出る。
「司殿。……宜しく頼みます」
「はっきり言っておくが、私は優しくは
無いぞ。……争いを嫌うお前達のその
心、壊して作り直す気で行かせて貰う。
戦う兵士に、お前達を仕立て上げる。
良いな?」
「「「「「はいっ!」」」」」
樹海に響き渡るハウリア族の叫び。
そして、今日という日を境に、ハウリア族
は変貌というには生温い変化を遂げるの
だった。
『ドゴォォォォン!ドガァァァァァンッ!』
司の宣言から既に10日が過ぎた日。
樹海の中に爆音が響き渡っていた。
そんな爆音の中、樹海に佇んでいるのは、
マゼンタ色のジョーカー、タイプQを纏った
香織だ。
「…………」
彼女が無言で見つめる先では、ユエとシアが、
激闘を繰り広げていた。
シアの特訓は、魔法に関する物だった。
彼女もまた、ユエと同じで知識さえあれば
陣と詠唱を使わずに魔法を行使出来るのだ。
そして訓練前に適性を調べた所、シアには
『身体強化』に特化していると分かった。
そこから始まったのが、この爆音轟く
戦いである。
身体強化を施したシアの馬鹿力はジョーカーを
纏った状態のハジメや香織に引けを取らない物
だった。
むしろ、それを上回ってると言ってもいいかも
しれない。
そして更に、シアはその馬鹿力を生かして、
ハジメが考え、司が設計した彼女専用の
武装、『大型戦斧・アータル』を武器に使って
いた。
このアータルは、斧の文字があるが実際には
変形機構を有しており、特に刃の部分は
ナノメタルで構成されており、シアが身に
つけている魔力供給用リングを介して指示を
送り、様々な形に変形するのだ。
「どりゃぁぁぁぁですぅぅぅっ!」
ハンマーモードのアータルを振り下ろすシア。
「『風壁』……!」
ユエは風魔法を使ってシアから距離を取る。
次の瞬間、ハンマーが地面に激突し……。
『ドガァァァァァァァンッ!』
地面が、まるで隕石でも落下したかの
ようなクレーターが出来、次いで大量の
砂塵が舞い上がる。
距離を取り着地したユエ。だが……。
『ボゥッ!』
彼女目がけて、砂塵の中から巨大な岩石が
吹っ飛んできた。これはシアがアータルを
ハンマーモードでぶっ叩いて飛ばした
物だ。それは、もはや砲弾と遜色ない
威力と速度を持っていた。
「ッ!緋槍っ!」
これには、ユエも一瞬驚き緋槍で迎撃した。
岩石が炎の槍に貫かれ周囲に小石のシャワーが
降り注ぐ。
そして、ユエは岩石に集中していた事でシアを
見失った。
「……どこ?」
周囲を探すユエ。その時、彼女は気配に気づいて
視線を向けた。
「上……!」
自らの頭上へと。
そこには、アータル・『バスターモード』。
『魔力式ビーム砲』と化したアータルを構えた
シアが宙に浮いていた。
アータル・バスターモードは、シアを通して
供給された魔力をエネルギーに変換し、
発射出来るのだ。
バスターモードの見た目は、槍が近かった。
柄の部分に展開されたメインのグリップと
中間に展開されたサブグリップを握りしめ、
シアは狙いを定めていた。
「ファイヤァですぅぅぅぅぅっ!!!」
『ヴィァァァァァァァァァッ!!!』
メイングリップの引き金を引いた次の
瞬間、ビームがユエ目がけて放たれた。
「なら……!『蒼天・乱舞』……!」
ユエが呟くと、彼女の周囲に、数百もの青白い
高熱の火球、蒼天が出現する。
蒼天は、炎属性の最上級魔法だ。それを、
複数創り出すなど、ユエとて一気に魔力を
枯渇させかねない。
司という無限の魔力タンクが無ければ。だが。
そしてそれはシアにも言える事だ。
二人は今、魔力枯渇という状況とは無縁だ。
どれだけ魔法を行使しても、無限の魔力が
供給用リングを通して二人に注がれる。
使えども使えども、底など見えてこない。
魔力枯渇による気怠さなど全くの無縁。
そして、無限だからこそ出来る。
常識離れした攻撃と、これまで出来なかった
新たな攻撃が。
「行けっ……!」
ユエが指をタクトのように振った次の
瞬間、灼熱の光球たちがシアの放った
ビームとぶつかり合った。
「行っけぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
「んっ!負けない……!」
裂帛の気合いで叫び、アータルに魔力を
流し込むシアと、更に蒼天を生み出し
途切れる事無くぶつけていくユエ。
二人には、この戦いにおいてある約束を
していた。
そして、それはシアにしてみればどうしても
叶えたい願望。
故に、負けたくは無かった。
そして……。
『カッ!!!』
一瞬の瞬き。
『ドォォォォォォォォォンッ!!!!!』
次いで、とてつもない大爆発が発生。
光が木々を飲み込み、衝撃波が霧を
吹き飛ばし、枝や大地を抉る。
爆発が収まると、シアとユエが地面に
横たわっていた。
「イタタタタ……」
やがて、後頭部をさすりながら体を起こす
シア。そして彼女は、所々服が破けて、
体のあちこちに小さいが擦り傷を作って居る
ユエを見ると、その表情をパァァァァッ
と明るくさせた。そして……。
「やったぁぁぁぁっ!やりましたぁ!
これで私の勝ちですぅっ!」
その場で、ぴょんぴょん跳ね回るシア。
「二人とも、お疲れ様」
そこへ、離れた所で試合の様子を見ていた
香織がやってきた。
「香織さん香織さん!私勝ちました!
ユエさんに勝ちましたよ!これで
あの『約束』、大丈夫ですよね!?」
「うん、そうだね」
香織は、メットを取るとうれしさの余り
跳ね回っているシアに苦笑しながら頷いた。
この10日間の間、シアとユエは模擬戦を
しまくっていた。そしてシアの言う約束を
果たす条件は、十日間の模擬戦の間に、
ユエに僅かでもダメージか傷を与える事。
そしてそれは、今日成功した、
と言う事なのだ。
その事を思い出しながら香織は今だ地面に
横たわっているユエの元へ近づき、手を
差し出す。
「ほらユエ。いつまで寝てるの?」
「……無念」
ポツリとそう呟くと、ユエは香織の手を
取って立ち上がった。
「ユエさん香織さん!これで良いですよね!?
ちゃんと、話の時に味方してくれますよね!?」
と、シアが二人に期待のまなざしを向ける。
ユエはどこか不満そうな表情をしていたが。
「そうだね。勝ちは勝ち。それにあそこまで
出来れば、多分司くんも文句は無いと
思うよ」
「……。良いの?」
頷く香織に静かに問うユエ。
「うん。……これはシアちゃんが選んだ道だし、
私とユエは、試合で条件を満たしたら
シアちゃんをフォローするって約束した。
それとも、ユエは約束を反故にするの?
ハジメくんに知られたら、嫌われちゃう
かもよ?」
「うっ」
ハジメの名に、僅かに唸るユエ。
やがて彼女はため息をつくと……。
「ハァ。……分かった。その時はフォローする」
そう頷くのだった。
「やったぁぁぁぁぁっ!」
そして、その言葉にはしゃぐシア。
そんな彼女に香織は苦笑した後、二人と
共にベースキャンプへと向かうのだった。
一方その頃。
……先ほどまで断続的に聞こえていた
爆発音が、大きめの一発を最後に聞こえ
なくなった。
どうやら、今日の模擬戦は終わった
ようだな。
ベースキャンプの一角で、私はルフェアと
二人でお茶をしていた。
やがて……。
「ルフェア」
「あ、何?お兄ちゃん」
「……フェアベルゲンに、何か思うところが
あったのですか?」
「ッ。……い、いきなり何?」
「いえ。深い意味はありません。
ですが、ここに来てからのルフェアは
どこか元気が無かったので。
少し気になっていたんです。何か、
不安があるのなら吐き出して下さい」
「……うん。分かったよ」
小さく頷くと、ルフェアは話し始めた。
「ホントはね。ここに来るの、やっぱり
不安だったんだ。あんまり良い思い出が
無くても、故郷だったから。でも、
周りの皆の人間に対する憎悪がどれ
くらいなのか、知ってたから。
だから、亜人の私がお兄ちゃん達を
フェアベルゲンに連れて来たって
分かったら、その憎悪が私にも向く
んじゃないかって、怖くて」
「……それで、長老会議の時もメットを
取らなかったのですね」
「うん。……お兄ちゃんが結界を張って
くれた時は安心だったんだけど、
やっぱり素顔を晒す気にはなれなくて」
「そうでしたか」
「……そして、フェアベルゲンに入ったら
入ったで、私は人間って思われたのか
憎悪を向けられて。……そして、族長
達が何の躊躇いも無くシアちゃん達を、
憎悪の目で睨み付けてるのを見て、
分かったんだ。亜人という種族が、
何て排他的なんだろう。って。
……もちろんこれまで散々人間や
魔族に色々やられて、憎悪してるのは
分かる。でも、結局あの人達にとって、
人間は全て憎むべき敵、みたいな
感じと、まるで人間への敵愾心だけで
動いてるような感じを見て、実感して、
思ったんだ。……私の故郷は、
こんな程度だったんだなって。
……あそこにとって、異物は例外なく
排除される。フェアベルゲンという
輪の外から来た者。その外に出た者は、
歓迎されない。逆らう者は許さない。
……正直、故郷のやり方に失望した。
でも、それでも故郷だから。
どうしてもやるせなくて……」
そう言って、ルフェアは苦笑を浮かべる。
「ごめんね、愚痴っちゃって……」
「……良いのですよ」
私は、隣で苦笑を浮かべるルフェアの肩に
手を回し、彼女を抱き寄せる。
「苦しい事、辛い事、たくさんあるでしょう。
だから、そう言うのは全て、吐き出して
しまえば良いのです。愚痴程度で
ルフェアがすっきりするのならば、
いくらでも話を聞きますよ。私に出来る
事があったら、何でも言って下さい」
「お兄ちゃん。……うん、ありがとう」
そう言って、ルフェアは薄く笑みを浮かべた
後、なぜか、ハッとなって表情を浮かべる
ルフェア。
「あ、あのね。お兄ちゃん、その……」
「ん?どうかしましたか?」
「その、ね。……私、お兄ちゃんにキス、
して貰えたら、元気になるかな~って
思って、その……」
モジモジとしつつ顔を赤らめるルフェア。
キス、ですか。では……。
「ルフェア」
「あっ、お兄ちゃん」
私は、ルフェアを更に抱き寄せ、口づけを
する。もちろんディープキスだ。
数秒、お互いの舌を絡ませた後、私は
ゆっくりと口を離す。
目の前には、顔を薔薇色に染め、トロンと
した瞳を浮かべるルフェアが居た。
しかし、それだけではない。もう一度、唇を
重ねる。そして、私はそれを1分ほど
繰り返した。
その1分が経過した頃には、ルフェアは
顔を真っ赤にし、ハァハァと荒い息づかいで
私を見上げていた。
「ルフェア、元気は出ましたか?」
「う、うん。もう、大丈夫」
真っ赤な顔で頷くルフェア。
さて、と……。
「所で、香織達はいつまでそこから見ている
つもりですか?」
「えぇ!?」
私が霧の向こう側に呼びかけるとルフェアが
驚き、次いで霧の中から現れた香織、
シア、ユエの3人。
「ご、ごめんねルフェアちゃん!
邪魔するつもりじゃなかったんだけど……」
メットを取り、真っ赤な顔の香織と、
同じく真っ赤な顔でウサ耳をピコピコ
させているシア。
「あ、あれが、大人なキスなんですね!
わ、私もいつか……」
「……んっ。私もハジメと、今夜……」
更に何やら不穏な事を言っているユエ。
どうやら、今日の夜はハジメが絞られる
ようだな。
等と考えながら私は見られていた羞恥心
から顔を真っ赤にしているルフェアの頭を
撫でていた。
しかし、そんな私の前にシアが立つと、ルフェア
と私も真剣な表情を浮かべる。
何が言いたいのかは、聞かずとも分かる。
「……。先ほどの爆音は、こちらにも
届いていました。どうやら戦闘力は
申し分ないようですね。……が、そこに
覚悟が伴っていないのなら連れては
いけません。……覚悟はあるのですか?」
「……あります」
毅然とした態度で頷くシア。
「理由は?それと、カム達には?」
「父様達には修行が始まる前に話しました。
私が本気で付いて行きたいと思って居るの
なら、止めないと。理由は、その……」
顔を若干赤くするシア。理由はなんとなく
分かる。
「理由は、ハジメですか?」
私が聞くと、シアのウサ耳がピンッと起立
する。
「どど、どうしてそれを!?」
「シアの態度を見ていればなんとなく
分かりますよ。……それで、私達に
付いてくるその理由だけで、シア。あなたは
戦えるのですか?」
「……はい」
静かに頷くシア。
「この先、私達は攻略困難な大迷宮を巡り
ますし、はっきり言って聖教教会を敵に
回しているかもしれません。なので、人族
全体を敵に回すかもしれませんよ?
つまり、戦争に参加する事になるかも
しれません。大勢の命を殺し、その屍を
踏みつけ、返り血で体を真っ赤に染める可能性
さえあります。それでも?」
「……はいっ!」
シアは、私から目を逸らさない。ジッと
視線を交差させる事数秒。
「……分かりました」
「ッ!それじゃあ!」
「えぇ。シア・ハウリア。あなたを我々、
G・フリートの仲間として、旅へ同行する
事を許可しましょう。3人も、構いませんか?」
「うん。実はユエとの模擬戦で一本取ったら
説得に協力するって話だったんだけど、
まぁ必要無かったね。私も良いよ」
「…………んっ。まぁ、良い」
「そっか。……うん。私も良いよ、お兄ちゃん」
少なくとも、私達4人の言葉は、肯定。
つまりOKと言う事だ。
「ッ!やったぁぁぁぁぁっ!ですぅぅっ!」
ぴょんぴょんと周囲を飛び回るシア。
それにやれやれ、と言った表情を浮かべる
香織やユエ、ルフェアだった。
そして、シアが落ち着いた頃。
「所でシア。どうでしたか?アータル、
貴女専用の武装、使ってみた感触は……」
「何て言うか、もう怖い物は無いって感じ
でした。斧だと大きな樹でさえ真っ二つに
出来るし。ハンマーだと大岩も砕けるし、
極めつけはあれですっ!光がビィィって
出る奴!凄いんですけど、何なんですかあれ!」
「聞きますか?凄まじく長い講義に
なりますが?」
と言うと……。
「え、遠慮するですぅ」
そう言って後退るシア。
その後、私達はお茶をし始めたのだが……。
「あの司さん。父様や皆。それにハジメさんは
今どちらに?」
シアは周囲を見回し、彼らがいない事に
気づいて私に声を掛けた。
「今、樹海の中で最終試験を実施しています。
これに合格すれば、私から何も言うことは
無いのですが……。ん?」
その時、私は霧の向こうから接近する反応に
気づいた。数は1。その後を、少し遅れて
大人数の影が移動している。
「どうやら帰って来たようですね」
そう言って立ち上がると、シアや香織、
ユエやルフェア達も立ち上がった。
そして、霧を超えて一番に戻ってきたのは
ジョーカー0を纏ったハジメだった。
「ただいま~。って、あ。香織やユエちゃん
達も戻ってたんだ」
ハジメは戻ってくると、装着を解除し
私達の側に歩み寄った。
「ハジメさんハジメさん!私、ハジメさん達
の旅に付いて行って良いって司さんに
許可も貰いました!」
「えぇ!?本当に!?いやそれはまぁ、
樹海に爆音響いてたし何か凄い事に
なってるな~って思ってたけど……。
良いの?司?」
「えぇ。技量は問題なし。覚悟に関しても、
今は及第点、と言う所です。既に香織
達にもOKを貰っています」
と言うと……。
「そっか。これから宜しくね、シアちゃん」
そう言って、笑みを浮かべながらシアの
頭を撫でるハジメ。
「あっ。えへへ~~♪」
撫でられ、頬を赤くするシア。
そして、私の横では、羨望と嫉妬のオーラを
吹き出すユエと香織が居た。
相変わらずに二人に、ルフェアは顔面蒼白で、
ハジメも悪寒に体をブルリと震わせた。
「?ハジメさん?どうかしました?」
それに気づいて声を掛けるシア。
「あ、あぁううん!何でも無いよ!」
咄嗟にそう伝えるハジメ。
「そうですか。……あっ。所で父様達は?」
「あぁカム達ならすぐ来るよ」
と、ハジメが言うと、霧の奥から
ザッザッザッと無数の足音が聞こえてきた。
その足音に、シアのウサ耳がピコピコと動く。
彼女は、この十日間、カム達と会っていなかった。
シアにしてみれば、速く彼らに報告したいの
だろう。
しかし、その喜びは、驚愕へと変わっていった。
霧の中から現れたのは、若干のサイズの差が
あるが、同一で紺色のメカニカルな鎧。
私がハウリア族専用に開発した、ジョーカー
シリーズの最新鋭モデル。
『ジョーカー・スカウト』。そのタイプHC。
『ハウリアカスタム』を纏ったハウリア族の
面々だった。
元々、スカウトモデルは狙撃兵としての
才能を開花させつつあった香織の為に設計開発
をしていた物だ。
防御の殆どを、展開型エネルギーシールドに
頼り、スーツそのものの防御力を低下させる
代わりに軽量、且つ機動性を高めた。
センサー類もこれまでの物より強化し、
より遠く、より正確なエイムと射撃。
射撃後の移動と回避を可能にしていた。
そのスカウトモデルを、ハウリア族用に
更にカスタマイズした物が、タイプHC。
ハウリアカスタムだ。
このタイプHCは頭部にウサ耳を保護する
為のアンテナ状のカバーを設置。
そしてこのアンテナ状には最新鋭レーダー
としての機能と、タイプHC同士を繋ぐ
『データリンク』の為の受信機、送信機
の役割を持っている。
「え?え?……み、皆ですか?」
タイプHCを纏った彼らを見て、駆け寄ろう
としていたシアは逆に後退る。
そんな中、タイプHCの中から左肩を白く
ペイントした一人が出てきた。
その人物、カムは武装をスリングベルトで
脇に下げると、ヘルメットを取りそれを
左脇に抱え、右手で敬礼を取った。
他のハウリア達も、それに続いてメットを
取り、敬礼をする。
「元帥!ただいま戻りました!」
ビシッとした敬礼。よく通る野太い声。
そしてよく見れば、何というか、
濃くなっていた。色々と。その顔は
まるで兵士のそれだ。キリッとした
目元。横一文字に結ばれた口元。
「戻ったか、カム」
「はっ!ただいま最終試験を終え、
帰還致しました!」
「え?えぇ?えぇ!?父様なのですか!?」
私は立ち上がり、驚くシアを無視して
カムの前に立つ。そして、答礼をして
私が手を下ろせば、彼らも手を下ろした。
「こうして戻ってきた、と言う事はお前達
に課した上位の魔物を討伐してこい
と言う課題は無事クリアしたと言う事
だろう。で、そのスコアは?」
「はっ!おいっ!あれを元帥の前に!」
「「はっ!」」
カムが後ろに向かって叫ぶと、二人の
男が袋を持ってきて、その中身を
私に見せた。
「ふむ。……最低5匹は倒せ、と
言っておいたが、どうやら二桁は
優に超える数を倒したようだな」
「はっ!敵魔物を討伐中、集団の襲撃に
遭い、これを我々の力で撃滅しました!」
「そうか。……合格だ」
私の言葉に、ハウリア達がザワザワと
ざわめく。
「ッ!それでは……!」
「聞け!ハウリアの兵士達よ!」
私の叫びが樹海に木霊すると、ハウリア
達はビシッと背筋を正し、口をつぐむ。
「諸君等は、今日、私が最後に課した
試練を乗り越えた。……私は、諸君等を
一度壊したと言っても良い!
諸君等に理不尽を突き付け、絶望を
与えた!だが、今の諸君等はどうだ!
諸君等はその絶望を乗り越え、こうして
屈強な兵士へと生まれ変わった!
今一度、過去を振り返って欲しい。
諸君等は、過去の自分から変われた
と思うか!」
「「「「「はいっ!!」」」」」
「うむ。良き返事だ。……諸君、改めて
世界は残酷であると伝えよう。
この世界で、弱者はただ強者に
貪られるだけだ。しかし、諸君等は今、
強者の側に立っている!今の諸君等ならば、
自らの守りたい者を、守り切るだけの力が
あると、私は確信している!
……最後に、これだけは言っておく。
誰一人欠ける事無く、『よく頑張った』。
お前達の身に纏うその鎧、ジョーカーは
今日から、お前達の物だ。これからは、
お前達の力で自分達の運命を切り開け。
良いな?」
私の言葉に、ハウリア達の中から嗚咽を
漏らす者や、涙を我慢する者達の姿を
見受けられた。
そして……。
「総員っ!元帥に、敬礼っ!!!」
「「「「「はっ!!!」」」」」
バッ!と言う音と共に、ハウリア達の敬礼に
私も答礼をした。
その後、カムの言葉でハウリア族はベース
キャンプのあちこちに散っていく。
そんな中……。
「父様!?本当に父様なんですか!?
って言うかこの十日間何があったん
ですかぁ!?変わりすぎですぅっ!」
父と仲間たちの変わりように驚愕し
カムに掴みかかっているシア。
「シア。聞くのだ。……私たちは元帥の
元で新たに生まれ変わったのだ。
これまでの貧弱なハウリア族は既に
居ない。我々は、新たなハウリア族
として、生まれ変わったのだ。
屈強にして勇猛果敢な種族として」
「だからって生まれ変わりすぎですよぉ!」
と、抗議するシア。
なのだが……。
「いや。これで良いのだシアよ。お前だって、
この世界の残酷さは知っているだろう?」
「うっ、そ、それは……。確かに」
「我々を見下し敵視している人に魔人族。
更には魔物。狂った神。この世界には、
理不尽が溢れかえっている。その
理不尽を弾き返すために、私達自身
が強くならなければならないのだ」
「で、でも……!」
何かを言おうとするシア。
『ポンッ』
しかし、それを遮るようにカムが彼女の
頭に手を置いた。
「心配するな、シア。どれだけ心や姿形が
変わろうと、私はお前の父親だ」
そう言って、カムはシアの頭を撫でた。
そしてシアは……。
「……はい」
自らを優しく撫でる手に、変わる事の
無い温もりに嬉し涙を流していた。
その後、シアはカム達と色々話を
していた。
「それでですね!司さんの創ってくれた
アータルでユエさんに勝ったんですっ!」
「ほぅ。あの形を変える武器か。私も使って
みたいものだ」
「いやぁ。あれは無理ですよ父様。
あれ、身体強化とか使って無いと持てない
くらいですからね。普通に持てるのは
司さんくらいですぅ。あれ、普通に地面に
落としただけで小さいクレーターが
出来る位重いんですから」
「ほうほう。しかし、シアがまさか
ユエ殿と戦い一本取る日が来ようとは、
夢にも思っていなかった事だ」
「それを言ったら私だって父様達の
変わりようにびっくりですぅ!」
などと、彼らは和気藹々とした会話を
繰り広げていた。
それを遠目に見つつ、お茶をしていた
私とハジメ達。
が……。その時、『あるルート』の斥候に
出ていたハウリアの小隊が戻ってきた。
「元帥!至急元帥にお伝えしたい情報が!」
戻ってきた小隊に、まだ11歳の少年、
パルの姿があった。
彼はメットを取ると私の前で簡単な
敬礼をする。そしてパルのそんな様子に、
ハウリア達が表情を引き締める。
「分かった。お前達が見た事を、皆にも
聞こえるように話せ」
「はっ!我が小隊は大樹へのルートを調査
していた所、完全武装の熊人族の集団を
発見しました!奴らは大樹へのルート上
に展開しており、我々に対する
待ち伏せ攻撃を画策している物と思われます!」
「そうか。奴らの数は?」
「最低でも50人です!」
「そうか」
やはり、か。フェアベルゲンを出る際の
アルフレリックの言葉。あのジンという
熊人族は人気があり、同族が襲ってくる
可能性を示唆していた。念のためパル達を
斥候として出したが、予想通りになったな。
パルの報告を聞き終えると、私は立ち上がり
ハウリア族を見回す。
「元帥!私から進言したい事があります!」
「何だカム?言ってみろ」
「はっ!今回の熊人族の排除、我々に
お任せ下さいませんか!」
「……出来るのか?」
「はっ!元帥に鍛えて頂いたこの精神と、
授かった鋼鉄の鎧、武装があれば、我々に
恐るる物などありません!全員、
そうだろう!?」
「「「「「はいっ!!」」」」」
カムの言葉に、ハウリア族の皆が頷く。
そして彼らの目は、まるでこれまでの借りを
返すぜ、と言わんばかりだった。
どうやら、問題はなさそうだ。
「ならばちょうど良い。生まれ変わった
ハウリア族の強さを、フェアベルゲン側
に知らしめる為、熊人族の奴らに、踏み台
になってもらうとしよう」
「では、元帥!」
「元帥!」「元帥っ!」
皆、期待の籠もった目で私を元帥と呼ぶ。
私は、息を吸い込み叫ぶ。
「聞け!ハウリアの兵士達よ!これより
我々は大樹へと向かう!だが、その前に
愚かにも立ち塞がろうとしている者達が
居る!だがこれはチャンスだ!お前達の
力を知らしめるチャンスだ!戦う覚悟は
あるか!」
「「「「「はいっ!!」」」」」
私の叫びに、叫び返すハウリア達。
「ならば作戦開始だ!アルファ・ベータ・
ガンマの3個小隊は狙撃用の装備、
S型武装を装備し奴らの待ち伏せポイント
周囲に展開し射点を確保!残りの
イプシロン小隊は近距離戦闘用装備の
A型武装を装備し我々に同行せよ」
「「「「「了解っ!」」」」」
「作戦開始だ!行けっ!」
私が命令を告げると、ハウリア達は
皆ジョーカーを纏い、装備を召喚すると
半数が常人離れした速度で霧の中へと突入
していった。
それを見送った私は、ハジメ、香織、ユエ、
ルフェア、シア、カムとイプシロン小隊の
面々の方へと振り返る。
「総員傾注。……我々G・フリートはこれより
ハルツィナ樹海における真の大迷宮攻略の
第1段階として大樹、ウーア・アルトへと
向かう。道中、魔物及び熊人族の攻撃が
予想される。絶対に気を抜くな」
「「「「はいっ!(んっ!)」」」」
ハジメ達が元気よく頷く。
そして、私はシアに目を向ける。
「シア、早速の実戦だ。シアは強くなっている
が、実戦では絶対に気を抜くな。油断は
死に繋がるぞ」
「分かってます。ユエさんとの特訓で死ぬほど
実感しましたから」
そう言うと、シアは私が与えたコピーの宝物庫
からアータルを取りだし、肩に担ぐ。
「よし、では……」
私が前方を見据え、ジョーカーを翳す。
そして……。
『『『『READY?』』』』
「「「「アクティベート(!!!)」」」」
『『『『START UP』』』』
私、ハジメ、香織、ルフェアがジョーカー
を纏い、各々の武器を召喚する。
そして……。
「これより目標、大樹ウーア・アルトへ
向けて行軍を開始する。出発!」
私が叫び、霧へと突入していく。
その私にハジメ達やカム達が続く。
生まれ変わったハウリア族。
そして、そのハウリア族による蹂躙が
今、始まろうとしていた。
第20話 END
司が召喚したホバーバイクや多脚戦車はアニゴジで
出てきた武装です。
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