【完結】Azur Lane for Answer 作:塊ロック
「はぁ?あんたが指揮官?こんなどこの馬の骨ともわからないやつにまで指揮官をやらせるなんて、戦況はもうそんなに切迫しているわけ!?」
ある日。
鉄血から支援が届き、物資を受け取っている最中の出来事だった。
グラーフとプリンツが先導して作業を進めている中、そんな声が投げ付けられた。
「……君は?」
目の前に仁王立ちで立つ、鉄血共通の意匠を拵えた制服に見を包むKAN-SENに問う。
「ハァ!?私を知らないっての!?アンタバカぁ?鉄血海軍所属アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦、アドミラル・ヒッパーよ!!」
ババーン、と言っては何だが薄い胸を張ってドヤ顔する仮称・アドミラル・ヒッパーさん。
「あー、そうか。鉄血が寄越してきたのは君か」
ロイヤルからニューカッスルが送られてきた様に、鉄血からは彼女が送られてきたのだろう。
「寄越した!?わざわざ私が辺境に来てやっただけだっての!」
言い方がカンに触ったのか、ますます語気は強まる。
さて、どう宥めたものか……。
何だかんだここまで我の強いKAN-SENと出会っ……。
いや、ネルソンの方がまだ優しいし……(麻痺)。
「……ははっ」
思わず笑う。
最初はやれアレがいるこれが足らないといつも頭を悩ませていたと言うのに。
今では、欲しいと思っていた物が手に入っている。
「何がおかしいのよ」
「いや……そうだな。アズールレーンへようこそ。歓迎しよう、盛大にな」
「あら、ヒッパーじゃない」
「んぁ?あっ!オイゲン!?」
……先程まで作業していたのか、薄っすらと汗ばんでいる。
プリンツ・オイゲンが傍に来ていた。
「ようやく来たのね」
「アンタ、結局戻ってこなかったじゃない!何でよ!!」
戻る……?
「こっちの方が面白そうだったもの」
「そんな理由で本国の帰還命令無視するなっての!!」
「えっ……帰還命令!?」
そんなもの出てたのか!?
「あら、言ってなかったかしら指揮官」
「初耳なんだが」
「そういう事よ」
「おいおい……ん?」
待てよ?
じゃあ、鉄血がうちに対して当り強かったのってまさか。
「オイゲン、あんたまさか言ってなかったの……?」
「何を」
「『戻らなかった場合、所属基地への制裁も辞さない』って」
「お前のせいかよ!?」
「過ぎた事よ」
涼しい顔して流しやがった。
えっ、何ソレ聞いてないんだけど。
「結局その後ティルピッツ強奪したんだし結局同じよ」
「それでグラーフが来たんだろうが!?」
「ごちゃごちゃ言わないの。誰のお陰でここまで戦って来れたと思ってるの」
それを言われて、思わず口をつぐんだ。
……プリンツが居たから、助かった場面も確かにある。
「オイゲン、アンタねぇ……」
「ふふ、どうかしら?ヒッパー。
腕に絡み付いてきた。
もう苦笑するしか出来なかった。