ドラゴンクエストⅤ 迷い込まれし転生者   作:ひな太郎

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5/30 一部、書き直しました。申し訳ありません。


幼年期・サンタローズ村編
第1話 武器屋の息子


転生してから6年の月日が流れた。

 

 

最初の頃は何がなんだと戸惑ったはものの、親に連れられ外の景色に触れたときここがドラゴンクエストⅤの世界であり、しかもサンタローズ村だということを知った。

いや、それでも戸惑うものなのだろうが何故か俺は落ち着きを取り戻していた。

 

画面越しとはいえ何度も見慣れていた風景だったせいもあるんだろうなぁ…。

 

 

そして現在の俺自身についていくつか分かったことがある。

 

まず俺には「レオン」という名がつけられおり、そして武器屋の息子であるという事だ。

普段は家の中で本を読んで過ごしているのだが、たまに父親の手伝いで武器庫の整理や店番をすることがある。

え?外には行かないのかって?

正直、最初は俺もワクワクしていた。

なにせドラクエの世界だ。物珍しいものやモンスター達を見てみたいと高揚していたのだが、直ぐにその考えは改まった。

 

5歳になった頃、母親から外遊びが解禁され村中を探検したことがあった。

最初こそは「すげぇ~!まんまサンタローズ村だ!」と宿屋に行ったり教会に行ったりとかなり楽しんでいたと思う。

だが、ここは小さな村だ。1日あれば村を隅々歩くことなんて時間が余るほどだ。

正直、何日も同じところを周るだなんてアホらしい。

しかもそんなに物珍しいものなんてなかった。むしろこの村は何もなくて暇だ。

 

 

次にモンスターだ。

見てみたいと思ってもこれがまた難しい。

村の入口には門番が常にいるし、洞窟の方も見張りがいる。

どうにか通れないものかと色々試みようとするものの、所詮は子どもの身。門番をかいくぐろうとしても直ぐに捕まって引き返させられる。

 

一度、洞窟の方からスライムが出てきたとの報告があり向かったのだが、既に見張りが撃退した後だったので見られなかったというガッカリした思い出もある。

 

 

 

まぁそんなこんなで俺は家で生活することが多い。

こうして今もボーっと村の様子を見ながら店番をしている。

 

 

「ん?」

 

村の入口から2人の男性が入ってきたようだ。

俺は店のカウンターからじっとその男たちを観察した。

…よく見たら小さな子どももいるな。

 

1人は体格のいい男。身なりからして戦士だろうか。

もう1人は小太りの中年オヤジってところか?でかでかとした荷物を背負って歩いてくる。

な~んかどっかで見たことある風貌だなぁ…、誰だっけ?

 

 

そんなことを考えていると男たちは店にやってきた。

 

「こんにちは、ボク。お父さんはおられるかな?」

 

小太りの男が話しかけてきた。

返答しようとした瞬間、後ろから父親が出てきた。

 

「レオン、そろそろ交代していいぞ……ってお客さんかい?」

 

「おお!丁度良いところに。初めまして、本日からこの村の一員となります。私サンチョと申します。どうぞよろしくお願いします。」

 

 

ッッ!!?

 

そうだ!どこかで見たことあると思ったらサンチョじゃないか!

てか平和ボケして気づかなかった。そうだよ!パパスとか主人公も当然だけどいるんだよなこの世界には。

 

…まてよ。ということはサンチョの隣の男は。

 

「私はパパスと申す。よろしく頼む。」

 

 

やっぱりパパスだった!

もしかして、この子どもが…。

 

「そしてこっちが息子のアベルだ。」

 

アベルはペコリとお辞儀をした。

 

 

 

 

かくして、俺はアベル達との出会いを果たしたのだった。

 

 

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