ドラゴンクエストⅤ 迷い込まれし転生者   作:ひな太郎

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第4話 スキル

ステータスの存在を知った次の日、俺は自分のスキルについて考察していた。

 

 

現在パパスはアルカパに用があるとのことで不在だ。

アベルもパパスについて行ったようだ。

 

なので庭で剣の自主練をしていた。

といってもまだ剣自体に慣れていないので素振りくらいしかすることはないが。

 

 

 

 

 

素振りも一段落し俺はステータスを眺めていた。

 

「そういえば職業『村人』ってあるけど、俺強くなれんのかな…。」

 

確かゲームではアベルのやつ『パパスのむすこ』ってなってたよな。

しかも旅していくうちに結構変わってたけど、職業ってそんなコロコロ変わるもんなのか?

 

 

まぁ現時点ではそこまで攻撃などの数値自体は問題視していない。

レベルが上がればそれに伴うだろうと楽観視していた。

 

 

問題は…。

 

「この『カウンター』ってスキルだよなー。」

 

 

『カウンター』というスキルがどういったものなのかを確認したいのだが、いかんせん発動の仕方がわからない。

 

呪文は名前を口にすれば発動されることはわかっている。

以前アベルが転んで怪我したときに、パパスが「ホイミ」と唱えて治したのを目にしたから。

だから同じ要領で素振りの途中「カウンターッ!」と声に出してみたはものの、特に変わったことはなかった。

 

スキルは呪文と違って何か条件が揃わないと発動しない……とか?

 

 

意味を考えてみるか。

カウンターという言葉からして「反撃」をするってことだよな。

他者から攻撃があるからこそ逆に攻撃をかける――これが『反撃する』ということだ。

 

 

もしかして、他者からの攻撃があって初めて発動するのか?

ん~~……気になる。

 

 

「パパスが帰ってきたら試してみるか。」

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

三日後、パパスとアベルが村に帰ってきた。

 

 

 

「さぁ、レオン。始めよう。」

「あ、始める前に一ついいですか?」

「む?なんだ?」

 

これまでの稽古は俺がひたすら打ち込み、それをパパスが防ぎながら太刀筋などの問題点を指摘するという流れだった。

基礎も大事だ。だが今は俺自身のスキルを把握することを優先すべきだと思った。

俺の仮説が正しいかどうかはわからないが、俺はパパスからの攻撃をもらう必要がある。

 

 

「俺が打ち込んでいる最中に、たまに攻撃を加えてもらえませんか?」

「なに?だがレオンはまだ剣に慣れていない。増して攻撃を受け止めるほどの体も出来ていないのだぞ?」

「それでも…お願いします!」

「ふむ…。そこまで言うのならいいだろう。だが、万が一のことを考えて私は木刀を使用しよう。」

 

 

パパスとの稽古が始まった。

攻撃を打ち込む中、パパスからの攻撃が迫った。

 

確かゲームでのパパスの攻撃力は150近くあったことを覚えている。

その上「ちから」のポイントも100を超えていた気がする。

本気で攻撃してきていないとはいえ、正面から受けたらどうなるのか気になる。

 

 

ええい!ものは試しだ!

俺は剣を横にし防御の構えを取る……が。

 

 

 

 

カァンッッ!!!!!!

 

 

 

上から斬りつけきたパパスの攻撃はそのまま俺の剣に当たった。

しかし想像以上の衝撃により俺の手から剣は抜け、そのまま地面に叩きつけられた。

 

(いッッてぇ~~~!!!!)

 

 

何だよこの威力!?マジで痛ぇよ!

 

俺はあまりの痛みによりうずくまる。

 

 

「レ、レオン!?済まなかった、少し力が強かったようだな。」

 

パパスが心配そうに近寄る。

 

「だ、大丈夫です!それより…もう一度お願いします。」

「うーむ、しかし…。」

「お願いします!あと1回だけでいいんで!」

 

 

そういうとパパスは少し悩んでいるようだったが、俺の意を汲んでくれ「わかった」と言った。

 

 

 

 

 

再度、稽古が始まる。

 

何回か攻撃を打ち込んだところでパパスからの攻撃が迫る。

 

 

(今度はこっちも攻撃だ!)

 

迫りくる攻撃に合わせ俺も剣を振る。

そして、パパスと俺の剣が交わろうとした瞬間――。

 

 

(ここだッ!!!)

 

タイミングを見計らい俺は声に出して叫んだ。

 

「『カウンター』ッッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

カァンッッ!!!!!!

 

 

 

 

パパスの木刀が宙を舞い、そのままカランと地面に落ちた。

 

(で…できた!!)

 

 

「む!?レオン、いつの間にここまで成長したのだ!中々やるではないか。」

 

ワッハッハと愉快な笑いをしながらパパスは俺を褒め称えた。

 

 

 

一か八かだったが思惑通りに成功してよかった。

 

 

 

 

ガクン――。

 

 

ッ……て、あれ?なんか、一気に体が…重く………。

 

 

 

 

ドサリ。

 

 

「どうした!?レオン!レオンッ!!」

 

 

 

俺……どうしちまったんだ…?

 

パパスの呼びかけに応じることが出来ず、俺はそのまま意識を失った。

 

 

 

 

 

 

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