~三人称side~
ここは日本。
そしてとある県のとある町のとある一軒家にあるごく普通の一家が住んでいた。
その一家は父、母、息子といつも平和な生活を送っていた。
時には笑いあい、時には怒られ、時には悲しみ、そんな生活を送っていた。
だがそんな日々は長くは続かなかった。
『『『『『ノイズだぁ――――――――っ!!』』』』』
一家の住んでいる町に突如ノイズが現れたのだ。
【特異認定災害ノイズ】
この異形たちに人間が触れると、あることが起こるのだ。
「ギャアアアァァァァァ!!死にたくない!死にたくない!!」
逃げていた一人の青年がノイズに捕まったのだ。
すると青年の体は徐々に黒くなっていく。
そして最後には炭となって青年は消えて行った。
人が逃げるたびに何かが壊れていき、何かが壊れる音、ガラスが割れる音などが響く。
それと同じようにノイズに捕まった人間はどんどんノイズによって炭と化していく。
ノイズには触れた人間を炭素化する能力があるのだ。
そして逃げている人間の中には一家の姿もあった。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
少年は親と一緒に逃げる。だが…
「イテ!」
「ヘヘ、悪りなぁガキ。俺のために犠牲になってもらうぜ」
他人の男が少年の足を蹴って少年を転ばせたのだ。
親は逃げるのが必死で少年が転ばされたことに気づいていない。
「父さん!母さん!助けて!」
少年は必至に叫ぶが、人々が逃げる足音でその声は届かなかった。
「じゃあなガキ。あばよ。」
男はそのまま逃げて行った。
それを見てから少年の目は見えなくなった。
涙で目がふさがれていたのだ。
そして…少年の目の前は完全に真っ暗になった。
「…………ここは?」
少年は目覚めた。
だが少年は目覚めた時点でおかしいと思った。
『自分は男に転ばされた後ノイズによって殺されたはずだ』と
だから少年は自分が何故生きているのかが理解が出来なかった。
少年は自分が倒れていた場所を見ると驚愕した。
(嘘だろ…!?ここは、僕が殺された場所じゃないか!)
少年は自分が殺された場所に倒れていたのだ。
そして少年はその近くにあった自分の家に向かって行った。
~少年移動中~
少年は自分の家に着いた後、自分の両親を探した。
「お父さん!!お母さん!!いないの!?」
少年は自分の父と母を探すが返事はない。
そして青年は自分の家のリビングに着いた。
そこにも自分の両親の姿はない。
そして少年はふと『鏡』を見た。
そこには驚愕するとこが映っていた…
「なんだよ…これ…!」
少年が見たもの、それは…
『うう…【龍牙】…!!』
『何で…何で!!』
鏡に映っていたのは…『自分の写真が飾られている墓の目の前で涙を流している両親』だった…
「父さん!!母さん!!」
少年は自分の両親が映っている鏡に迫るが鏡に触っても、鏡の奥に居る両親たちに叫んでも返事がない。
『なんで…なんで死んじまったんだ!!』
『助かった人の話だと…龍牙を犠牲にした男の仕業だって…!』
『!!……そいつはどこだ…今すぐ殺してやる!!』
『落ち着いて!!私だって気持ちは同じだけど、もうそいつはノイズに殺されたって…!』
『クソォ…ッ!!』
話をすべて聞いた少年は今聞いたことが信じられなかった。
『自分はもう死んでいる』と言う事実が受け入れられなかった。
「どういうことだよ…!僕は…もう死んでる…」
自分の目の前で自分が死んでいることに泣く父と母。
少年は二人に呼びかけるがまったく聞こえていない。それを知ると少年は絶望する。
「どういうことだよ…!本当に!僕は…死んで…もう…一人…」
「いや、違うぞ」
「!!?誰かいるの!?」
少年は突如聞こえた声に希望を持った。
少年は声が聞こえた方向を向いた。そこには男の人が立っていた。
「あ、あなたは…?」
「俺は【常盤ソウゴ】…ただし、鏡の世界のな…」
「か、鏡の…世界…?」
突如現れた【常盤ソウゴ】と名乗った男は少年に近づく。
「そうだ、ここは鏡の世界。鏡像の世界だ…」
「どういうことだよ…なんで僕はこんなところに!!?」
「………こんな話を聞いたことはあるか?」
ソウゴと名乗った男は語り始める。
「『数千回に一回鏡が割れる瞬間にだけ繋がる、失われた鏡の中の世界がある』と…」
「それとこれがどんな関係が……もしかして…!」
「そう、お前がノイズから逃げるときに鏡が割れただろう?それが数千回の一回だったわけだ」
「そんな…!!じゃあなんで鏡の世界なんかに僕がいるんだよ!?」
「……それはおそらくこのミラーワールドと現実の世界が繋がった瞬間にお前が死んだことでお前の魂がこの世界に来たんだろう…」
「じゃあ戻ることはできないの!?」
「無理だ。それに、お前は現実の世界では死んだことになってるんだぞ。それに、もし戻れたとしても待っているのは迫害だけだ。」
「そんな…!!じゃあ僕はこれからどうしたらいいですか!?」
もう戻れない。それは少年にとってさらに絶望する現実だった。
「それに…調べさせてもらったがあいつらはお前の本当の父親と母親じゃないじゃないか」
「!そんなことは知ってるさ!!だけど、あの人たちは僕を本当の息子のように育ててくれたんだ!」
「そうか…だが、お前はもう二度と現実の世界に戻ることはできない。」
「そんな…どうしてこんなことn「ただし、ただでとは言わない。」え?」
「お前には力を授ける」
そうしてソウゴは少年にあるものを授けた。
「これは…?」
「それは【ジクウドライバー】と【ライドウォッチ】【ビヨンドライバー】【ミライドウォッチ】【カードデッキ】【アナザーリュウガライドウォッチ】だ。」
「?」
その後ソウゴはこれらのことの説明をした。
それを聞いた少年は信じがたい表情をした。
「変身って…本当にそんなこと出来るの?」
「本当だ。疑うなら試してみろ」
「………」
少年は試しに【アナザーリュウガライドウォッチ】のボタンを押す。
すると…
≪リュウゥゥガァァ!!≫
少年は黒い渦に巻かれると姿を変えた。
その姿は黒い禍々しい龍の騎士。
胸には【2002】【AGUYR】と書かている一言で言えば化け物【アナザーリュウガ】がそこにはいた。
『これは…!?』
「本当に変身しただろ?」
『確かに…だけど、この2002って言う数字とこの俺の名前の龍牙ってなっているのは…』
「実はだが…お前はこの時代の人間じゃない」
『!?それどういうことだ!?』
「お前は、本当は2002年に産まれた存在なんだ。だが、なんらかの理由でこの未来に来てしまった…それに、そのリュウガが生まれたのも、2002年だからな…」
『なんだよそれ……!?もうどこをどう驚けばいいのか…』
「だが気を付けろ。お前は現実の世界に戻れないとは言ったが、完全に戻れない訳じゃない。お前が現実の世界に出る場合…その姿で出ることになる」
『!!それじゃあ…「俺が元の世界に戻るにはこの化け物の姿でいなきゃならないのか!?」
「そうだ……お前はもう死んでいるからな…それにお前にはもう体がない」
「…くぅ…!」
「後、お前の頼みを一つ聞いてやる。何が良い?」
「……それじゃあ、父さんと母さんの記憶から俺のことを消してくれ。」
「!いいのか?自分と言う存在が消えることになるんだぞ?」
「もう…父さんと母さんの悲しむ顔を見たくない…!」
そのとき少年の頭に自分の死に悲しむ両親の姿が映し出された。
「…そうか、わかった」
その時だった。ソウゴの体が徐々に消えかけているのだ。
それに少年は驚いた。
「ソウゴさん…!体が…!」
「……俺はもういない存在…ここにいるのも、奇跡かなにかなのかもしれない」
「そんな!!一人にしないで!こんな世界でどうやって生きて行けば…」
「最後に…お前、名前は?」
「【龍牙】、【鏡 龍牙】!」
「そうか…龍牙、強く生きろ。どんなときにもくじけるな…」
そう言い残してソウゴは消えて行った。
それを最後まで見ていた龍牙は涙を流した
『これから先一人でどうやって生きていくか』『一人はさびしい』と思ったがソウゴの言った『くじけるな』の言葉を思い出しながら少年、龍牙はこの世界で一人、生きていくことになった…