ミラーサリティードシンフォギア(鏡の孤独者)   作:龍狐

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鏡と転生者

「天羽ヶ斬とガングニールの…完全聖遺物だと!!?」

 

「そ、さて…覚悟はいいな?」

 

「やってみな!!」

 

 

そうして少女は男に向かって鞭を振るう。

だがその攻撃は男の持つ【天羽ヶ斬】によって阻まれた。

 

 

「何!?」

 

「その程度かぁ!!」

 

 

そうして男は少女に高速で近づき【天羽ヶ斬】から斬撃を出して少女に当てた。

少女の鎧は欠けるも、すぐには修復されず、少しずつ修復されていく。

 

 

「あれは…私のシンフォギアの【蒼ノ一閃】!?」

 

「てめぇの技じゃない!天羽ヶ斬の技だ。同じ武器なら同じ技が使えたって不思議じゃないだろ?」

 

「す、すごい…」

 

「クソォ!」

 

 

すると次に少女は男に近づき鞭で連続攻撃をする。

だがそれを男はすべて避け、逆に少女に攻撃を与える。

 

 

「グウゥ!!」

 

「どうしたどうした!?やはり同じ完全聖遺物同士でも、数でここまで違うか!?」

 

「うるせぇ!!」

 

 

少女は男の持っている天羽ヶ斬に鞭を絡ませた。

 

 

「これでお前も動けないだろ!!」

 

「バカかお前は」

 

 

そうして男はもう片手に持っているガングニールで鞭を払う。

 

 

「クウゥ!!」

 

「さて…これくらいでいいか。覚悟しろ…?」

 

 

そうして男は二つの武器にエネルギーを貯める。

そのエネルギーだけで周りの草がすべて吹っ飛ぶ。

 

 

「なんだこのエネルギーは!!?」

 

「つ、辛い!!」

 

「クッソガァ――――ッ!!」

 

 

少女はヤケクソになりそのまま根性で男に近づく。

だがそれでもゆっくりで、その間にも男は二つの武器にエネルギーを貯め終っていた。

 

 

「喰らえ」

 

 

そうして男は二つの武器を少女に向けた。

すると…

 

 

「やめてください!!」

 

 

響がそれを止めた。

それを聞くと男はエネルギーを解除した。

 

 

「……なんの真似だ?」

 

「相手は人間です!!これ以上はやめてください!!」

 

「……お前はどうだ?」

 

 

そうして男は少女に顔を向けた。

 

 

「はぁ?なんであいつの言うことに従わなくちゃいけないんだよ!!」

 

「そうか……じゃあ死n!!?」

 

 

すると男は『なにか』を感じとり、響と少女を抱えてその場から離れる。

その行動に二人は驚くも、その理由はすぐに分かった。

 

 

――――ドオオオオオォォォォォォォォオオォォォオオォオン!!!

 

 

「何!?」

 

「なんだ!?」

 

「何が起こった!?」

 

 

突如三人が居た場所が爆発したのだ。

男は翼の居たとことへと飛ぶ。

三人がそれに驚くが、男はその『砂煙』の奥を見ていた。

すると、その砂煙から4つの影が見えた。

 

だが、その内の3つは『人の形ではなく異形』だった。

そし砂煙が晴れるとそこには…

 

 

「ハハハハハァ!!ようやく見つけたぜ!!」

 

『…………』

 

『…………』

 

『…………』

 

 

《シィノォォビィィ!!!》

 

 

《クゥイィィズゥゥ!!!》

 

 

《キィカァァイィィ!!!》

 

 

三匹の異形【アナザーシノビ】【アナザークイズ】【アナザーキカイ】だった。

三人はそれを見るや否や顔を青くした。

 

 

「なんですか…あれ…?」

 

「ノイズ…なのか?」

 

「てめぇ!!急に入ってきやがって!!何もんだ!!」

 

「俺か?俺は……いずれ、この世の美人美少女をすべて自分の”嫁”にする男だ!!」

 

「「「「………ハァ?」」」」

 

 

急に現れた謎の男の発言に二人のシンフォギア奏者とネフシュタンの鎧を着た少女、挙句の果てに【黒龍の騎士】も素っ頓狂な声をあげた。

 

 

「そして~~!!君たち三人も、いずれは俺の嫁にする!!」

 

「「「(……キモい!!」」」

 

「そして、お前は俺の計画に邪魔!!それで、俺はこの【アナザーライダー】を使って、お前を殺してその三人を掻っ攫う!!俺の完璧なけいかkおいお前何してる?」

 

 

男がすべてを言い切る前に【黒龍の騎士】の男は【ケータイ】を取り出して、どこかに電話をしていた。

そしてそれに出た。

 

 

「あ、もしもし、【精神科】の方ですか?」

 

「ハァ!?」

 

「「「…………」」」

 

「いや、実はですね、俺の目の前に精神異常者がいるんですよ。え、場所はどこかって?場所はノイズが現れてるばsy(ブツン!!)……切れたか…」

 

「おいてめぇ!!なに精神科に電話してんだ!!」

 

「いや、『この世の美人美少女がすべて自分の嫁』って…誰から見ても精神異常者じゃないか」

 

「確かにそれは一理ある」

 

「さすがの私も…」

 

「あたしも…」

 

「!!~~~!!もうゆるさねぇ!!お前等、行け!!」

 

『『『…………』』』

 

 

男がそう言うと三体のアナザーライダーは四人に徐々に近づいていく。

それを見て男は三人の方を向く。

 

 

「お前等…逃げろ」

 

「何を言っている!!この身は剣、防人の私が逃げるわけにh「そんなんでどうこう出来る相手じゃねぇんだよ」な…!」

 

「翼さん、とにかく今は逃げましょう!!」

 

「チィ…皮肉だが、今回はここまでかよ!!」

 

 

そうして少女はどこかへと行ってしまった。

 

 

「あぁ!!待て」

 

 

翼は少女を追いかけようとするも、響がそれを止めた

 

 

「何をする!!せっかく見つけたネフシュタンの鎧が…!」

 

「今は逃げましょう!!ここは危険です!!」

 

「……クゥ!」

 

 

そうして二人はその場から離れて行った。

 

 

「あぁ!!俺の嫁たちが!!てめぇ…!!」

 

「響を嫁?何言ってんだお前は……何者かは知らんが、響を狙っているのなら、お前をここで潰す」

 

「うるせぇ!!お前は黙って死んでりやぁいいんだよ!!」

 

 

そうして男は【ビヨンドライバー】を取り出した。

だが、そのドライバーは『レバー』が右側ではなく左側と逆になっていた。

 

 

《ビヨンドライバー!!》

 

 

「何!?」

 

 

男は腰にビヨンドライバーを巻き、【ウォズミライドウォッチ】のボタンを押す

 

 

《ウォズ!!》

 

 

そうして左側のレバーにミライドウォッチをセットする。

すると男の後ろにスマートウォッチのエフェクトが現れる。

そして男はレバーを閉じる。

 

 

《アクション!!》

 

 

《投影!!》

 

 

《フューチャータイム!!》

 

 

《スゴイ!!ジダイ!!ミライ!!》

 

 

《仮面ライダー ウォズ!! ウォズ!!》

 

 

男は【仮面ライダーミラーウォズ】へと姿を変えた。

 

 

「はぁ!?そんな仮面ライダーは存在しないはずだぞ!?」

 

『何をゴチャゴチャ言っている。……行くぞ!!』

 

 

《ジカンデスピア ヤリスギ!!》

 

 

ミラーウォズは【ジカンデスピア】を装備して三体のアナザーライダーに向かっていく。

その中、【アナザーシノビ】が炎を起こしてミラーウォズに攻撃するがそれをミラーウォズはそのまま通過して三体のアナザーライダーに攻撃する。

 

 

『ハァ!!』

 

『……』

 

 

そして次に【アナザーキカイ】が冷気を纏い、ミラーウォズにパンチをくらわそうとするがそれもいなされる。

 

 

『お前達とじゃれあっている場合じゃないんでな。早急に終わらす』

 

 

そうしてミラーウォズは【キカイミライドウォッチ】を取り出して投影した。

 

 

《アクション!!》

 

 

《投影!!》

 

 

《フューチャータイム!!》

 

 

《デカイ ハカイ ゴーカイ!!》

 

 

《フューチャーリング キカイ キカイ!!》

 

 

【ミラーウォズ】は【仮面ライダーミラーウォズ フューチャーリングキカイ】へと姿を変えた後に【アナザーキカイ】を【ジカンデスピア】で攻撃する。

 

 

『グゴォ!!』

 

『これで終わりだ』

 

 

《ヤリスギ!! フィニッシュタイム!!》

 

 

すると【ジカンデスピア】の槍先を【アナザーキカイ】に当てると【アナザーキカイ】は黄色い歯車型のエネルギーにジグザグに吹き飛ばれてて爆発した。

【アナザーキカイ】が倒れると【アナザーキカイ】は普通の会社員の姿になったと同時に【アナザーキカイウォッチ】が破壊された。

 

 

『!お前…一般人をアナザーライダーにしたのか!?』

 

「そうだぜ。ちょうど道端歩いてたからよ~三人ともアナザーライダーにしてやったわ。もう正直言えば、原作なんてどうでもいい!!俺はな、ただこの世のすべての女を手に入れたいんだよ!それに、せっかくのアナザーウォッチを破壊しやがって!ぜってえ許さねぇ!!」

 

『そうか…(そして、その中には響が入っている…『原作』がなんなのかは知らないが…)許せないのは俺の方だ。お前だけは倒す!!』

 

「わりぃが…今日はここまでだ!!あばよ!!」

 

 

そうして【アナザーシノビ】が男と【アナザークイズ】をつれてその場から消えた。

 

 

『クソが…!なんなんだあいつは…!?まぁいい…あいつはいつか殺しとくのがいいな…帰るか…』

 

 

 

待てぇ!!

 

 

するとどこからか大声が聞こえ、ミラーウォズが振り向くとそこには…

 

 

「【黒龍の騎士】…でいいんだな?前とは姿が違うが…」

 

 

【風鳴弦十朗】とシンフォギア奏者の二人がそこにはいた。

 

 

「【黒龍の騎士】…君には、聞きたいことがある」

 

『いい加減その【黒龍の騎士】というのはやめてもらいたいな…この姿のときは【ミラーウォズ】だ』

 

「そうか…ではウォズ君。俺が聞きたいことはな――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――君は……響くんを守っているんじゃないか?」

 

 

『「「!!?」」』

 

 

その突然のことに、【ミラーウォズ】は固まったままだった。

 

 

 


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