~三人称side~
あれから数日、世間は龍騎とリュウガの戦いのことでいっぱいだった
ドラゴンとドラゴンのぶつかり合い。これは世間を振るわせた
政府はこの出来事からさらにリュウガと龍騎を探して確保しようと動いていた
だが、それも無駄である。なにせ鏡の世界の存在なのだから…
場所は変わりここはリディアン。今の時間帯は昼で学校内の庭ではたくさんの女子生徒がそこでお弁当を食べていた。
そしてその中にいる五人の女子生徒の内五人の内の一人…【立花響】は他の四人にある質問をした
「ねぇ…」
「ん?どうしたの?響?」
「男の人と話すときって…どうすればいいのかな?」
響のその質問に、四人は箸を止めた
「ビッキー……それ…どういうこと?」
創世が響に聞く。おそらく他の三人も同じ質問をしただろう
「…実はね、私が小学生のときに知り合った男の人がいるんだけど…私、その人のこと、まったく覚えてないの」
「響…それって危ない人なんじゃないの?」
「ううん、実際その人が落とした写真に写ってたんだ…その人と小学生のころの私がツーショットで…」
「それって不思議ね!まるで探偵アニメだわ!!」
「それで、響さんはどうしたいんですか?」
「うん……私もその人のこと全く覚えてないからわからないんだけど…それで最近その人と会ったんだけど、すぐに逃げられちゃうんだよね…」
「それっておかしくない?なんで逃げるの?」
「それは私も分からないよ…とにかく、私はね、その人とちゃんと話し合って、その人がどんな人なのか知りたいんだ…」
―――同時刻―――
『クソォ!!』
同時刻、場所はリディアンの庭のミラーワールド、この場所では大量の雑魚怪人と龍牙こと【ミラージオウ】が戦っていた
『なんでこいつらがこんな場所にいるんだよ!?まぁ大体は予想はつくが…』
ミラージオウはある程度のことは予想していた。ミラージオウはおそらく『あの精神異常者が仕向けた』と考えている。まぁ当たっているが…。実際、この雑魚怪人たちはあの転生者がアナザーウォッチを使って呼び出したものだ
『畜生!!これを一匹でも現実の世界に出したらまずいことになる!!仕方ない、これを使うか!』
そうしてミラージオウは緑色のウォッチを取り出し、回してライダーの顔にしたあとボタンを押した
《ゾルダ!!》
そうしてウォッチをドライバーにセットしてベルトを一回転させ、【ミラーゾルダアーマー】を召喚し、アーマータイムした
《アーマータイム!!アドベント ゾルダ!!》
ミラージオウは【ミラーゾルダアーマー】を装着し、再び二つのウォッチを押してベルトを一回転した
《ファイナル タイムブレーク!!》
そうするとミラージオウの周りに、エネルギーをミサイルやレーザー、砲弾の銃口にした形のものが現れ、それが一斉に発射され周りの怪人はすべて爆散したが、再び怪人が大量に現れる
『くそがぁ!!あの精神異常者が!!』
ミラージオウは【ジカンギレード ジュウ】にウォッチを装着した
《ゾルダ スレスレシューティング!!》
するとジカンギレードの銃口から大量のミサイルが発射され、再び怪人を倒すが一向に減る様子はなかった
『畜生が!!』
そうしてミラージオウの戦いはまだまだ続いた…
場所は変わり二課、ここではある任務が実行されようとしていた
任務の内容は、完全聖遺物の【デュランダル】の護送。それに数人の二課の者たちと了子と響がそれに参加した。
途中まではうまくいっていたが、それもつかの間、その車をノイズが襲い始めたのだ
ノイズは操られており、その場所にはネフシュタンの鎧を装着した少女もいた
そして響は歌を歌い、ノイズを駆逐していく。
「ハアァアアアア!!」
「そこだ!!」
鎧の少女がノイズと戦っている響を鞭で攻撃した。
響はそれを辛うじて避ける
「(私はまだシンフォギアを完璧に使いこなせていない…なんとかしないと…!!)」
響はデュランダルが入ったケースを持って出来るだけその場を離れようとする
だが少女がそれを見逃すはずがなく、少女はソロモンの杖を使ってノイズを召喚して響の行く手を阻む
「邪魔だぁあああ!!」
響は拳でノイズを倒す。だが数が数で対処しきれなくなり、一匹のノイズに攻撃され、響はデュランダルが入ったケースを落してしまい、デュランダルがケースから飛び出し、空へと浮かぶ。
「もらった!!」
少女が浮かんだデュランダルに手を伸ばす
「させるかぁ――――っ!!」
だが、響が少女に体当たりをし、少女はバランスが崩れて地面に転ぶ。
そして響が浮かんだデュランダルを掴んだ―――
『ガアァ!!』
「きゃあ!」
だが、突如現れた異形が、響に体当たりして今度は響の体制を崩して地面に転ばせた
「よくやった!!【アナザークイズ】!!」
『ガアアアア…』
そしてそこに現れたのは精神異常者こと転生者の男。
「てめぇ…前の精神異常者か!!また邪魔しやがって!!」
「もうぅ~恥ずかしがっちゃって…」
「キモいんだよホントに!!」
「大丈夫大丈夫……二人ともちゃぁ~んと、調教して俺専用の玩具にしてやるから…」
「「(キモい!!)」」
「お前本当に精神病んでるだろ!!チィ、これでも喰らえ!!」
そうして少女は男に鞭で攻撃するが、それはアナザークイズによって防がれた
「行け、アナザークイズ!!」
『ガアアアア…』
そうしてアナザークイズは響たちに向かっていく。
だが―――
《投影!!フューチャータイム!!》
《ファッション!!パッション!!クエスチョン!!フューチャーリングクイズ!!クイズ!!》
《ジカンデスピア ツエスギ!!》
突如、割れた車の窓ガラスから現れた【仮面ライダーミラーウォズ フューチャーリングクイズ】によって阻まれた
「お、お前は!!」
「リュウガさん!!」
『よぉ…精神異常者。さっきはよくもやってくれたな…』
「な、なんでだよ!?お前を足止めするために一万の軍勢を放ったのに…!」
『あんなの全員ぶっ殺してきた!!(まぁドラグブラッカーたちの応戦がなかったら間に合わなかったが…)』
「チクショウ!!いけ、アナザークイズ!!今日はここらへんで勘弁してやらぁ!!」
そうして男はアナザーシノビを召喚して、その場を離れた
『逃げられたか…まぁ今はとにかく、こいつを倒すことが先決だな。はぁ!!』
ミラーウォズはアナザークイズに攻撃する。
それを見た二人は数秒固まるも、再び正気を取り戻しお互い同時にデュランダルを取ろうとし、お互いの攻撃が始まった。
『はぁ!!』
『グガァア!!』
『早急に終わらす』
《ツエスギ!!フィニッシュタイム!!》
《不可思議マジック!!》
ミラーウォズは発生させた大量の?マークでアナザークイズを拘束し爆破させた。
それと同時にアナザークイズはもとのサラリーマンの服をきた男性の姿に戻った
『さて…響はどうだ?』
ミラーウォズは響の様子を見るために響たちの方を振り向く。
そして、ミラーウォズが見たのは、上半身が黒く染まっている響の姿だった
「グガァアアアアアアアア!!」
『響!?』
「なんだよ…これ!?」
響は手に持っている黄金に輝くデュランダルを振るった。
そうすると周りの建物が斬れた
『まじかよ…クソォ!!』
ミラーウォズは近くに倒れているサラリーマンの男を爆風から守った。
そしてしばらくし、煙が晴れるとそこには、『響を謎の壁で守っている了子の姿』があった
『!?(なんだ…あの女!?)』
「…やっほぉ~、君がリュウガね?いや…その姿ではウォズだったかしら?ちょっと話が―――」
ミラーウォズはこの場を離れるため、割れた窓ガラスを使い、ミラーワールドに帰っていった
「…逃げられちゃった…まぁ今回はこれでよしとしましょうか」
そうして了子は、二課の者たちが来る前に壁をなくしていた。
その後に二課の者たちがやってきて、アナザークイズになった男は無事に保護された