ミラーサリティードシンフォギア(鏡の孤独者)   作:龍狐

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鏡は戦い、出会う

~三人称side~ ~リディアンの寮の一室~

 

 

「あの……ただいま…」

 

「………」

 

 

リディアンの寮の一室には二人の少女がいた。

【立花響】と【小日向未来】だ。

未来は読んでいる本に目を離していなかった。

 

 

「あの…入って…いいですかね…」

 

「別に?ここはあなたの部屋でもあるから」

 

「じゃあ…」

 

 

そうして響は入りずらそうにしながら、部屋に入った。

 

 

「あの……怒って…ない?」

 

「………」

 

 

未来は読んでいる本を閉じて、響を鋭い目つきで見る

 

 

「ほとんどのことはあの人たちから聞いてる。あなたと黒龍の騎士―――リュウガさんとの関係もある程度。でも、それは仕方ないと思ってる。だって記憶を消されてたんだよね?だったらそれは仕方がない…でも、言ったよね。嘘はつかないって……嘘つき!!」

 

「っ!!」

 

 

その言葉に響はただ、黙っているしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ミラーワールド~

 

 

『ハアァ!!』

 

 

――ザンッ!!――

 

 

ミラージオウはジカンギレード:ケンを振り、怪人を真っ二つにする。

それでもまだまだいる

 

 

『次はこれだ!!』

 

 

《鎧武ギリギリスラッシュ!!》

 

 

『秘技みかん斬り!!』

 

 

ミラージオウは【ミラー鎧武ライドウォッチ】をジカンギレードに装填して技を発動する。その技で怪人は倒されるが、まだまだ数はいた。

 

 

『ハァ…ハァ…あのクソ野郎…明らかにこっちの体力切れを狙ってやがるな…この数が証拠だ…』

 

『やっぱ、これを…いや、まだコイツの方が良い』

 

 

《ウィザード!!》

 

 

《アーマータイム!!プリーズ ウィザード!!》

 

 

ミラージオウは【ミラーウィザードアーマー】へと姿を変えた後、魔法陣を出現させて怪人たちを重力で押しつぶす。

 

 

『これもだ!!』

 

 

《フィニッシュタイム!!ウィザード!!》

 

 

《ストライク タイムブレーク!!》

 

 

ミラージオウは目の前に魔法陣を出現させ、そこに足を突っ込んで魔法陣を足に纏わせ、そのまま回ると炎がミラージオウの足から出現し、その炎が怪人たちを焼き倒す。

 

 

『数が…多すぎる…』

 

 

数を減らしても一向に数が減るような気がしていない。逆に増えていくのを感じていた。

さらに前の戦いと転生者の男に攻撃されたときの傷で体力がさらに減少していっているのだ。

さすがの龍牙も限界を感じていた。

 

 

『グハアァ!!』

 

 

目の前の怪人に没頭しすぎ、後ろの怪人に目を向けていなかった。

後ろにいた怪人にミラージオウは左腕を攻撃されてしまった。

 

 

『クソぉ!!』

 

 

ミラージオウはすぐさま自分を攻撃した怪人を倒すが、結構なダメージが入ってしまった。

 

 

『(利き手がやられたのは痛い…)』

 

 

ミラージオウは右手にジカンギレードを持ち、怪人たちに向ける。

 

 

『これを……使うか…』

 

 

そうしてミラージオウは【ミラーディケイドライドウォッチ】をドライバーの左側に装填して、ドライバーを回した。

 

 

《アーマータイム!! カメンライド ディケイ・ディケイ・ディケイド!!》

 

 

ミラージオウは【ミラーディケイドアーマー】になり、ドライバーから【ミラーライドヘイセイバー】を出現させる。その後にヘイセイバーの時計を回す。

 

 

《ヘイ!!オーズ!!》

 

 

《オーズ デュアルタイムブレーク!!》

 

 

するとヘイセイバーに銀色のエネルギーが纏われ、ミラージオウがヘイセイバーを振ると、銀色の斬撃が発射されその斬撃が周囲の建物ごと怪人たちを斬り伏せる。怪人が真っ二つになった後に、建物は修復された。

 

 

『次はこれだ!』

 

 

《ヘイ!!ブレイド!!》

 

 

《ブレイド デュアルタイムブレーク!!》

 

 

すると、ヘイセイバーの刀身に雷が纏われ、巨大化した。その刀身で怪人たちを一気に倒す。

 

 

『まだまだぁ!!』

 

 

《ヘイ!!ビルド》

 

 

《ビルド デュアルタイムブレーク!!》

 

 

すると、ヘイセイバーの刀身に金と銀のエネルギーが纏われた。ミラージオウはそのまま怪人たちに突っ込み金と銀のエネルギーを纏ったヘイセイバーで大量の怪人たちを斬る。

 

 

『これで最後だぁ!!』

 

 

《フィニッシュタイム!!ヘイ 仮面ライダーズ!!》

 

 

《ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘヘヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!》

 

 

《ディディディディケイド!!平成ライダーズアルティメットタイムブレーク!!》

 

 

『ヘイセイ』の文字とライダーズクレストが描かれた20枚のカード型エネルギーを纏ったヘイセイバーで大量の怪人を切り裂いた。そして、怪人はすべていなくなった。

 

 

『ハァ…「ハァ…ハァ…あいつ……今度会ったら…絶対…殺す…」

 

 

龍牙は変身を解いた後、大けがをした体でなんとか動く。だが、体はよろよろだ。

今すぐにでも倒れそうなほどに…

 

 

そして龍牙はしばらく歩き続け、路地裏まで移動していた。

やがて、龍牙は…

 

 

 

―ドサ―

 

 

 

倒れ……鏡の中に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ~最近、ビッキーとヒナの仲が悪いよねぇ~」

 

「本当にどうしたのでしょうか?」

 

「うぅ~ん……これをアニメ風に言うには…」

 

 

天気は雨、傘を差しながら周りに誰もいない朝早くに登校している三人の少女。

【安藤創世】【寺島詩織】【坂場弓美】である。

 

 

「ホント…どうしちゃったんだろ?」

 

「それより弓美さん、あなたはもう少し真面目に考えてください」

 

「だって、これが私の生き方だしね」

 

 

最近、三人の友達である響と未来の仲が悪くなっている。

三人はそのことで考えていたのだ。

 

 

「はぁ~何か…アニメ風なこと起きないかな~」

 

「弓美さん!もう少し考えて『ドサッ』え?」

 

 

するとだった。路地裏から何かが落ちる音が聞こえた。

三人は顔を見合わせ、音がした方向を見てみると…

 

 

「………」

 

 

黒服で、黒いフードを被った男が、血まみれで倒れていた。

 

 

「ヒィ!」

 

「ち、血が!!」

 

「まさかまさかのアニメ展開!?」

 

「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!大丈夫ですか!?」

 

 

創世は男に駆け寄り安否を確認する。

 

 

「……お前は…?

 

「良かった!!まだ意識がある。早く救急車w『ガシッ』え?」

 

 

創世が携帯を取り出し、救急車を呼ぼうとしたが、男がその手を掴んで止めた

 

 

「ハァ…ハァ……呼ぶな……俺は、大丈夫だ」

 

「何言ってるんですか!だって血が!!」

 

「いい……か…ら…」

 

「まずいよまずいよこれ!!ていうか今は時間的に救急車が来るのが遅くなるかもしれないし…!!」

 

「仕方ありません。ここは一刻も早くリディアンに!」

 

「そうだね。まずはそこで治療させてもらおう!」

 

いく…な…

 

 

そうして三人は大急ぎでリディアンへと向かって行った。

守る者と守られる者…出会う時間は迫っている。

 

 

 


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