ミラーサリティードシンフォギア(鏡の孤独者)   作:龍狐

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世界に伝わった鏡の中の魔龍

~龍牙side~

 

 

あれから数日、あの事件は全世界を奮わせた

死者は一万人を超えたらしい。

 

なんでこんな情報を持っているかって?

それはもちろんミラーワールドの新聞だよ。

だとしても文字が逆なので最初は読みにくかったがもう慣れた。

 

それでだ、新聞と言えば俺のこと【ミラージオウ】のことも書かれていた。

テレビのインタビューでも『何故ミラー?』と言う声が多かった。

それで一人の学者が『鏡の世界の存在なのでは?』と言う仮説を立てたが一蹴りされたらしい。その学者、正解だよ。ていうか俺は確かにあの少女の前で鏡に入って行ったはずだがあいつらそれを無視したとしか思えない。

 

そして話を戻すがツヴァイウィングの時に変身したリュウガ。リュウガの存在も世間に知られ、今では『人々をノイズの脅威から守る戦士【黒龍の騎士】』と呼ばれているらしい。

名前の由来はライブ会場の周りにいた人間が【ドラグブラッカー】を見たのと【風鳴翼】が俺の姿を説明したことでついた名らしい。

 

そしてだが、あの時俺が何故現実の世界で実体を持てたのかがまだわからない。

あれからというものの普通に現実の世界でも活動できるようになった。

この時点で俺は現実の世界でも普通に生きていけるがもう現実の世界に俺の居場所はない。この鏡の世界【ミラーワールド】が俺の居場所だ。

 

それで一つ問題があった。俺は鏡の世界の存在。だから試してみたんだ。人間がこの世界では一分以内に消滅するのと同じように自分にも限定されるのかと、そしたら俺も同じだったライダーのときは10分。人間の姿のまま現実の世界にいるとしたら1日しかいられないということだ。一日は結構長く感じるが現実の世界でリュウガに変身した場合はもうその時点で制限時間が10分になるということも分かった。逆にリュウガにならなければ一日いられるのだがリュウガにもたくさんの使い道があるため変身しないといけない敵も出てくるだろう。

 

 

それでだ……俺は今日、『あること』がニュースでやっていたのを見て、久々に『怒り』と言う感情がこみ上げてきた。この感情を感じたのはどのくらい前か…だが、今はそんなことどうでもいい。

 

そしてその内容が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『有名アイドルツインボーカルユニット【天羽奏】が意識不明の重体になったのは、この少女のせい!?』と言うニュースだった…しかも、響が『人殺し』とも書かれていた。

なんなんだこの新聞……!!そしてこの新聞には響の顔が映し出されていた。

響は何もしていない……!!なのになんでこんなことが…!!

どうやらこの情報が出たのは数日前、つまりあの事件が起こった次の日…!!

なんでこんなことに気付かなかったんだ…!

 

人間は、その場の情報をすぐに信じる。例えそれが嘘だとしても……!!

そして調べてみたら、響はあの後入院している。それでもう意識は回復していてリハビリに営んでるらしいが…この分だとおそらく病院の連中にもいろいろされているだろう。それに…もしこの後回復しても響に待っているのは地獄のみ……

 

なんで…もっと早く気付かなかったんだろ……響を守りたいのに…響を悲しい思いにしているじゃないか…

早く…しないと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~三人称side~

 

 

ここはテレビ局。

ここではツヴァイウィングの事件のことを話していた。

このテレビはライブでやっている。

そしてその話が終り、次はあの【ミラージオウ】と【黒龍の騎士】のことについての話になった。

 

 

「にしても、この我々をノイズから守ってくれている存在【ミラージオウ】と【黒龍の騎士】。

全くその正体も手掛かりもつかめていないらしいそうですね?」

 

「そうですね~ですが、ノイズから我々を守ってくれているのですから、心強いですよね」

 

「ミラージオウのことでですが、どうやら彼は『鏡に入って行った』と言う証言があるらしいですよ?」

 

「鏡ですか…名前にもミラーって入ってますからね~もしかしたら鏡と鏡を移動出来たりして…」

 

「ハハハ、そんなこと出来る訳がないじゃないですか。ほら、見てみて下さい。」

 

そうしてその場に成人男性の大きさくらいの鏡が現れた。

 

「鏡に入るなんて、無理に決まっているじゃないですか」

 

「ハハハ、そうですよね」

 

 

するとだった…

 

 

 

キイィィィン キイィィィン キイィィィン

 

 

 

突如鳴った耳障りな音。

それにその場にいた司会たちだけではなく、このテレビを見ていた人間たちも困惑していた。

『なんだこの音?』『CG?』などと言う言葉が視聴者から出てくるがその場にはこの声は届いていない。

そして突如…『鏡』に異変が起きた。

 

 

「ヒイィィ!!」

 

 

そして一人のスタッフが声を上げた。

その者が何に驚いているのかその方向を見ると…

 

 

『ゴオオオオォォォォォ………!!』

 

 

【黒い龍】が、その鏡に映っていたのだ。

それを見て驚き腰を抜かす司会者たち。それはこれを見ていた視聴者も同じ、テレビに映っている龍に驚きを隠せなかった。

それだけじゃなかった。その鏡に映っている龍の前に突然、【黒い騎士】が現れたのだ。

 

そしてその黒い騎士はこちら側に歩いてくる。

やがてその黒い騎士は現実の世界に一歩踏み出したのだ。

 

 

『……………』

 

 

「ヒ、ヒイィィィ!!」

 

 

その黒い騎士が赤い複眼で司会者の一人をにらみつける。

その後に黒い騎士はカメラの前に立った。

もうこの時点で日本の人間ほとんどがこのチャンネルを見ていた。

このテレビを見ていた人間がこのことをネットで広め、それで今の状態にある。

 

 

『……俺は…お前たちが言っている、【黒龍の騎士】…鏡の世界の住人だ…』

 

 

その事実にここにいるものだけではなく視聴者全員が驚いた。

『何故出て来たのか?』『本当に鏡から出て来たのか?』などと思わざる終えなかった。

 

 

『俺が今回、ここに来た理由だが、お前たちは一人の少女を『人殺し』として扱っているらしいな…』

 

『俺はな…そんな『デマ』を信じるようなお前達を…守る価値などないと思っている』

 

『守る価値などないお前たちなど……『ノイズに灰にされて死ねばいい』……なにせ、その場の情報をすぐ信じ、一人の少女の心を傷つけたお前達など、いくら死んでも俺は何も思わない』

 

 

黒龍の騎士の言葉に人々全員が驚愕し、恐怖した。

自分たちが頼りにしていた黒龍の騎士からの『ノイズに灰にされて死ね』は正に死刑宣告と同じようだった。

『ノイズが現れてもすぐに黒龍の騎士とミラージオウが来てノイズを倒してくれる』と思っていた人間たちにとっては充分な脅しだった。

だが『黒龍の騎士が自分たちを守ってくれなくてもミラージオウが助けに来てくれる』と言う希望を持っている人間もまだいた。

そして黒龍の騎士はその希望を壊すかのように話を続けた。

 

 

『ちなみに…お前達が話していた【ミラージオウ】……あれは俺だ』

 

 

その言葉にまだ希望を持った人間の希望は打ち砕かれた。

 

 

『俺は、この姿だけではなく、他の姿にもなれる…つまり、お前たちを守る者などもういない…』

 

 

それを聞いて人間たちは完全に絶望した。

『守ってくれると思っていた存在が自分たちを守ってくれない』と言う事実に人間は恐怖するしかなかった。

 

 

『だが……そこまで俺も鬼ではない。お前たちに一つチャンスをやろう…』

 

 

『一か月!!この期間内にお前達がずっと『人殺し』と言っていた少女のことに関する報道を一切やめろ。そして少女に中傷を負わせていたもの全員の謝罪。

それを守れない人間が居れば……俺が、いや俺達がそいつらを排除してやる…』

 

 

すると鏡に映ってばっかりだった黒い龍【ドラグブラッカー】が現実の世界へと来た。

それだけではなく、他のミラーモンスターたちも現実の世界へと舞い降りた。

龍や化け物たちが自分たちの目の前にいることにここに居るもの達は皆恐怖した。

 

 

『こいつは俺の仲間【ミラーモンスター】……俺達は『鏡の世界』の住人…故に『鏡(姿を映すもの)ならばどこへでも移動出来る』……それが何を意味するか分かるか?そう、もしこの報道を見て少女を傷つけるようなことをした場合、すぐに俺達が駆けつけ……お前達を排除する』

 

 

『ゴオオオオォォォォォ!!』

 

 

ドラグブラッカーたちは全国民に威嚇をした。

咆哮だけで人間にとってこれは充分な脅しになった。

 

 

『もう一度言う。これを見てまだ少女を傷つけるような真似をしたら俺達がそいつらを排除する。

身分など俺達には関係ない。少女を傷つけるような真似をした時点でそいつは俺達にとって排除対象だ…!!』

 

 

『そして、少女が通っている学校の関係者にも告げる。お前達が少女を傷つけたとき、生徒教師関係なくお前達は排除する。例えそいつがどんな立場に居ようとな…!!』

 

 

次の瞬間ドラグブラッカーが動き、カメラを破壊した。

 

 

 

 

 

 

その後から、少女への迫害は一切無くなった。少女のことを悪く言っていたテレビ局の者全員が少女の家にまで行き謝罪したこともあったほどだ。それだけではなく少女に中傷を負わせていた者たちも家族全員に謝った。

少女はこれで安定した生活を送れることができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~二年後~

 

 

私…【立花響】は今とても楽しい毎日を送っています。

二年前のあのライブで辛い思いをしたけど、あの【黒龍の騎士】さんのおかげで私はあれから楽しい生活を送っていられている。

 

「響ー!早くー!」

 

「あ、待ってよ未来ー!!」

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

そして…それを鏡越しで青年、【鏡 龍牙】が見ていた。

 

「響…良かったな」

 

 

 

 

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