~龍牙side~
そう言えば…あれからもう二年経ったのか。
俺はいつも通りでミラーワールドでの生活を送っていた。
この二年間いろいろあり、俺は特にオリジナルのカードを創ったりしていた。
そしてミラージオウでのアーマータイムはすべてのウォッチを対応させた。
それに【主人公ライダー】?たちのウォッチだけではなく他のウォッチのアーマーも創った。これで問題はないだろう。
そして、響はもう高校生。私立リディアン音楽院に入学する。
理由はなんでも【風鳴翼】と【天羽奏】がいるかららしい。
周りにとっては有名アイドルでも俺にとっては響を助けようとしなかった憎いやつだ。
そして俺はミラーワールドのリディアン音楽院にいる。
「私立リディアン音楽院……いつみてもデカイな」
そして俺はリディアン学園の目の前にいる。
何度も見てみたがデカイとしか言いようがない。
――――グウゥ~
………腹減ったな…なんか食うか。
俺は周りに誰もいないことを確認すると懐の鏡から『コンビニのオムライス』を取り出してふたを開けて食べた。
あの二年で鏡と鏡を移動することを応用してこんな感じのアイテムボックス的な感じにすることに成功した。
しかもこのオムライスはさっき温めたばっかり……うまい。
俺はミラーワールドの音楽院の近くにあったベンチに座ってオムライスを食べる。
はあぁ~そう言えば、ここ二年ぶりに人間を間近で見た気がする。俺はあれから全く感情が出せない。
そして何故か響のことに関すると感情が出るようになっている。何故?
まあ自分の体のことは自分がよく知っていると言うがさすがに俺にもこれは分からない。
とにかく、『響がいれば俺は一時的に感情を取り戻すことが可能』。その事実が今はある。
そして……現実の世界の音楽院の『地下』にあるものも気になるしな…
俺がこの前ここで見かけた謎の場所。なんかハイテクノロジー的な場所だったのだがあそこで何がされているのかが分からなかった。
ただ何かをやっている場所だということしかわからない。
これは後からでも考えられるとしても、やっぱりうまい。
ミラーワールドでも味は変わらないな。
――――モグモグ…ゴクン。
うん…今日もご飯を食べた後、俺はリディアンの響の通っている教室に向かった。
「立花さん!!」
俺が教室に行き、鏡で現実の世界の様子を見てみると教師が響を怒っていた。
そして響の腕には猫がいた。何これ?
「あ、あの~この子が木に登ったまま降りられなくなって…」
なるほど。響は人助けを趣味としているからな。
それで学校に遅刻して怒られていると…
「それでぇ?」
「きっとお腹を空かせているんじゃないかn「立花さん!!」
そして教師の説教が終わり場所は変わって寮に。
この寮の部屋には【響】と【小日向未来】がいる。
響はいつもの通り『人助けは私の趣味』と言っていたが人助けって簡単に言えばボランティアだろ?
趣味はおかしいと思うのだが…
そして響は机の方向に行き、とある雑誌を持った。
その雑誌には【風鳴翼×天羽奏 新曲CD発売日○月×日】と書かれていた。
響はそれに喜んでいたが俺はあいつらのことが正直嫌いだ。
それは響を助けなかったから。響はなにもしていないのにあんな濡れ衣を着せられたからな…
天羽奏はまだわかる。あいつは意識不明の重体で動けなかったから仕方ない。だが風鳴翼はどうだ?あいつは普通に動けた。なのに自分のパートナーばかり気にして無実の響には目もくれなかった。そんな奴を俺は好きにはなれない。
そして翌日。
響はそのCDを買うために急いでいた。
そしてそこで俺と響が見たのは炭素の山だった。これを意味するのは…
「ノイズ…!」
「きゃあああぁぁぁ!」
すると女の子の声が聞こえたのを聞いた響はその方向に走って行った。
そして響はあの後、ノイズに襲われかけた少女を助けて避難場所より離れた場所にまで逃げた。
だがその方向にもノイズがいた。
クソ…!もうそろそろ見ているだけじゃだめだ。
「変しn…なんだ?」
俺が変身しようとすると、響は突如『歌』を歌った。
「Croitzal ronzell gungnir tron」
すると響の体が突然光りだし、響は鎧を纏った。
あれは……シンフォギア!!?何故響が!!?
「何これ…!?」
「お姉ちゃん…かっこいい!!」
~三人称side~
~特異災害対策機動部二課~
ここ、二課では現在ノイズが現れたことでその場所を特定している最中だった。
そして突如高エネルギーが検出されたのだ。
「これは…【アウフヴァッヘン波形】!!?」
一人の女性が驚くと同時にその波形の正体が明かされた
【GUNGNIR】と…
「ガングニールだと!!?」
「なんで…奏のガングニールが…!!」
「嘘だろ…」
「とにかく、翼は現場に向かってくれ!!」
そうして二課の者たちも動き出す…
~龍牙side~
響は何故かシンフォギアを纏った後、少女を抱えてその場から逃げる。
驚異的な身体能力を発揮しながらノイズから逃げようとするがノイズは次々に現れる。
響が何故シンフォギアを纏ったかは分からないが…とにかく加勢するか。
「変身…!」
そして俺は【仮面ライダーリュウガ】に変身し、ミラーワールドから現実の世界へと向かった。
~響side~
どうもみなさんこんちにわ!!……私誰に話してるんだろう…?
まあどうでもいいか!私は今絶賛ノイズから逃げています!
ノイズに逃げ道を阻まれたときに突如歌が頭に浮かんで私がそれを歌うと私は謎の鎧を纏いました。
そして少女を抱えて逃げています!!
それでもノイズに囲まれてしまって、絶体絶命のピンチのとこでノイズが一匹私たちを襲ってきた。
私は無我夢中でノイズに拳を当てたらなんとノイズが灰となって消えたのです!
これなら戦える!でも少女を守りながらこの数を戦うなんて…
すると今度はノイズが数匹来た。
どうしよう!とにかくここは逃げよう!!
私はその場から離れようとジャンプしようとしたら、それは起きた。
――――バラバラ…
突如私達を襲ってきたノイズが灰となって消えたのです!
私攻撃してないのに…何で?
そして私の目の前にそれはいた……それは…いや、この人は私の命と、人生の恩人。
【黒龍の騎士】…!
~龍牙side~
危なかった…響のシンフォギアを通してこの世界に来たが危なかったな。
俺はドラグセイバーを振るってノイズを切った。
『……大丈夫か?』
「あなたは…!」
『その様子だと、大丈夫そうだな。お前はその少女を守っていろ』
そうして俺はドラグセイバーでどんどんとノイズを切り刻む。
そして違うカードをスキャンする。
≪SHOOT VENT!≫
俺は【シュートベント】のカードをスキャンして【ギガキャノン】を召喚した。
「た、大砲!?」
「すご~い!!」
そして肩に装着されたギガキャノンでノイズを殲滅する。
一通り終わったら今度は【ギガノイズ】が一体現れた。
「でかい!!」
『デカイな……これはどうするか……ん?』
するとある方向からなにかが飛んできた。
【蒼ノ一閃】
するとその方向から飛んできた蒼い斬撃が飛んできてギガノイズを灰にした。
俺はこの技には見覚えがあった。この技は…
俺は技が飛んできた方向を再び見る。そこには…
「ガングニールに……黒龍の騎士!」
青いシンフォギアを纏った【風鳴翼】がいた。
『………コスプレ野郎が何の用だ?』
「これはコスプレじゃない!!ともかく、こんなところで会えるのはなんたる偶然か…今度こそ一緒に来てもらうぞ!!」
実は俺が【風鳴翼】と会ったのはあのツヴァイウィングのときだけじゃなく、ノイズが現れた時にも出会っていたのだ。あいつは俺を捕まえようとするが何度も何度も俺がミラーワールドに逃げて失敗に終わっている。
『お前等に用はない。さっさと帰らせてもらう』
「そんなことはさせない!」
『いいのか?『防人ともあろうものが、なんの力も持たない民間人の前で戦って…?』』
「…クゥ!」
俺の言葉にきたのか翼は剣を下ろす。
そしてその3分後に黒服たちが来た。仕事が早いな。
そして俺はその様子見としてその場に突っ立っている。まあ周りからの視線もあるが無視だ。
それに、『後5分』だしな。少し時間がある。
「あの、これどうぞ」
「あ、ありがとうございます…」
対する響はシンフォギアを纏ったまま女の人にコーヒーをもらっていた。
解除の仕方が分からないのか…?
そして響はそのまま俺に近づいてきた。
「黒龍の騎士さん!!あの時は…本当にありがとうございます!!!あなたがいなかったら私は今頃どうなっていたか…」
この話はあの二年前のことだろう。
まあ、響が笑顔なら俺はそれでいいんだがな…
すると今度はあの二人が近づいてきた。
「黒龍の騎士……お前の身柄、拘束させt「待て翼」」
「黒龍の騎士…久しぶりだな。それで、素直についてきてはくれないか?」
『俺が聞くと思っているのか?』
「やっぱり駄目か…じゃあ、仕方ないけど今度こそ無理やり連れて行かせてもらいます」
すると俺の周りに黒服たちが囲む。
これで捕まえたつもりか…?
「今までのお前の逃げ方は鏡を使っていた。そして今、この周りに鏡はない。大人しく着いてきてもらいましょう…」
『何度言ったら分かる。俺は(シュウウウウ…)……時間か…』
俺の体が徐々に粒子状になっていく。
それを見た者たちは驚いている。
「お前…体が…!」
『じゃあな…俺の方も時間がないんでな…!!』
≪MIRROR VENT!≫
素早くカードをスキャンして鏡を召喚し、その場から退却する。
「なぁ!逃げられた…!」
「……時間がないって…どういう意味だ…?それに…あの体の現象は…」
「え、あ、え?」
皆が驚く中、響だけが状況を飲み込めていなかった。
「あの~私もそろそろ帰って「(ガシャン!)え?」
響が言葉を言い終わる前に一人の男が響に手錠をかけた。
「すみませんね。万が一のために、貴女の身柄を拘束させていただきます」
「な、なんでぇ――――――――――っ!!?」