ミラーサリティードシンフォギア(鏡の孤独者)   作:龍狐

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二課、鏡について語る。

~二課~

 

 

響は翼や奏、慎次たちに連れられ、二課へと向かって行った。

そして車を降りたらそこは…

 

「へぇ?リディアン?」

 

そう、降りた場所は響が通っている【私立リディアン音楽院】に来たのだ。

そして皆は教師が使うエレベーターに乗った。

 

「捕まっててくださいね」

 

「へぇ?」

 

緒川がそう言うと響たちが乗っているエレベーターが急降下したのだ。

 

「ヒャアアアアアアアァァァァァァァ!」

 

そうしてエレベーターに乗った一同は急降下していき、そこには…

 

 

「ようこそ!!特異災害対策機動部二課へ!!」

 

 

盛大に歓迎されていた。

そしてその人たちの後ろには【歓迎!!立花響さま!!】と書かれているものもあった。

 

 

「え、えぇ?」

 

 

響は突然のことで困惑し、翼と緒川は『またか…』と呆れていた。

すると一人のメガネをかけた女性がケータイを持ったまま響に近づく。

 

 

「ほらほら、笑って笑って!お近づきの印に一枚♪」

 

「えぇ~!嫌です!こんな手錠したままの写真なんて嫌ですよ!!ていうか何で私の名前知っているんですか!!?」

 

「我々にかかれば、調査などお手の物さ」

 

赤髪の男性がそう言うとメガネの女性がバックを取り出した。

 

 

「あぁ――――――――――――っ!!それ私のカバン!!何が『調査はお手の物』ですか!!勝手に調べたりなんかして!!」

 

 

その後緒川によって手錠を外された響。そして先ほどの男性と女性が口を開く。

 

 

「では、改めて自己紹介をしよう!俺は【風鳴弦十朗】ここの責任者をしている」

 

「そして私はできる女で評判の【桜井了子】よろしくね♪」

 

「はい…こちらこそよろしくお願いします…」

 

「君を呼んだのは他でもない。協力を要請したいんだ」

 

「協力って…?」

 

 

すると響の頭の中でさっきの出来事がフラッシュバックされる。

 

 

「教えてください。あれは一体なんなんですか?」

 

「そのためには、まず二つほどお願いがあるの。まず一つはこのことは誰にも言わないこと。そしてもう一つは……脱いでちょうだい?」

 

「え、えぇ――――――――――――――っ!!!?」

 

 

 

 

そしてこの後響は了子によってメディカルチェックを受けた。

そしてその後響は帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌日~

 

 

響は再び二課へと連れていかれ、メディカルチェックの結果が発表された。

どうやら響の心臓部分に二年前のガングニールの欠片が刺さっているらしく、それで響はガングニールを纏えたらしい。そのことを聞いた響は弦十朗に協力を要請され、響はそれを受けた。

そして響のガングニールのことについてだが、あの後奏は【LiNKER】と言う薬の副作用でもうシンフォギアを纏えなくなったらしい。

 

そして響はあることを聞いた。

 

 

「あの……弦十朗さんはあの人…【黒龍の騎士】さんについてなにか知っているんですか…?」

 

 

響がそれを聞いたとき、この部屋にいた【弦十朗】【翼】【奏】【慎次】【了子】は苦い顔をした。

 

 

「それが…俺たちにもよくわからないんだ」

 

「え?」

 

「【黒龍の騎士】には、翼に連れてきてもらおうと言っているのだが何度も【黒龍の騎士】には逃げられている。

目的は不明。だが、今分かっているのはシンフォギア以外でノイズを倒せる力を持っているのと、鏡の世界の存在…と言うことだけだ」

 

「鏡の世界…?」

 

「なんだ、知らないのか?二年前のあのニュース、知らないのか?」

 

「…………」

 

 

響はそれを聞いて悲しい顔をした。当然だろう。響にとってそれは思いだしたくないこと。【黒龍の騎士】こと【リュウガ】が居なければ響は今頃どうなっていたかわからないのだから。

 

 

「…すまない。……それで、話を戻すが、あの時【黒龍の騎士】は自分のことを『鏡の世界の住人』と言った。そしてあの化け物…【黒龍の騎士】の話では【ミラーモンスター】と言う存在。あれを見れば誰だって『本当に鏡の世界がある』と思うだろう」

 

「現時点でのあの【黒龍の騎士】へのコンタクトを何度も試みようと思ったんだけど、何回も逃げられるし…」

 

「そして、今回鏡のない場所であいつを捕まえようとしたが、カードを使ったら途端に鏡が現れて消えた。おそらくは鏡の世界に逃げたのだろう」

 

「それに、二年前のあのときだってカードを使って武器を召喚したり龍を呼び出したりしてたしな。おそらくあいつの力の源は【カード】なんじゃないかと私たちは思っているんだ」

 

「そして【黒龍の騎士】はあの黒い姿だけではなく、【ミラージオウ】と言う存在でもある」

 

「額に『カメン』、顔に『ライダー』って鏡文字で書かれているから、私たちはあれを【仮面ライダーミラージオウ】と呼んでいるわ」

 

「仮面…ライダー…」

 

「それでだ、とにかく俺達h『ブー!!ブー!!』なんだ!?」

 

 

すると突如ブザーが鳴りだした。

これを意味するのは…

 

 

「ノイズが現れました!!」

 

「なんだと!!?」

 

 

突如ノイズが現れたという警報が鳴り、二課の面々たちはノイズが現れた場所を特定する。

そして響と翼はその場所へと向かって行った。

 

 

そして……それを見ていたものは、その場所へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてここはある場所。

ここではノイズが現れ警報が鳴っていた。

そして二人はそのノイズを駆逐し終えたところだ。

 

 

「やっぱりすごい!私…今は足手まといかもしれないけど、一生懸命頑張ります!!だから、私と一緒に戦ってください!」

 

「そうね…あなたと私…戦いましょうか」

 

「え?」

 

 

響が翼の剣捌きに感動してたところで、翼が響に剣を向けた。

 

 

「な、なんでですか!?」

 

「あなたは戦いがどんなものなのかを分かっていない!!だから…私はあなたを受けいられない。あなたもアームドギアを構えなさい」

 

「わ、私アームドギアなんてわかりません。分かってないのに構えろなんて…」

 

「覚悟を持たずに、のこのこと遊び半分で戦場に立つあなたを……私は認めない!!」

 

 

そうして翼は空を飛び、アームドギアの刀を響に投げる。するとアームドギアが巨大化する。

そしてその巨大化した剣を翼は蹴る。

 

 

【天ノ逆鱗】

 

 

「!」

 

 

響はとっさのことで防御の構えを取る。

響に剣が当たりそうになったとき、事は起きた。

 

 

 

CONFINE VENT!

 

 

 

突如響を襲った剣が消えたのだ。

その拍子に翼は地面に激突する。

 

 

「くぅ!なんだ…今のは!?」

 

「!あれは…!」

 

 

響は違う方向を見た。

そこから、【黒い騎士】が歩いてきたのだ。

それは…

 

 

「!あなたは…!」

 

「【黒龍の…騎士】!!」

 

『昨日ぶりだな。風鳴翼……仲間同士で戦いとは、いったいどういうことだ?』

 

「私はこいつを仲間なんて認めない!!奏の意思を継いでいるとは思えない!!」

 

『そうか……なら、俺もお前を『防人』とは認めない』

 

「なに!?どういうことだ!」

 

『少女の心一つ守れなかったお前など…俺は防人とは認めない!俺と戦え風鳴翼…』

 

「……いいだろう。私を侮辱したこと…後悔させてやる」

 

 

そうして【黒龍の騎士】こと【リュウガ】はカードをスキャンして【ドラグセイバー】を召喚し、翼はアームドギアを構える。

 

 

「待ってください!!あなたたちが戦う必要なんてないじゃないですか!!」

 

「あなたは黙ってて!!これは…防人としての意地…!」

 

『立花響……お前は黙って見ていろ』

 

「そんな…!」

 

『(済まない…響…)』

 

 

 

 

 

 

~二課~

 

 

二課では、翼が響に剣を向けたことに弦十朗が動こうとしたが、突如現れた【黒龍の騎士】に二課の面々は驚いていた。

 

「あれは…【黒龍の騎士】!?何故今…!」

 

「とにかく、そこへ行く!」

 

 

弦十朗は翼と響、そして【黒龍の騎士】のいる場所へと向かって行った。


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