~三人称side~
前回、リュウガと翼は戦うことになった。
『さあ、来い』
「こちらから行かせてもらうぞ!!」
そう言い翼はアームドギアを振るってリュウガを攻撃する。
リュウガはそれをドラグセイバーで受け止める。
翼は何度もアームドギアを振るうがすべてリュウガに受け止められる。
『この程度か?』
「バカにするな!!」
そうして翼はアームドギアを大型化させてリュウガに向けて振るう。
【蒼ノ一閃】
そのアームドギアから青い斬撃が放たれ斬撃がリュウガを襲う。
その斬撃にリュウガは当たってしまう。だが当たった瞬間にリュウガの周りで竜巻が起こる。それに驚いた翼と響だが、竜巻が終わると、そこにいたのは『マントを付けたリュウガ』だった。
≪GUARD VENT!≫
リュウガは翼の攻撃に当たる瞬間にカードをスキャンして【ダークウィング】を呼び出して【ウイングウォール】にして守ったのだ。
『今度はこちらの番だな…!』
≪NASTY VENT!≫
リュウガがカードをスキャンすると突如『音』が聞こえると翼はふらついてしまう。
「これは…超音波か!」
『正解だ。そして…』
≪COPY VENT!≫
するとリュウガの左手に翼のアームドギアである刀が現れる。
それを見た翼はふらつきながらも驚きを隠せなかった。
「それは…私のアームドギア!?なんで…?」
『さあて、何でだろうな?はぁ!!』
リュウガはその剣を巨大化させて蒼い斬撃を繰り出した。
『【蒼ノ一閃】!!』
ふらついている翼はリュウガの繰り出した技に当たってしまった
翼はその場に倒れるが再び起き上がる。
「それは…私のシンフォギアの技…何故お前が使える!?」
『ナスティベントの効果が切れたか……まあいい。お前の質問には答えない』
≪FINAL VENT!≫
リュウガはコピーしたアームドギアを投げ捨てた後、【明るい青】のカードをスキャンすると、どこからか【ウイングランサー】がリュウガの手に渡る。
そしてリュウガは槍を構え、ジャンプする。
空中でウイングランサーを軸にしてウイングウォールで体を包む。
そして錐のような姿に変えそのまま翼へと突進していく。
「ハアァ!!」
必殺技、【飛翔斬】が翼に当たる瞬間、何者かが介入して来た。
その者の『拳』とリュウガの飛翔斬が激突した。そしてリュウガとその拳の主は相打ちとなり遠くに飛ぶ。
『クゥ!何者だ!』
「始めましてだな。【黒龍の騎士】……!!」
「…叔父様!?」
「弦十朗さん!」
割り込んできた男は、二課の責任者でもあり翼の叔父でもある【風鳴弦十朗】だった。
『お前…人間か?ファイナルベントを普通拳では受け止めることよりまずやられるのが普通だぞ?』
「ふん!!男の鍛錬など『食事と映画鑑賞と睡眠だけで十分』だ」
『そんなんで強くなれるか?普通…それで、何用だ?』
「黒龍の騎士…大人しく我々についてきてくれないか?」
『断る。何度言ったら分かるんだ。俺にだってやりたいことがある…お前達に関わっている暇はない』
「そんな!!あなただってノイズから人を守ってくれてるじゃないですか!!それなら目的は一緒のはずです!!」
弦十朗とリュウガの話に響が割り込んできた。
「立花くん。今は俺と【黒龍の騎士】の話の最中だ。少し、静かにしていてくれ」
「……はい…」
「それで、やりたいこととはなんだ?」
『教えるとでも?』
「そうか……どうしても、我々についてきてくれないんだな?」
『ああ、何度も言わせるn(シュウウウウウ…)時間か…』
「お前…体が…!」
リュウガの体が徐々に粒子状になっていく。
『そろそろ戻らないとな……あばよ』
≪AD VENT!≫
リュウガがカードをスキャンすると海(ここと海は近い)から【エビルダイバー】が現れる
『あと、これはプレゼントだ』
≪FINAL VENT!≫
リュウガは【緑色のカード】をバイザーにスキャンする。
「ロ、ロボット!!?」
すると目の前に【マグナギガ】がリュウガの前に現れリュウガは【マグナギガ】の背中に【マグナバイザー】にセットする。そして目標を『皆の前の地面』にセットすると、リュウガは【マグナバイザー】の引き金を押した。
すると【マグナギガ】の装甲が開き【ミサイル】【レーザー】【砲弾】が現れそれが一斉に発射される。
リュウガは【エンド・オブ・ワールド】を発動させた。
そして目の前が大爆発するとリュウガは【エビルダイバー】に捕まってその場を跡にした。
「なぁ!逃げられたか…!なんだあのエイのようなものとロボットは…あれもミラーモンスターというものなのか!?」
「くぅ……!」
「【黒龍の騎士】さん……」
その後、ここから一同は引いて二課へと戻って行った。
~二課~
「それで、【黒龍の騎士】とは話はできた?弦十朗くん」
「いや……あちらは完全に俺達の話を聞くつもりはないらしい。だが、奇妙だと思ったことがある」
「奇妙?」
「ああ、あの時ノイズが現れたときには【黒龍の騎士】は出て来なかった。だが今回はノイズが倒された後に現れた。あいつがやっていることが『ノイズを倒すこと』だけじゃない気がするんだ…」
「じゃあ一体【黒龍の騎士】さんは一体何の目的があって戦っているんでしょうか…?」
「(【黒龍の騎士】の行動…まるで響くんを守ったように現れた……もしかして…いや、まだ確証がない)」
「どうかしたの?弦十朗くん?」
「いや、なんでもない」
「それで…翼ちゃんは?」
「翼なら、ここに帰った後鍛錬をしているよ。【黒龍の騎士】に負けたのが、相当悔しかったのだろう」
「それで話を変えるけど響ちゃん。【黒龍の騎士】を見たときの今日はどんな感じだった?」
「そう言えば……【黒龍の騎士】さん。翼さんのアームドギアをそのままコピーしてましたよね?」
「なんだと!?【黒龍の騎士】はアームドギアをコピーできるのか!?」
「それは聞き捨てならないわね……出来れば早く【黒龍の騎士】をこちらに引き入れたいわね…」
「後……ナントカベントと機械音がしましたよね?翼さんを超音波で攻撃したときは『コンファインベント』『ナスティベント』『コピーベント』…あと『ガードベント』って聞こえました!」
「俺の時は…『ファイナルベント』と言っていたな」
ここに居る皆は【黒龍の騎士】の言っていたことの憶測を考える。
そして了子が口を開く。
「それって…そのままじゃないかしら?」
「どういうことだ?」
「まずコンファインは『制限』『限定』って言う意味があるからそれで翼ちゃんの技を消した。『ナスティ』の意味は『不快』『意地悪』って言う意味があって、翼ちゃんは超音波を受けたらしいから、この場合は『不快』ね。そして『コピー』はそのままで翼ちゃんのアームドギアをコピーしたから翼ちゃんのシンフォギアの技が使えた。『ガード』はそのままで防具を出すって意味。最後に『ファイナル』は必殺技だと思うわ」
「そう言えば、あのドリル的な技とあのチートレベルのドカドカ技はまさに必殺技!って感じでした」
「やはり、【黒龍の騎士】の力の源はあのカードとみていいかしらね」
「どうにかして【黒龍の騎士】を仲間にしたいな…」
「私、やってみます!!今度【黒龍の騎士】さんに会ったら、『仲間になってください』ってお願いしてみます!」
「出来るか…?それに、あの【黒龍の騎士】のあの体の現象が何なのかが分からんからな…」
【黒龍の騎士】こと【リュウガ】は10分しか現実の世界に居られない。
だからああなるのだ。
「そして、翼さんと一緒に戦えるように強くなりたいです!!弦十朗さん。どうか私を弟子にしてください!」
「はぁ?」
~訓練所~
「なぁ翼、鍛錬し過ぎると体壊すぞ」
「奏…ありがとう。だけど、私はもっと強くならないといけないの」
『少女の心一つ守れなかったお前など…俺は防人とは認めない!』
「(【黒龍の騎士】のあの言葉…一体なんのことを言っていたんだ?私にだって守れなかった命はいくらでもある。だから私は防人として生きている。じゃあ【黒龍の騎士】の言っていた【少女】とは誰のことなんだ?……もしかして…いや、考えすぎか?)」
翼は【リュウガ】のことを考えていた。
そしてある憶測を立てていた。